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エシャレットの栽培時期と収穫時期は?植えっぱなしだとどうなる?

エシャレットとはらっきょうを早い時期に収穫したもののことで、和名では「根らっきょう」とも呼ばれています。見た目は白く株元はふっくらとしていて、ネギに似た葉が付いています。シャキシャキした食感ですが、柔らかくらっきょう特有の辛さも少し感じられます。

ここでは、エシャレットの特徴や育て方、病気や害虫などについて詳しく解説していきます!

エシャレットは栽培時期が長めです!

エシャレットは植え付けから収穫までに半年以上かかるため、栽培期間は長いものの、その間に面倒な世話が発生するわけではないため、栽培難易度はやさしめです。プランター栽培もできるので、ぜひおうちで栽培を始めてみてください。

※よく似た名前のエシャロットとは違う野菜ですので、混同しないように注意してください。

エシャレットの栽培環境

エシャレットは多湿を嫌うため、水はけのいい場所で育てましょう。

地植えでは、元肥や堆肥などを入れる2週間前位に石灰を混ぜておきます。その後堆肥と元肥を入れて、土によくなじませましょう。プランター栽培の場合は、ホームセンターなどで手に入る野菜用の培養土で十分育ちます。

また、日当たりと風通しの良い場所を好み、18~22℃の生育環境でよく育ちます。寒さにはやや強いですが、暑さには弱いため注意してください。

エシャレットの植え方と植え付け時期

エシャレットは種ではなく、一般的に苗や種球(鱗茎)から育てます。大粒の種球を選ぶことで、大きな株に成長します。

そんなエシャレットの植え付け時期は、8~9月頃が適期です。

  1. 畝に株間10~15cmほどの間隔で、深さ約6cmの植え穴を掘ります。
  2. 種球の細い方を上向きにして、土に立てるように挿します。
  3. 最後にたっぷりと水やりすれば、完成です!

エシャレットの育て方

水やり

地植えのエシャレットは、水やりは基本的に必要ありません。プランター栽培の場合は、土の表面が乾燥したらたっぷり水やりしましょう。ただし、エシャレットは多湿が苦手なので、水の与え過ぎには注意してください。

肥料・追肥

エシャレットは肥料をあまり必要としないため、春と秋の時期に2回追肥すれば良いです。

土寄せ

エシャレットを栽培する際、まし土はとても重要な作業です。定期的にまし土することで種球と茎の部分が白く柔らかくなり、食べられる部分を多くします。

追肥してから収穫するまでの間は数回まし土して、種球と茎の部分に日光が当たらないように育てましょう。

病気・害虫

エシャレットは丈夫な野菜ですが、軟腐病やさび病などにかかることがあります。軟腐病は細菌によって感染する病気で、感染すると腐ったような見た目になります。対策としては、薬剤を散布することで完治することが多いです。

さび病はカビが原因で感染し、葉の表面に黒や白い斑点が現れます。さび病にかかった場合は、発病した葉を取り除きましょう。予防策として薬剤の散布が効果的です。

また、エシャレットはアブラムシなどの害虫が発生することもあります。アブラムシは春~秋の時期に多く発生し、葉や茎を吸汁します。大量発生すると厄介なので、見つけ次第捕殺しましょう。

エシャレットは農薬に弱い野菜なので、病気や害虫にかからないためには日頃から風通しの良い環境で育てることが大切です。肥料や水の与え過ぎも良くないため、気を付けるようにしましょう。

エシャレットの収穫時期はいつ?

エシャレットの収穫時期は、11~4月頃が最適です。

葉が青々として柔らかい状態が収穫の適期ですが、葉が枯れてしまうと種球が固くなり、食べごろを過ぎてしまいます。

エシャレットを収穫する際はこてなどで土を掘り、葉の部分を掴んで引き抜きます。堀った部分には、新しい土を足しておくと良いです。

エシャレットを植えっぱなしにするとどうなる?

エシャレットは前述の通り、らっきょうを早採りしたもののことをいいます。そのため、植えっぱなしにしていれば、らっきょうとして収穫することができます(6月中旬〜7月上旬頃)。

エシャレットが発芽しない原因と対策とは?

エシャレットを植え付けても、発芽しないことがあります。エシャレットが発芽しない原因はいくつか考えられますが、エシャレットの植え付け時期が適切でないと発芽しません。エシャレットの植え付け時期は夏~初秋で、18~22℃の環境で発芽しやすいです。そのため、エシャレットを育てる際は、最適な時期に植え付けましょう。

また、エシャレットの種球が傷んでいる場合も芽が出ないことがあります。エシャレットを植え付ける前に、種球の状態をよく観察することが大切です。種球にカビが生えていたり、芽が出る箇所が欠けているものは選ばないようにしてください。

その他、エシャレットを植え付ける際、種球を埋める深さが最適でないと発芽しないことがあります。種球を埋める深さは3~5cmほどが最適なので、浅すぎたり深すぎたりしないように気を付けましょう。

更に、エシャレットは植え付けから発芽までに乾燥した状態が続くことで種球が死んでしまい、芽が出ないことがあります。そのため、エシャレットが発芽するまでの間は、水切れさせないことが大切です。

エシャレット栽培は植えっぱなしにしても失敗しない!

エシャレットの生産量が一番多い地域は茨城県で、その次が静岡県です。エシャレットには食物繊維が豊富に含まれるため、便秘解消の効果が期待できます。また、エシャレット特有の香りには「硫化アリル」という成分が含まれ、殺菌作用や抗酸化作用などに効果的です。

今回は、そんなエシャレットの特徴や育て方、そして病害虫などを中心に紹介してきました。エシャレットは若採りのらっきょうなので、美味しいエシャレットを収穫するためには適切な時期に収穫する必要があります。

ただし、収穫のタイミングを逃して植えっぱなしにしてしまったとしても、らっきょうとして美味しく食べられるため、ご安心ください。

家庭菜園などでエシャレットを栽培して、ぜひともお料理にエシャレットを使って楽しんでみてはいかがでしょうか。

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