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ぴりっとした辛味がくせになるラッキョウは、カレーの付け合わせとしてはもちろん、掘り立ては生で食べたり、炒め物や天ぷら、卵とじにするなど、実は様々な料理に活用できる野菜です。若採りはエシャレットとして収穫することもできますよ。
今回はプランター栽培にもおすすめな、ラッキョウの育て方についてご紹介します。
ラッキョウは、中国原産のユリ科の野菜です。とても丈夫で、砂丘などの痩せた土地でも育ちますが、植え付けが遅れると収穫が期待できないので注意しましょう。日本では鳥取砂丘が一大産地として有名です。
ラッキョウは植えてから2年ほど植えっぱなしにしておくと、分球して小球がたくさん収穫できます。地植えはもちろん、プランターでも栽培することができます。
ラッキョウは、程よい日当たりと風通しの良い場所を好みます。生育適温は20℃前後と、冷涼な環境を好み、寒さには比較的強いですが暑さに弱い性質があります。
ラッキョウの栽培期間は10ヶ月前後と長いため、栽培場所を選んで育てましょう。プランターで育てる場合、深さ30cm以上、幅30cm以上、幅60cm以上の標準的なサイズのプランターを使いましょう。
地植え栽培のラッキョウは、植え付けの2週間前から土壌の準備を始めましょう。
プランター栽培のラッキョウは、市販の野菜用培養土を使用すれば良いでしょう。
自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)6:バーミキュライト3:川砂1の比率で混ぜ合わせます。その後、用土10Lに対して、苦土石灰を10g、化成肥料を20〜30g混ぜ、1週間なじませてから使います。
ラッキョウの植え付け時期は、8月下旬〜9月中旬が適期です。大きく育てたい場合は、毎年新しい種球を用意するといいですが、その年に収穫したラッキョウを種球に使うこともできます。
地植え栽培のラッキョウは、基本的には水やりの必要はありません。ただし、長期間雨が降らないなど、乾燥がひどい時は、たっぷりとあげるようにしてください。
プランター栽培のラッキョウは、表面の土が乾いたタイミングで水やりをしましょう。プランター栽培は、乾燥しやすいので注意が必要です。
ラッキョウは収穫までの期間が長いので、植え付けから1カ月を目処に、1カ月に1回の頻度で追肥を施します。真冬は休眠状態になるので、春先まで追肥を休止しましょう。
暖かくなり始めた3月上旬〜中旬に最後の追肥を施します。
列の間に、地植えの場合は1㎡あたりひと握り(20〜30g)の化成肥料を施します。プランター栽培の場合は、ひとつのプランターにつき10gほどの化成追肥を施しましょう。
肥料と表面の土をほぐすように混ぜ合わせたら、株元に土寄せをします。このときにしっかりと土寄せをしないと、よい球ができないので、しっかりと土寄せを行ってくださいね。有機栽培であれば鶏ふんを追肥してください。
また、追肥と合わせて除草も行いましょう。ラッキョウは雑草に弱いので、雑草が蔓延る前に女装することが大切です。
若採りすると、エシャレットとして収穫ができます。エシャレットとして収穫する場合は、3月〜4月あたりに行いましょう。葉が青く柔らかいうちに収穫することで、程よい辛味と歯ごたえのエシャレットを楽しめます。
ラッキョウの種球は8月ごろにホームセンターや園芸店などに出回ります。種球を選ぶときは、ひとつ6〜7gの大きいものを選びましょう。病気のない種球を選ぶこともとても大切です。
ラッキョウは、追肥のあとの土寄せを忘れないように必ず行いましょう。土寄せをしていても、根が伸びて球根が地上に出てくる場合があります。
飛び出た球根は、日に当たると緑色に変わって食感が悪くなってしまいます。様子を見ながら土寄せをしっかりと行いましょう。
ラッキョウを収穫するときは、根の近くを掘り起こして球根を傷つけないように気をつけましょう。
ラッキョウは、基本的に病害虫に強い野菜ですが、うどんこ病、さび病、白色疫病、灰色かび病にかかることがあります。病気にかかってしまったら、農薬を使って対応しましょう。
また、春の暖かい時期になると、アザミウマ、ヨトウムシ、ハダニ、アブラムシなどの害虫が発生することもあります。害虫を見つけたら、その場ですぐ駆除しましょう。
ラッキョウ特有の辛味と香りは、アリシンという物質からくるものです。アリシンには免疫力の向上、疲労回復の効果があります。また食物繊維がゴボウの4倍の割合で含まれており、お通じにも効果的です。
ラッキョウの花はあまり馴染みがないかもしれませんが、植え付けから2年目の秋には薄紫色の美しい花も楽しむことができます。
花芽をそのままにしていると実が小さくなってしまうので、蕾のうちに摘んだ方が良いですが、花もぜひ楽しんでくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部