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初夏になれば様々な香りがあちこちから漂ってきます。クスノキ、夏みかん、バラなどなど。これから来る夏を連想させる爽やかな香りです。
そんな花たちに混じって、梅に似た花があります。バイカウツギの育て方を見て、庭を香りで埋め尽くしましょう。
バイカウツギは日当たりの良い場所を好みます。ただし、西日は嫌いです。
夕日よりも朝日を与えてください。午前中の柔らかに当たる日当たりだと良好です。
バイカウツギは直接西日が当たる場所を避けて置きましょう。半日陰でも育ちますが、花つきが悪くなったりするので、朝日がめいっぱい当たる場所が良いでしょう。
香りの強いベル・エトワールなどの品種は風通しの弱い場所に置くと、香りを楽しむことができます。
バイカウツギはそれほど水やりに気をつけなくても大丈夫です。
庭に地植えしている場合は、自然の降雨量に任せましょう。鉢植えの場合も、基本は天任せで雨を待ちます。ただし、夏場だけは水切れが起きないように気をつけてください。
冬も、特に水やりは不要です。
バイカウツギは強い植物なので、肥料を与えなくとも枯れる心配は低いです。
冬の時期に寒肥として、固形肥料である油粕など株元に置いておくとよいでしょう。
バイカウツギを育てるときは、用土も特に気を付ける必要はありません。市販の観葉植物の培養土で良いでしょう。参考として、赤玉3、黒土6、腐葉土1の割合で混ぜてつくってもいいでしょう。
バイカウツギの植え替え時期は、2月か3月頃が適期です。鉢植えならば、2年に1回の頻度で植え替えましょう。
バイカウツギの植え付け時期も同じ頃になります。地植えの場合、あらかじめ腐葉土などの有機物を敷き詰めてから植えると、その後の成長がよくなるので、入れておくと良いでしょう。
バイカウツギは挿し木で増やすことができます。
新枝を選び、8cmほどの長さで枝を剪定します。挿し木用の床は、赤玉土をトレーに入れたものを用意します。枝を挿し、水を与えて土を固めたら、根が生えるまで待ちます。
根が生えたら、それを新しい鉢に植え替えます。
バイカウツギの病気で気をつけたいものは、白い粉がついたようになるうどんこ病です。梅雨時や葉が茂りすぎると発症しやすいので、普段から風通しの良い場所に置いて湿気を取りましょう。
バイカウツギは日本が原産地であるため、日本の気候がもっとも適しています。雪国である岩手県でも自生しているので、寒さにも強いです。
ただし、雪国では雪の重みで枝が折れる可能性があるので、雪囲いなどの工夫が必要とされます。
バイカウツギの花言葉は「香気」です。
今回はバイカウツギという植物の育て方を紹介しました。
道を歩けば、花の香が漂ってくる。初夏の香りのするバイカウツギは、これから訪れる夏の到来を教えてくれます。
あまりお世話に手間がかからないので、よい香りのベル・エトワールを育てていい香りを家中に充満させましょう。
GreenSnap編集部