新たな冬芽葉痕を探して4度目の冬!
私のエリアで新しい冬芽達に出会うのは難しくなつてきたかと思っていましたが、愉快な中間達はまだまだ待っていてくれました♪
新たな出会いをまとめました❣️
更に出会えたものは、随時追加更新!
ヨコグラノキ(横倉木)
*クロウメモドキ科ヨコグラノキ属
花期は6月
宮城県以南〜九州に分布する落葉小高木!
1884年に牧野博士が、高知県横倉山で発見し この名前が付けられた。
昨年7月に赤い果実を見ていましたが、現在の冬芽.葉痕です♪
キササゲ(木大角豆)①
ノウゼンカズラ科キササゲ属
花期は5〜7月
中国原産の落葉高木!
果実を薬用にする為古くから植栽されていたが、野生化したものが各地の河岸や林縁で見られる。
和名は果実がササゲに似ている事から!
冬芽は3〜2個が輪生し芽鱗は8〜12個
葉痕は円形で維管束痕は輪状に多数!
立派なティアラの冬芽はお花も豊かに咲かせます❣️
キササゲ(木大角豆)②
ノウゼンカズラ科キササゲ属
➡️の伐採後のひこばえ。
目線で冬芽.葉痕達が見られました❗️
長い果実が冬の間も残っています。
ヤマナラシ(山鳴らし)
*ヤナギ科ヤマナラシ属
花期は3〜4月
北海道〜九州の山地に生える雌雄異株の落葉広葉樹!
あまり風が無くともサラサラと葉擦れの音がする事から「山を鳴らす木」の意味で付けられた名前のようです!
花や葉はまだ見ていないのですがヤマナラシの名札があったので、ここからの芽吹きと花が楽しみです♪
冬芽は水滴形で芽鱗は10〜13枚
維管束痕は3個
(維管束痕が3個あると人の顔を連想しますね)
ダンコウバイ(檀香梅)
*クスノキ科クロモジ属
花期は3〜4月
関東地方以西.新潟県以西四国.九州の山地内に自生し、庭木等にも植えられる!
花序柄は無く 個々の花柄には毛が密生する!
↘️冬芽から、芽鱗を脱ぎ捨ててキレイな花を咲かせます!葉痕がしっかり残っていますから、まるでカーニバルが始まりそうな勢いです❗️
シラキ(白木)
*トウダイグサ科シラキ属
花期は5〜7月
岩手県〜沖縄の山地.丘陵に生える(渓流沿いなどに多い)落葉小高木!
樹皮は灰褐色〜灰白色でます滑らかな縦すじが入る!
冬芽は円錐形で芽鱗は2枚.褐色で無毛!
葉痕は半円形で維管束痕は3個!
☆林の中で目が合うと嬉しくなります♪
ザイフリボク(菜振木) 冬芽葉痕
別名 シデザクラ(四手桜)
*バラ科ザイフリボク属
花期は3〜5月
岩手県以南〜九州の山地に生える落葉広葉樹の小高木!
高木で冬芽は中々見る事が難しいですが、根元から1本だけ小さなひこばえが出ていました。
しかも、既に頂芽はほころび始めています❣️
冬の間に芽鱗が少し開き白毛が現れるとの事ですが、こんなにたくさんの白毛はまるで花芽を寒さから守るかの様です!
少しイレギュラーなこの姿に驚きました‼️
「三大美芽」と言われているうちの最後の一つに今年になってやっと出会えました。(他はコクサギ.ネジキ)
➡️オニグルミ(鬼胡桃) ①
*クルミ科クルミ属
全国の山野の川沿いや河畔など湿り気のある場所に生える落葉高木。
⬅️ヒメグルミ(姫胡桃) ①
別名 オタフククルミ
*クルミ科クルミ属
オニグルミの変種で果実がオニグルミより小さいので、姫胡桃と呼ばれています!
ヒメグルミには中々出会えませんが、果実の殻が割りやすいので食用に栽培されているようで、野生は無いとも言われているそうです。
オニグルミ(鬼胡桃)②
ヒメグルミ(姫胡桃)②
果実を比較❗️
ドロノキ(泥木)
別名 ワタノキ、キワタ
*ヤナギ科ヤマナラシ属
花期は4〜6月
北海道〜中部地方以北の深山などの河岸や渓谷など湿地に多い雌雄異株の落葉高木!
尖り帽子にかわいい顔が並んでいました!
名前は
材が柔らかく泥のようだからだ!
北海道の方言から!
その他.諸説あり!
