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ジャムやドリンクなどで有名なカシス(黒すぐり)は、実はご自宅でも育てることができます。ここでは家庭菜園者に向けた、カシスの育て方の基本をまとめています。土選びや、育てる場所、植え付け時期など記載していますので、ぜひご参照ください。
カシスは風通しがよく、日当たりのよい場所を好みます。
しかし、夏の暑さは苦手なので、地植えをする場合は、一日中強い日差しが当たる場所は避け、午後は半日陰となる場所を選びましょう。また、カシスは湿気も嫌うので、ジメジメした場所も避けてください。
カシスを栽培するときは、水はけ、水もちのよい土を選んでください。
市販の培養土やハーブ用の培養土でも育てることができます。もし自分で土をつくる場合は、赤玉土とピートモスを8:2の割合で混ぜるとよいですよ。
カシスは強い乾燥を嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。夏の水やりは蒸れの心配があるので、夏場の気温が高い時期は早朝か夕方以降に水やりしてあげましょう。
カシスへは、2月から3月、9月から10月に腐葉土を土にまぜ、肥料として与えます。2月から3月はちょうど開花前であり、この時期は体力を消耗しますので栄養が必要です。
また、果実収穫後の9月から10月も、翌年またカシスを楽しむために栄養が必要となるため肥料を与えましょう。
カシスは地植え、鉢植えの場合共に、12月から2月に苗木の植え付けを行ってください。このカシスの葉が落ちる期間(落葉期)が、植え付けの適期です。
カシスを地植えで栽培している場合は、そのまま植え替えしなくても大丈夫です。
しかし、鉢植えで栽培している場合は、カシスが大きくなるにつれ窮屈にあることが。ひとまわり大きな鉢に移してあげる必要があります。植え替え時期も植え付け同様、12月から2月の落葉期に行ってください。
植え替えをしたあとは、たっぷりと水を与え、土が乾燥しないようにしましょう。根はすぐには安定しません。少なくとも1ヶ月は様子を見て、水やりを忘れないようにしてくださいね。
カシスはそのままにしているとどんどん成長します。葉が生い茂ると通気性が悪くなり、病気にあることもあり得ます。対策として剪定が必要です。剪定は12月から2月に行います。飛び出している枝や古くなった枝は、どんどん切りましょう。
また、高温多湿を苦手とするので、鉢植えの場合は真夏は直射日光をさえる場所に移動させてください。
カシスは「挿し木」と「種まき」で育てることが可能です。
剪定をした枝を利用して挿し木をしてみましょう。上の葉2~3枚を残してカット。水に1時間ほど切り口を浸して、用意した挿し木用の鉢に挿します。根はすぐには安定しませんので、1ヶ月は様子を見てください。土が乾燥しないようにたっぷりと水を与えます。
種まきでももちろん増やすことが可能です。しかし、成長するまでには時間がかかります。カシスの果実のなかの種を取り出し、それを植えるのですが、種は寒さを経験しないと発芽しません。一旦冷蔵庫に入れて寒さにあててから種を植えることをおすすめします。
カシスにはカイガラムシがつくことがあります。こちらは通気性が悪い場合や、日当たりが悪い場合に虫が発生しますので、ご注意ください。カイガラムシがつくとカシスの樹液を吸われて弱ってしまいますので、見つけ次第駆除してください。
カシスの果実には、ビタミンCやアントシアニンが豊富に含まれています。黒っぽい色をした果実はジャムやドリンクなどで食べられることが多いです。
カシスの花言葉は「あたなに嫌われたら私は死にます」、「あなたを喜ばせる」、「あなたの不機嫌が私を苦しめる」です。
カシスはヨーロッパ、アジアが原産の植物で、落葉低木で庭木にすることもできます。実も美味しいので、たくさん収穫したらジャムにして食べてみたいですね。
GreenSnap編集部