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観葉植物として、初心者でも育てやすいことから人気のガジュマル。熱帯夜亜熱帯に分布しており、日本では沖縄から屋久島にかけて自生している樹木です。沖縄では「キジムナー」という名前でも親しまれています。
今回はそんなガジュマルの花言葉や花の特徴、人気の種類などについてご紹介していきます。
ガジュマルはクワ科ゴムの木の仲間の植物で、沖縄から台湾、東南アジアなどでみられる樹木です。
日本では3〜5号サイズの小さめの観葉植物として楽しまれていますが、自生地では高さ20mを超える巨木もあるほと生育旺盛な植物です。
沖縄ではガジュマルのことを「精霊が宿る木」として、神聖に扱ってきました。「キジムナー」と呼ばれる子供の精霊が宿る木とされており、「大きく育ったガジュマルの気根の間を通った2人は幸せになれる」という言い伝えとともに大切に扱われてきました。
ガジュマルの花言葉には、「健康」という意味がつけられています。
生命力あふれるエネルギッシュな株姿や、どんな過酷な環境でも育つ丈夫さに由来していると考えられます。
また、ガジュマルは低木・岩などの上で発芽します。これは、ガジュマルの果実を食べた鳥が岩や低木に糞を落として、そこから発芽するからです。発芽してすぐは細いガジュマルですが、時間が経過するとともに細かった気根が発達し、幹のように発達していきます。
成長した気根はコンクリートやアスファルト、岩などを突き破って大きくなることもあるほどです。このように健康的でエネルギッシュであるので、花言葉からもガジュマルらしさが伝わりますね。
ガジュマルには「絞め殺しの木」という別名から良くない意味がある、怖い意味があるというイメージがついていますが、それは誤りであり、花言葉的にはガジュマルは縁起の良い観葉植物です。
もともと自然界に自生しているガジュマルは、土台となった木に気根を絡みつかせ、絞め上げて成長します。こういった過程の中で最終的に土台となった木は枯れてしまい、これが由来となって「絞め殺しの木」とも呼ばれるようになったようです。
あまり花を咲かせないと思われがちのガジュマルですが、じつは春ごろに花を咲かせます。ただし、花は外から確認できません。なぜかというと、春ごろ花が咲く前に小さな実をつけるのですが、その身の中に花が隠れてしまうので見ることができないのです。
このガジュマルの実はよく鳥に食べられます。鳥が消化できなかった実は糞として、鳥の移動先で排出されます。その糞から発芽し新たな生命が生まれます。このサイクルに由来しガジュマルの実は花糞と呼ばれています。
ガジュマルは、正式な学名がフィカスミクロカルパとなっています。英名ではインディアンローレルとしても知られており、様々な呼び名で愛されている観葉植物です。
ガジュマルは世界に約800種、日本には約20種の原種や園芸品種があります。卓上サイズから大きな鉢まで様々なサイズの展開があります。観葉植物としては小さめのサイズが人気です。
今回はいくつかの人気の種類と特徴をご紹介します。
よく園芸店などで販売されている小さいサイズのガジュマルはこのニンジンガジュマルを指します。ニンジンのような太く丸いユニークな根っこが特徴的で、育てている途中で少し根を引き抜いて太らせて育てられます。
風が強い尖閣諸島で自生する、希少性の高い珍しい品種です。ひし形で光沢がある葉が特徴です。日本で流通しているセンカクガジュマルの多くは、接ぎ木によって育てられていて、オリジナルのものは少ないです。
センカクガジュマルの突然変異(変種)で生まれた品種です。センカクガジュマルよりも葉っぱが丸みを帯びている、肉厚の葉が特徴で、年数が経ったものほど人気があります。数が少なく高価な品種の1つです。
ガジュマルの名前の由来にはいくつか説があります。
成長しながら土台となる岩や樹木に絡みつくことから、「絡まる」が訛ってガジュマルと呼ばれるようになったという説が最も有名です。そのほかには、「風を守る」という言葉が訛ってガジュマルになったという説もあります。
精霊が宿る木として知られるガジュマルの花言葉は、とてもポジティブで縁起もいいので、自分で育てるのはもちろん、大切な方へのプレゼントとしてもおすすめです。
ぜひガジュマルをお部屋に置いて、より快適な生活を楽しんでみてください。
GreenSnap編集部