イヌザクラ(犬桜)
別名 シロザクラ(白桜)
*バラ科ウワミズザクラ属
花期は4〜5月
本州〜九州の山地で見られる落葉高木!
マリリンモンローの爪とも言われることがあるように赤い冬芽は艶があって美しい!
やっと出会えましたが、まだ小さな冬芽!あと少ししたら、もっとスラリとした爪が見られそうです❣️
(なる.かし の4大美芽の一つ!)
他 コクサギ.ザイフリボク.ネジキ
ヤマグワ(山桑)
*クワ科クワ属
花期は4〜5月
養蚕のために広く栽培されて、野生化したものも多く見られる!
枝は褐色!
冬芽は水滴状で芽鱗は5〜6枚
葉痕は半円形〜円形で維管束痕は輪状に多数!
マグワ(真桑)
*クワ科クワ属
同じ桑の中間でも、ヤマグワとは違いがすぐ分かります。
ヤマグワより枝は太めで色白
ヤマグワとは逆に冬芽は小さめです♪
バイカウツギ(梅花空木)
*アジサイ科バイカウツギ属
花期は5〜6月
本州〜九州の丘陵や林内に自生し、園芸植物として世界中で栽培!
冬芽は葉痕の中に隠れている(隠芽)
春に白犬のような顔の葉痕が割れて芽が出てきます。
真ん中は、まだ少しだけ葉が残っていました!葉痕の小ささが分かると思います❗️
イタチハギ(鼬萩)
*マメ科イタチハギ属
花期は4〜7月
北アメリカ原産の帰化植物の落葉低木!
戦後に土砂の流失を防ぐために盛んに植栽されたが、野生化して道路.河川敷.海岸に多く生え、現在では生態系を乱すおそれがあるとして、「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されている!
この場所も、津波で何も無くなった場所でしたが、真っ先に生えて、今では薮のような状態となっています。
↘️の独特の花が咲いていた場所だったので、この冬芽.葉痕はイタチハギと分かりました!
スイカズラ(吸葛)冬芽葉痕❶
別名 ニンドウ(忍冬)
キンギンカ(金銀花)
*スイカズラ科スイカズラ属
花期は5〜7月
北海道南部〜九州の野原.土手.林縁.道端で良く見られる常緑〜半常緑のつる性低木!
冬芽がとても毛深い事と葉痕がとても小さい事を確認‼️
花.果実.冬芽はそれぞれ全く違うイメージでした❗️
スイカズラ(吸蔓)❷
花と果実!
ニワトコ(庭常) 冬芽葉痕
*レンプクソウ科ニワトコ属
花期は3〜4月
果期は6〜7月
北海道〜九州の山野の林縁などの日当たりが良く湿気のある場所にとこあに多く生える落葉広葉低木!
大きな冬芽には花と葉の両方が入って混芽と呼ばれるタイプです!
クサギ(臭木)❶
*シソ科クサギ属
花期は7〜9月
全国の低山や日当たりの良い山野の林縁や沿岸地に生える落葉低木から落葉小高木!
花には甘い香りがあるのに、葉を揉むと特有の臭いがあります。
果実はまるで人工物のような不思議な色になります。
(パイオニア植物でもあります!)
冬芽は赤紫色の毛が密生!
葉痕は半円形〜ハート形で隆起する。
維管束痕は7〜9個がU字に並ぶ!
クサギ(臭木)❷
クサギの花と果実も添えて見ました。
全てが個性的ですね♪
ネムノキ(合歓木) 冬芽.葉痕
*マメ科ネムノキ属
花期は6〜7月
本州〜沖縄の山野.河原.海岸などに自生する落葉高木!
冬芽は葉痕の中にあり、隠芽と呼ばれるタイプになります。
春(5月下旬頃)になると葉痕の鼻に見える部分のサイドからハの字に裂けて新芽が出てきます!
和名は、就眠運動により夜になると葉が合わさって眠るように閉じる事から!
↗️初夏の花は優しく華やかですね♪
↘️冬の間は果実が冬の空に寒々と!
ミズキ(水木)
*ミズキ科ミズキ属
花期は5〜6月
北海道〜九州の低山や野原の水辺に生え、公園や街路樹として植栽も多い!
赤くツヤツヤの冬芽と枝が特徴的
↘︎に見える横縞模様は芽鱗痕と言って昨年はここに冬芽が出来ていて芽鱗が落ちた痕です!
