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ラディッシュは二十日大根とも呼ばれ、名前の通り種をまいてからすぐに収穫できる野菜です。真っ赤で小さなフォルムは、サラダの彩りとして重宝します。
栽培はとても簡単なので、子どもと一緒に栽培を楽しむのもおすすめです。今回は育てやすく、小型のダイコンであるラディッシュの育て方をご紹介します。
ラディッシュは、ヨーロッパが原産のアブラナ科の一年草です。栽培期間が非常に短く、種をまいてから1カ月ほどで収穫できます。
比較的害虫にも強く、丈夫で育てやすいので、初めての家庭菜園や、子どもと一緒に育てる野菜としてもおすすめです。地植えはもちろん、プランターや鉢植えを使って気軽に栽培できることもメリットです。
ラディッシュは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。あまり時期を問わずに育てられますが、比較的冷涼な気候を好むので、春か秋の季節を選んで植え付けると良いでしょう。
ラディッシュは排水性・保水性のバランスが良い土を好みます。
プランター栽培のラディッシュは、市販の野菜用培養土を使用して育てると良いでしょう。
自分で用土を作るときは、以下の配分で混ぜ合わせます。ラディッシュは根菜なのであまり腐葉土や堆肥が含まれていない土のほうが、キレイな形のラディッシュが収穫できますよ。
【プランターのサイズについて】
プランターは深さ15〜20cmほどの、標準サイズ650型プランターを使うといいでしょう。
地植えのラディッシュは、植え付けの2週間前から土壌の準備を行います。
ラディッシュの種まきの時期は年に2回あります。3月下旬〜5月下旬までにおこなう春まきと、9月上旬〜10下旬までにおこなう秋まきです。
ラディッシュの種まき後は、土が完全に乾かないように管理しましょう。とくにプランター栽培では水が乾きやすいので注意が必要です。発芽適温は20℃ほどです。4〜5日もすると発芽します。
ラディッシュは、生長に合わせて2回間引きを行います。間引きの時期は以下の通りです。
1回目の間引きは、発芽後、本葉が1〜2枚のころです。2回目の間引きは、草丈が15cm程度に育った頃です。間引きの方法は以下の通りです。
間引きをした後は、残した苗がぐらつかないように、軽く土を指で株元に盛ってあげましょう。軽く寄せ固めて土寄せしてあげると、その後の生長が安定します。
プランター栽培のラディッシュは、土の表面が完全に乾いたら水やりをしましょう。
ラディッシュは加湿状態が続くと生育が悪くなるので、若干乾燥気味に育てるほうが良いですが、プランターでは水切れしやすいので注意してください。
地植え栽培のラディッシュは、基本的に水やりは必要ありません。自然の降雨で十分ですが、1週間以上日照りが続くときは、朝夕の涼しい時間帯に1日1回水やりをするようにしてください。
ラディッシュは収穫までの栽培期間が短いので、基本的には元肥の栄養分で補うことができます。ただし株の調子が悪そうであれば、適宜化成肥料を与えたり、水やりのかわりに液肥を与えましょう。
葉の色が悪ければ追肥で栄養を与えましょう。追肥は根につけないように与えてください。
ラディッシュの収穫は、根の部分が土から2cm以上顔を覗かせたころが適期です。葉を持って土から引き抜き、収穫します。実がふくらみすぎると逆にスが入ってしまうので注意しましょう。
ラディッシュが細かったり歪な形になる場合は、株間が狭すぎたことや、土の状態が悪いことが原因でおきます。とくに畑栽培や露地栽培で育てていると、庭土や畑の土が硬すぎたり、大きな石が混ざっていることが多いので歪みやすいです。
土作りの時点で、柔らかでふかふかな状態を目指すようにしましょう。また、もったいなくても間引きをしっかり行なって間隔をあけることも大切です。
ラディッシュはとても成長が早い野菜で、収穫時期が遅れると割れてしまう可能性があります。前項でご紹介した収穫の目安を参考に、少し早いかなと思っても放っておかずに収穫しましょう。
ラディッシュの葉っぱは柔らかく、モンシロチョウの幼虫やコナガ、アオムシなどの芋虫系の害虫が発生しやすいです。葉っぱを食害していきますが、放っておくと光合成ができなくなり収穫にも影響してきます。
発生してしまった場合は、市販の野菜用の害虫駆除材を使うようにしましょう、見つけた場合は割り箸などでつまんで捕殺してください。
防虫に一番効果的なのは防虫ネットです。種まき後の段階から、網目の細かい防虫ネットを被せておくと、体長の大きい芋虫は入って来れなくなります。その他、ハダニも沸きやすいので市販の防虫スプレーを吹きかけておくのもおすすめです。
ラディッシュは連作障害が起きやすい野菜のため、畑栽培や路地栽培の場合、同じ場所で育てるには2〜3年時間をあけるようにしてください。
連作をすると、地中の線虫や病原菌が発生しやすくなるので、途中で枯れたり、細いラディッシュしか収穫できなかったりと、栽培失敗の原因となります。
ラディッシュには大根と同様に、ジアスターゼという胃腸の調子を整える働きをもつ成分が豊富に含まれています。また、紅い皮にはアントシアニンという色素成分が含まれており、抗酸化作用に効果的です。
赤く丸いラディッシュの他にも、少し細長であったり、色がカラフルな品種など、さまざまな種や、栽培キット販売されています。
ラディッシュには、定番の丸型のものから、球形の品種、小さい大根のような形のものまで、実は様々な色、形があります。
栽培はとても簡単で、子どもでもできるほど簡単なので、好みの品種を見つけて栽培を楽しんでくださいね。サラダの色味や、酢漬けにしたり、お漬物にしたりと、意外と万能に使うことができます。
七尾びび
GreenSnap編集部