warning
error
success
information
葉の形や色などが多種多様なサンスベリアは、最近では空気清浄効果が期待できることから、インテリアとして人気があります。品種によって観葉植物もしくは多肉植物に分類され、初心者の方でも育てやすい植物です。
今回は、サンスベリアの種類について詳しくご紹介していきます。
サンスベリアはリュウゼツラン科(キジカクシ科)チトセラン属に分類され、アフリカなどの乾燥地帯に生息しています。
代表的な品種であるサンスベリア・ローレンティーの縞模様の葉が、まるで虎の尾っぽのように見えることから、別名「虎の尾(トラノオ)」などとも呼ばれています。
サンスベリアは葉に水をためこむ多肉植物のひとつでもあります。乾燥にかなり強く、水やりの回数も少なくて済むので手入れが楽です。また日陰にも強いので、置く場所をえらばないのでインテリアにも取り入れやすいですよ。
サンスベリアは、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの有害物質を吸収し分解する働きがあることから、空気清浄効果がある植物として人気が高まりました。また、マイナスイオンを発生するので、癒し効果も期待できる観葉植物としても知られています。
サンスベリアは空気を浄化する効果とともに、風水でも悪い気を浄化する効果があるといわれています。とくに上向きの葉は風水では陽の気を持っていて玄関などにおすすめとされていますよ。運気があがる置き場所においてみるのもおすすめです。
サンスベリアは約70種類以上の品種があり、日本では観葉植物または多肉植物として流通しています。まだままだ日本に流通していない品種も多く、レア品種として高値で取引されるサンスベリアもあります。
サンスベリア・ローレンティーは、サンスベリアの代表的な品種で、和名は「覆輪千歳蘭(フクリンチトセラン)」といいますが、「トラノオ」という別名でも知られています。葉の縁は黄色で、濃い緑色の横縞模様が入っています。
ローレンティーの葉は剣状で、草丈は約30cm~120cmです。ローレンティーという名前はベルギーの農学者であるローラン(E. Laurent)の名前に由来します。
サンスベリア・キリンドリカはローレンティーに次ぐ人気品種で、剣が突き出たようなユニークな姿が魅力です。葉は堅く太さ約2cm~3cmの楕円状で、草丈は大きくなると1m以上にもなります。
スタッキーによく似た品種ですが、他の品種と比べると耐陰性は弱いため、なるべく日当たりの良い場所で育てましょう。
サンスベリア・スタッキーは円筒形の葉姿が特徴で、草丈が最大2m程度に生長する場合もあります。葉には溝が入り、葉の太さがほとんど変わらないため、土に棒を刺したような樹形です。
乾燥に強いため、水を与えすぎると根腐れの原因になります。そのため、スタッキーを育てる際は水のやり過ぎには注意しましょう。
サンスベリア・ハニーは葉がロゼット型にひらく、サンスベリアの小型の品種です。他のサンスベリアよりも比較的肉厚で育てやすく、草丈が低いため室内のさりげないインテリアなどに最適です。
サンスベリア・グランディスは数多くあるサンスベリアの中で、葉の幅が最も広い品種です。一株に何枚も葉を付け、葉は濃い緑色だけでなく班入りなどのグランディスもあります。草丈はそこまで高くならず、希少種のサンスベリアです。
サンスベリア・キルキー・シルバーブルーは、ハニーと同じくロゼット状に展開する葉姿が特徴で、サンスベリアの中でも流通が少ない珍しい品種です。
葉は固く葉の縁は赤茶色で、濃い緑色の班模様が入っています。その個性的なフォルムは観賞価値が高いので、インテリアとして楽しめます。
サンスベリア・ペロッティはやや幅広の葉に明るい色の縁取りが入る、おしゃれなルックスが楽しめるサンスベリアです。細長く扇状に広がる葉姿が特徴で、流通している量が少ないことから大変珍しい品種です。ゆっくり成長するので、長い期間観賞が楽しめます。
サンスベリア・ゼラニカは、サンスベリアの中でもとくに乾燥に強い品種で、丈夫で育てやすく人気があります。濃い緑色の葉に横縞模様が入り、ローレンティーによく似た葉姿です。
サンスベリア・バンテルス センセーションは緑の葉に白色の縦縞模様が入った品種で、他のサンスベリアよりも葉が細いことが特徴です。以前は流通量が少なく希少な品種でしたが、最近では普及して比較的手に入りやすくなってきました。
サンスベリア・バキュラリスはスラッと縦に伸びる棒状の葉が特徴的な品種です。光沢のある葉には黒っぽい模様を見て取れ、落ち着いた雰囲気を醸し出すインテリアプランツとして活躍します。
サンスベリア・ゼラニカは美しい立ち姿とゼブラ柄の模様が魅力的な品種です。乾燥に対してとても強い耐性をもつことから、こまめな水やりを必要としません。
サンスベリア・ボンセレンシスは肉厚で縞入りの葉が目を引く品種です。ボリューム感たっぷりの葉が扇状に広がることから、部屋の隅においても存在感を示します。
サンスベリア・マッソニアーナは数あるサンスベリアのなかでもひときわ異彩を放つ品種です。
ひとつの株から生やす葉はわずか1~3枚ですが、大きなもので1m近くまで生長します。サーフボードのようにも見える葉はインテリアとの相性も抜群です。
肉厚の葉をもつことが多いサンスベリアのなかでも、葉の厚みと縦に伸びる株のバランスに優れたスタイリッシュな品種です。美しく反り返るシャープな葉は、オシャレ空間の雰囲気作りに一役も二役も買ってくれます。
サンスベリア・ロリダは葉縁に走る白いラインが印象的な品種です。扇のような葉をゆっくり生長するなかで積み重ねていくさまは、毎日見ていても飽きません。
サンスベリア・バナナはその名前のとおり、バナナのように反りかえった葉を扇状に展開する品種です。サンスベリア・ロリダよりも肉厚の葉をもつことで知られています。
屋内の様々な場所に配置できるコンパクトさも魅力のひとつです。
サンスベリア・ムーンシャインはサンスベリア・ローレンティよりも少し小さい中型の品種です。ゆらゆらと縦に生長する葉は海中にある海藻を彷彿とさせ、日の当たり具合によっては銀白色に輝いて見えます。
室内で育てる場合は、直射日光を避けた日当たりの良い場所で育てましょう。サンスベリアは耐陰性が強いので、日光があまり当たらない場所でも育てることが出来ます。また、耐寒性には弱いため、屋外で育てている場合は秋~冬の時期は室内で管理するようにしましょう。
サンスベリアは条件が整うと花を咲かせますが、開花は数年に1度といわれており、とても珍しいです。開花時期は8月~10月頃で、白色や黄色の花を咲かせ、ジャスミンのような甘い芳香をもちます。
たくさんの品種があるサンスベリアは、個性的な品種も多くあります。室内に飾るだけで、インテリアとしてだけではなく空気清浄効果や癒し効果なども期待できます。
雰囲気や特徴はそれぞれ異なるので、ご自分が興味のあるサンスベリアの品種から覚えていくことをおすすめします。お部屋やリビングなどにお気に入りのサンスベリアを飾って、ぜひとも素敵な空間を演出してみましょう。
GreenSnap編集部