キリ(桐)
*キリ科キリ属
花期は5〜6月
中国原産とされ、古くから各地で栽培されて野生化も多く見られます。
材質が柔らかく狂いが少ないことから、タンスやゲタなど多くの用途に利用されていました。
冬芽は、頂芽は発達せずに目立つ葉痕の上にイボのような小さいもの!
↗️は秋の夏の終わり頃に出来る蕾!
↙️は出来たての葉痕!
(ベビーフェイスはピチピチ
のお肌ですね❣️)
リキュウバイ(利休梅)
*バラ科ヤマザクラ属
花期は4〜6月
明治時代に中国から渡来して庭園や公園に植栽された。
白い花が美しいそうですが、まずはやはり美しい冬芽から!
花を確認した後にコラージュして差し替えます!
ナガバノコウヤボウキ(長葉の高山箒)
*キク科コウヤボウキ属
花期は8〜10月
宮城県以南のやや乾いた山地に生育する落葉小低木。
コウヤボウキとの大きな違いは、花の時期が違う事と、この冬芽の姿ですね。
少しずつ冬芽は芽鱗を脱いでみどりの葉に変化していました❣️
アベリア
*スイカズラ科ツクバネウツギ属
花期は5〜10月
公園や道路沿いに数多く植栽されている園芸品種の低木の花木!
半常緑のこの木にはこの時期は
↘️プロペラの萼だけが残っていますが、冬芽も葉痕も見る事が出来ました❗️
↙️の葉痕はちょっと強面ですね!
野生種は山野に生えるツクバネウツギ(衝羽根空木)
オカトラノオ(丘虎の尾)
*サクラソウ科オカトラノオ属
花期は6〜7月
北海道〜九州の丘陵地の日当たりの良い草原などに生える多年草!
近くの山野草のお庭に、まだ枯れたまま残っていました。
葉が落ちた痕を覗いて見たら、やっぱりありました!
もちろん冬芽はありませんが、葉痕は見られました。
少しニセアカシア にも似た様子です。
↖️は全体の様子で花柱は残ったままですね♪
(下の方のアップが↗️↙️です)
ハナズオウ(花蘇芳)
*マメ科ハナズオウ属
花期は4〜5月
中国原産の落葉小高木!
古くから庭木として植栽される!
春に枝から直接ピンクの花を咲かせますが、ここに見える冬芽は花芽そのものです。
葉痕は、何かの動物顔ですね!
ウグイスカグラ(鶯神楽)
*スイカズラ科スイカズラ属
花期は3〜4月
北海道南部〜九州の丘陵から山地の日当たりの良い場所に生える落葉低木!
冬芽の芽鱗は薄い膜ですが、破れて裸芽となります!
葉痕は葉柄が基部が残って見えない←の冬芽の左右↔️!
↗️太い枝にはつば状の広がったものが残る!
まだ多くは冬芽状態でしたが、幾つかはこの寒さの中で開花↘︎していました❣️
ヒイラギ(柊)冬芽葉痕
*モクセイ科モクセイ属
花期は11〜12月
福島県〜沖縄の山地の林内に自生し、庭木や垣根等にも使われている常緑小高!
葉っぱは痛かったですが、かわいい葉痕さんに出会えました❣️
イヌブナ(犬橅)冬芽葉痕
別名 クロブナ
*ブナ科ブナ属
花期は4〜5月
岩手県以南の本州〜九州の太平洋側の低山地に多く、
ブナより海抜の低い場所に生える落葉広葉高木!
ブナとの違いは!
ブナは樹皮が白く滑らかであるのに対し、イヌブナは黒くザラザラとしている事!
ブナのように群生しない。
冬芽も葉痕も良く似ていますが、やっぱり色黒ですね!
(名前もブナに似ているがブナとは異なる.イヌ→否の意味から!)
ナツヅタ(夏蔦) 冬芽.葉痕
別名 ツタ(蔦)
*ブドウ科ツタ属
北海道〜九州の山野の林縁に生え樹木や岩をよじ登る落葉つる性木本!
「短枝」と言われるもので葉痕が
重なり1番上に冬芽があります!
(かわいい坊や達❣️)
何度見ても、かしさんの冬芽葉痕は新鮮だね。
ドロノキ、タケノコを連想するトンガリ帽子。
つぶらな瞳の顔も可愛いね。
イヌザクラ、この後の展開が楽しみだね。
バイカウツギの猫顔、何度見ても、可愛いね。
破れ目から芽が出て来るところ、気を付けて見るね。
庭にあるからね。
とぼけた顔の桐も可愛い。
冬芽葉痕、奥が深いね。