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ご自宅の庭やコンクリートなどにワカメのようなものが付着していませんか。もしかするとそれはイシクラゲかもしれません。このページでは、イシクラゲの駆除について解説しています。
イシクラゲの特徴や予防方法、駆除方法についてまとめました。イシクラゲが繁殖して困っている方はぜひ参考にしてみてください。
イシクラゲとは植物ではなく、原核生物に分類されるネンジュモ科・ネンジュモ属の藻の一種です。水分を含むとブヨブヨとして、まるで地面にワカメが生えたように見えます。土や芝生の上だけでなくコンクリートの表面でも生育するため、街なかでも見かける生き物です。
イシクラゲは生命力が非常に強く、乾燥や寒さにさらされると枯れるのではなく仮死状態になり休眠をします。雨が降るとすぐ水分を含み、元の姿に戻って光合成を始めるのが特徴です。そのため、駆除がしにくく厄介な藻と言えるでしょう。
地域によっては食用として利用されることもあり、独自の栄養をもつ生き物として知られています。
イシクラゲはジメジメした環境を好むため、日陰や半日陰で、雨が降った後に水が溜まりやすい場所で増えます。とくに梅雨や秋の長雨の時期によく発生し、放置しておくとどんどん増えていきます。
特に、庭や芝生に発生した場合は、土壌がアルカリ寄りになっていることも多く、こうした環境がイシクラゲの増殖を助けます。
イシクラゲに害はありませんが、お庭に発生すると見栄えが悪くなるというデメリットがあります。乾いていると黒い見た目をしていますが、水分を含むとヌルっとして見えて色も緑色になります。
この見た目が気持ち悪いと感じる方も少なくはなく、駆除の対象となります。
また、雨が降って水分を含むと、ブヨブヨするイシクラゲはややヌメリがあります。滑りやすく上を歩くと転倒する危険性があるので、怪我をする危険もあるでしょう。安全面や景観面を考えると、早めにイシクラゲを駆除・退治しておくのが安心です。
イシクラゲはアルカリ性の土壌を好むため、酸性のクエン酸や木酢液、専用の駆除剤を使って退治します。家庭でも簡単に実践しやすい方法です。
増殖したイシクラゲに、水に溶かしたクエン酸もしくは木酢液、駆除剤のどれかをかけましょう。しばらくするとイシクラゲが黄色く変色します。これはイシクラゲが枯れている証拠です。そのあとは、スコップで掘り返して、割り箸や熊手などを使いながら取り除いてください。
また、熱湯をかけると枯らすことができますが、効果は一時的なことが多いので注意しましょう。
乾燥しているイシクラゲに薬剤を使ってもあまり効果が得られません。イシクラゲが水分を吸ってブヨブヨになっているときに駆除を行いましょう。イシクラゲが乾燥しているときは、駆除をする30分前に水を吸わせてから薬剤をまくとよいでしょう。
いわゆる雑草用の駆除剤はイシクラゲには効果がありません。誤って使用すると無駄になるためご注意ください。
イシクラゲはアルカリ性の土壌を好むため、アルカリ性の石灰をかけても駆除はできません。学校の校庭などでイシクラゲを見かけることが多いのは、白線を引くための石灰などで土壌がアルカリ性に傾いていることが多いからです。石灰を使うと逆に増えてしまう原因となるので注意しましょう。
イシクラゲの発生を防ぐためには、薬剤だけに頼らず、環境改善とあわせて行うことが大切です。次の3つを意識してみましょう。
完全に防ぐことは難しいですが、イシクラゲは水はけの悪いジメジメとした環境を好むため、水はけをよくすることである程度の予防ができるでしょう。
イシクラゲはアルカリ性の土壌を好みます。コンクリートは雨が降るとアルカリ性成分がでるためイシクラゲがつきやすくなります。この特徴を利用して、酸性土壌にすることでイシクラゲの発生を予防することができます。
ただし、周囲で植物を育てている場合は酸性土壌にすることで生育に影響が出ることがあるため注意をしてください。
イシクラゲは日当たりの悪い場所を好みます。そのため、日当たりをよくすることでイシクラゲの発生をある程度予防することができるでしょう。
イシクラゲが発生したら、たくさん増えてしまう前に、早めにクエン酸などの薬剤を使用して対処しましょう。たくさん繁殖すると見栄えが悪くなるだけでなく、滑ってしまうこともあるのでご注意ください。

GreenSnap編集部