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カレープラントは地中海沿岸地域を原産とする、キク科ムギワラギク属の常緑小低木です。その名の通りカレーのような匂いを放つハーブで、料理の風味づけなどに利用されています。
また綿毛の生えたシルバーの葉に、きれいな黄色の花を咲かせることから、寄せ植え寄植えや、ドライフラワーにもよく使われるようです。
今回はユニークな植物である、カレープラントの育て方をご紹介します。
カレープラントには水はけと日当たりのよい環境が適しています。日照不足だと、葉が黄色くなった末に散ってしまうので、一日あたり6時間以上日が当たる場所を選びましょう。
しかし、真夏の直射日光では葉焼けなどを起こしてしまうおそれがあるため、半日陰の場所に移動させることが大切です。
また、カレープラントの冬越しに関しては、もともと高い耐寒性を誇っているので、簡単な霜よけさえすれば心配ありません。
カレープラントはやや乾燥した土壌を好むので、1年を通して乾かし気味に管理します。表土が乾いたら水をあたえるくらいで十分です。根腐れの原因になりかねないので、くれぐれも過度な水やりはしないでください。
カレープラントには水はけのよい土壌が最適です。しかし、酸性の土壌は苦手なので、地植えでカレープラントを育てる場合は、植える前に苦土石灰をまいて酸度調整をします。
プランターでカレープランとを栽培するときは、「赤玉土4:腐葉土3:バーミキュライト2:鹿沼土1」の配合土を使用しましょう。または市販のハーブ用培養土を使ってもよいです。
カレープラントの種まきには、真夏と真冬をさけた4〜5月と、9〜10月が最適です。
赤玉土や種まき用の土に種をまいたら、軽く土をかぶせた上からたっぷりと水をあたえます。明るい半日陰で半月ほど管理する発芽するので、本葉が3〜4枚になった段階で植え付けさせましょう。
カレープラントの植え付けは、種まきと同じく4〜5月か、9〜10月に行います。
苗よりも一回り大きい穴を掘って、植え付けましょう。苗の株元が高くなるように盛り土をすると、過湿状態になりにくいため、おすすめです。
プランターや鉢植えでカレープラントを育てる場合、根詰まりを防ぐために2〜3年に一度は植え替えします。根鉢を崩さないように注意しつつ、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。
カレープラントは春の4〜6月と、秋の9〜10月に肥料を施します。1ヶ月に1回、粒状の化成肥料か、水に薄めた液肥を少量株元に施しましょう。ただし、肥料をあたえすぎてしまうと、かえって貧弱に育つこともあるので、気をつけましょう。
カレープラントは生育スピードが早いため、過湿対策や脇芽を増やす意味もかねて、定期的な剪定が大切です。株姿が崩れたと感じたら、草丈を抑えるようにこまめな切り戻しをします。とくに梅雨入り前には入念に剪定をして、半分くらいの長さに切り戻しておきましょう。
カレープラントは、黄色く小さな花をまばらに咲かせます。その独特な樹形は長い間色褪せないことから、ドライフラワーとして楽しめます。この花を収穫したい場合は、花が完全に開ききる前に枝ごと切り取って乾燥保存させましょう。
カレープラントの葉は、春から夏にかけての生育期間であれば、いつでも収穫できます。花が咲いてしまうと株が弱ってしまうので、葉を収穫する前に花は摘み取っておきましょう。
カレープラントの葉には、食欲増進や虫よけ、防臭などの効能があるといわれています。装飾においては、花壇の装飾や縁取りなどで重宝します。料理のレシピとしては、スープや煮込み料理の香り付けとして利用されることが多いです。しかし長時間の加熱で苦味がでることもあり、葉自体を食べることはありません。
カレープラントは、春と秋に挿し木で簡単に増やせます。
剪定したときに落ちた若い枝を、10cmほどにカットして湿らせた赤玉土に挿して管理します。しっかり発根したのを確認したら、定植しましょう。
カレープラントは病害虫への耐性がとても高いことで知られています。なので、病害虫の被害はほとんど発生しないものの、過度な水やりによる根腐れは起こさないように気をつけましょう。表土が乾燥したら水をあたえるように徹底してください。
カレープラントはガーデニングにとどまらず、花や葉を使って色々な楽しみ方ができる植物です。ふとしたときに収穫して、ドライフラワーをつくったり、料理の風味づけに利用できるのは魅力的ですね。
GreenSnap編集部