warning
error
success
information
サンスベリアは一般的な観葉植物とは少し育て方が異なりますが、乾燥に強く、ほとんど栽培に手間のかからない観葉植物なので初心者におすすめです。数年前に空気清浄効果がもっとも高い植物と話題になり、今でも根強い人気を誇ります。
今回は、人気の観葉植物のサンスベリアの育て方についてご紹介します。
サンスベリアは適度な日当たりを好みますので、直射日光をさけた日当たりの良い場所か、明るい日陰で管理するようにしましょう。
春から秋にかけてサンスベリアは生育期となります。室内で育てる場合はレースカーテン越しの日当たりの良い場所に置いてください。また、屋外に置く場合は、直射日光をさけた日当たりの良い場所を選びましょう。
サンスベリアは耐寒性が低いので、屋外に置いている場合は、10月上旬には室内にとりこみましょう。また、冬に窓際に置いたままだと、日が沈んだときの冷え込みで枯れてしまいます。夜になったら移動させるようにしてください。
耐陰性が高いので日の当たらない室内でも大丈夫!
サンスベリアは耐陰性がとても強く、基本的に日の当たりにくい室内でも栽培が可能です。ただし、徒長気味になったり、葉が萎れて細長くなってきたときには、数時間日光浴をさせててあげると回復します。
なお栽培適温は20〜25℃ですが、耐寒温度は10℃程度しかありませんので、地植えでの栽培は難しいです。鉢植えにして季節ごとに場所を変えてください。
サンスベリアは過湿に弱いので、通気性の良い鉢に植えるのが好ましいです。例えば素焼き鉢、テラコッタ、木製、コンクリートなどの鉢がおすすめです。
もしプラスチックや金属、陶器などの通気性が悪い鉢で育てたいときは、土に排水性や通気性がよくなる川砂や小さい軽石、もしくは黒曜石パーライトなどをまぜてあげるといいです。
サンスベリアはもともとアフリカの乾燥地が原産です。多肉質な葉に水をためていて、非常に乾燥に強く、過湿を嫌うので、水やりの回数も控え目で大丈夫です。
生育期のサンスベリアには、下記の目安に応じて、土が完全に乾いたら、底穴から水がもれるまでたっぷり水やりをするようにします。とくに休眠期前後は徐々に水やりの回数を増減させていくようにしましょう。
なお、根腐れの原因にもなりますので、受け皿に水をためたままにしないでください。
サンスベリアは冬に休眠しますので、最低気温が10℃以下になり始めたら、翌春になるまで断水します。断水することによって耐寒性も上がり越冬が可能になります。ただし、常に暖房が効いた室内で栽培している場合には、先述の目安にしたがって水をあげるようにしてください。
サンスベリアは春から秋の生育気にかけて肥料を施してください。緩効性化成肥料を2ヶ月に1回ほどのペースで与えます。
肥料の与えすぎは逆に弱らせてしまう可能性があるので、土の量や株の大きさに対する規定量から、やや少なめに施肥するのがおすすめです。
サンスベリアは水はけの良い土を好みます。市販のサンスベリア専用土や、水はけのいいタイプの観葉植物培養土、サボテン培養土などを選ぶのがおすすめです。
サンスベリアは生育旺盛なので、必ず1〜2年に1度は植え替えするようにしましょう。植え替えの適期は5〜9月の間ですが、このうちなるべく早い方がいいでしょう。
サンスベリアを植え替えした後は、室内、もしくは風のあたらない明るい日陰におきましょう。根が新しい環境に慣れるまでは、完全に土が乾き切ってから水を与えるようにしてください。葉水はこまめにしてもいいでしょう。
サンスベリアは次々と子株を生やしていくので、株分けで簡単に増やすことができます。植え替えと一緒に株を整理するつもりでやるのもおすすめです。
植え替え時の根の整理の際に、2〜3株の子株の束をナイフで切り分けます。切り分けた新しい株は別の鉢に植え付けて、水やりをします。発根して安定するまでは、支柱を立てて葉を紐で結びつけておきましょう。
サンスベリアには、とくに剪定などの手入れは不要です。ただい、葉の状態をみて育て方を振り返るようにしましょう。
例えば、葉っぱが茶色くしおしおと枯れているのであれば、水分不足のサインなので、水やりのペースを増やす。また、葉の一部分が変色しているのであれば葉焼けのサインですので、置き場所を明るい日陰に移すなど、適宜先述の栽培方法を参考にしてください。
サンスベリアにはカイガラムシ、アブラムシなどが通年、気温の高い乾燥期にはハダニが発生しやすいです。葉をあらゆる角度から観察して、見つけ次第駆除しましょう。
サンスベリアは葉の模様や、葉形が異なる様々な品種があります。最もポピュラーなのは「ローレンティー」という葉を黄色で縁取り、全体に緑の濃淡のゼブラ模様が入った品種です。その他、代表的なのは次のとおり。
サンスベリアはマイナスイオンの他、ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質を除去しています。そのことからも、安眠効果をアップを狙って寝室に置いて育てている人も多いようです。皆さんもサンスベリアの育て方を学んで、快適なみどりある暮らしを過ごしましょう。
榊原斗武
GreenSnap編集部