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土を使わずに水のみで栽培する方法を「水耕栽培」といいます。水耕栽培は、土を使わないため病気や害虫が発生しづらいのが特徴です。観葉植物として人気のサンスベリアも水耕栽培でうまく育てることはできるのでしょうか。今回はサンスベリアの水耕栽培について、始める時期や育て方の注意点などご紹介します。
サンスベリアは土を使わない水耕栽培でも育てることができます。水耕栽培は鉢植えと比べて生育が早く、水の量が一目でわかるので水やりタイミングがわかりやすくなります。
また、大きな鉢を用意する必要もないため、省スペースで育てることができるのも魅力です。
水耕栽培を始める時期は、5〜6月または9〜10月が適しています。
夏と冬は厳しい環境のためサンスベリアの生育が緩やかになります。この時期に水耕栽培へ切り替えようとすると失敗しやすく、サンスベリアが枯れることもあるので気をつけましょう。
サンスベリアの水耕栽培には次のものが必要です。
水耕栽培用の容器や水耕栽培キットが売られていれば、それがよいでしょう。自宅にあるコップに水を入れて水耕栽培をすることもできます。
透明なグラスであれば、サンスベリアの葉から根が出てきているのが確認でき、インテリアとしても楽しむことができます。
たったこれだけで水耕栽培へと切り替えられます。サンスベリアの葉は根元から切ってもいいですし、葉挿し(水差し)の要領で1枚の葉を10cm単位で切り分けてもいいです。
ただし、葉の上下の間違いだけは注意しましょう。
なお、サンスベリアをそのまま切らずに土栽培から水耕栽培へと切り替える場合は、地下茎以外の細い根っこを全て切り落としてください。
土栽培と水耕栽培の根はまったくタイプが異なります。土栽培で生えた根を水に浸しても、うまく栄養や水分を吸収できないので、一度なくして水耕栽培用の根を生やすように育てましょう。
ハイドロカルチャーとは、土の代わりに人工の資材を使って植物を支える方法で、基本的には水の力で育てる栽培方法のことです。水耕栽培と同じように無菌で清潔に育てられます。
ただし、ハイドロカルチャーに植えたいときも、前項で説明した通り、水耕栽培用の根が必要となります。そのため、ハイドロカルチャーに植える前に土栽培の根を切り落として水につけ、水耕栽培で発根させてから植え替えるようにしましょう。
メネデールなどの発根促進剤を適量水に混ぜてあげると、早く根が伸びるようになりますよ。
水耕栽培では、水はこまめに交換しないと雑菌が繁殖して、水質が悪くなり根腐れしてしまいます。また、腐った水で育てているとニオイが出て、虫が湧くこともあります。
とくに夏は毎日交換すようにし、根腐れ防止材のゼオライトなどを底面にいれておくといいです。
水の量に関しては、根が伸びる前は切り口がぎりぎり浸かる程度。根が伸びた後は根の1/3が浸かる程度にしましょう。
通年を通して直射日光を避けた日当たりの良い場所で育てましょう。サンスベリアの耐寒温度は5度ほどなので、冬場は水が冷えすぎないように注意してください。
サンスベリアを水耕栽培する場合は、定期的に液体肥料を与えましょう。
水耕栽培はメリットがたくさんあります。土で育てるよりも衛生的で、虫が気になる方にも水耕栽培は向いているでしょう。
美しいグラスなどで育てるとインテリアとしても素敵なので、ぜひチャレンジしてみませんか。

GreenSnap編集部