warning
error
success
information
よもぎは中央アジアを原産とする、キク科よもぎ属の野菜です。よもぎ餅をはじめとした「食用」は有名ですが、「薬用」としても古くから活躍してきました。よもぎは生命力が強いことで知られ、園芸未経験者でも育てられる手軽さが魅力のひとつです。
今回はよもぎの育て方についてご紹介します。
よもぎ栽培について調べると、栽培禁止というワードが出てきた方もいるのではないでしょうか。
もちろん、よもぎ栽培は禁止されていないのでご安心ください。ただし、よもぎは繁殖力が旺盛なため、自宅で栽培しない方がいいという話が出回ったようです。きちんと手入れをしていれば問題なく栽培できますよ。
よもぎは風通しと日当たりのよい場所で栽培します。耐寒性と耐暑性双方に優れており、日本中どこでも栽培できる点が魅力のひとつです。しかしその生命力の高さが仇となり、近くの他植物の生長を阻害してしまうことがあります。よもぎを植える際は、必ず周囲の環境を確認しておきましょう。
よもぎは水はけのよい土であれば、基本的にどんな土壌でも栽培できます。「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。
植え付け1週間前に庭土へ腐葉土を3割混ぜ込んで、よく耕しておきます。土の中に囲いをつくり地下茎が伸びないようにすれば、他の植物の生育に影響を出さずに済むのでおすすめです。
よもぎの植え付けは9〜10月に行います。鉢植え・プランター栽培の場合は、3〜5号鉢か60cmプランターを用意します。
鉢植え・プランターでよもぎを栽培する場合、表土が乾いたらたっぷり水やりします。地植えでよもぎを栽培する場合は、植え付けから2週間の間は土が乾かないように水やりしながら管理してください。根が馴染んでからは、降雨に任せてしまいましょう。
植え付けの際に元肥として、緩効性肥料を混ぜ込みます。鉢植えであればさらに、春〜秋の生育期に月1回液肥を施しましょう。
よもぎはとても強健な植物であるものの、まれにアブラムシの被害にあうことがあります。放っておくと栄養を吸われてしまうので、ガムテープで引き剥がしたり、薬剤散布をして駆除しましょう。
よもぎの種まき時期は3〜4月が適期です。市販のものを用いるか、9〜10月の花後に採取した種を紙袋で保存しておきましょう。
よもぎは若芽と葉、2種類の収穫を楽しめます。冬越しした3月に若芽を、6〜7月に葉を収穫しましょう。
よもぎの旬の季節は、3〜5月です。旬を迎えるよもぎは清涼感のある独特な香りが特徴で、さまざまな料理に香り付けと利用されています。よもぎ餅や団子、うどんなど和の一品との相性抜群です。
よもぎを収穫したら、一度水ですすぎ、そのあとよく水気をきり、袋にいれて冷蔵庫で保存してください。鮮度が保たれる2日間に食べ切ってしまいましょう。
鉢植えやプランター栽培の場合は、1〜2年に1回植え替えが必要です。繁殖力旺盛であるよもぎは放置すると根づまりを引き起こしてしまう可能性が高くなってしまいます。9〜10月に株より一回り大きな鉢へ植え替えてください。
よもぎは健康によい栄養素を豊富に含んでいる野菜です。中でも食物繊維はほうれん草の3倍以上含まれており、体内の有害物質の排出を促す効果があります。さらに香り成分であるシオネールはリラックス効果をあたえてくれますよ。
そんなよもぎは一度植えてしまえばこまめな手入れは必要ありません。初心者であれば生長しすぎない鉢植えを使うことで、誰でも育てられますよ。
GreenSnap編集部