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スタミナたっぷりで栄養豊富なニラは、一度植え付ければ数年は植えっぱなしでも収穫が楽しめることから、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。
今回は、家庭菜園にぴったりなニラの育て方をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
ニラは中国西部が原産の、ユリ科ネギ属の野菜です。ニラ特有の香りは、玉ねぎやネギにも含まれる成分からきており、カロテンやビタミンを豊富に含む栄養豊富なことが特徴です。
ニラは、野菜の中では珍しい多年草の野菜です。病気や害虫に強く、丈夫で育てやすいのが特徴で、一度植えれば4〜5年は植えっぱなしにして収穫できます。植える場所には注意が必要ですが、初心者でも簡単に育てられます。
ニラは、栽培場所にあまり神経質になる必要はありません。基本的に日光を好みますが、耐陰性があるので、日陰で育てることもできます。ニラは、強い日差しを浴びると葉が固くなってしまうので、日陰気味の土地で栽培すると柔らかい葉が収穫できるでしょう。
ただし、多湿の環境が苦手なため、風通しが良い環境で育てることを心がけてください。わざと日に当てずに育てると「黄ニラ」になります。
育苗ポットに種まきをして、苗を育てていきましょう。
ニラは酸性の土壌を嫌うので、地植えの場合は事前に苦土石灰をまき、土壌を中和しておきます。
一度植えると何年も同じ場所で栽培する野菜なので、堆肥などの有機物を多くすき込んで、水はけがよく肥沃な土壌を作りましょう。
地植え栽培のニラは、植え付けの2週間前から土づくりを行いましょう。
プランター栽培のニラは、手軽の野菜用培養土を使用すれば良いでしょう。プランターの底には鉢底磯を敷き、水はけのよい土壌を作るのがコツです。
ニラを植える時期は、5月中旬〜6月中旬です。中間地で、秋まきで育てる場合は、9月〜10月に植え付けましょう。ニラは生長が早いので、春に植え付けをすれば夏には収穫ができます。
ニラに使用するプランターは、深さ30cm、横幅60cmのサイズを使用しましょう。鉢植えで育てる場合は、8〜9号の直径24〜27cmのものを使用しましょう。
ニラは、種まきから発芽までの期間と、植え付け直後、根が安定するまでの期間は水やりをこまめにして、土を乾燥させないように注意しましょう。それ以外の期間の水やりの方法は、以下の通りです。
地植え栽培のニラは、基本的に水やりは必要ありません。自然に降る降雨で十分ですが、乾燥しすぎると葉色が変色するので、10日以上雨が降らない時は水やりをしましょう。
プランター栽培のニラは、表土が乾燥したら水をやりましょう。夏場の暑い時期は、蒸れを防ぐために朝夕の涼しい時間帯に水やりをします。
ニラは、植え付けの1カ月後から、月に2〜3回のペースで追肥を施します。6月中旬〜9月下旬にかけて、株元に追肥を行いましょう。
ニラは、花ニラとして食べることができます。花ニラの収穫がしたい場合は、そのまま育てましょう。
ニラの収穫が終わり、葉が枯れてきたら、地面の際で葉を刈り取ります。葉を刈り取った後は追肥と土寄せをして冬越しをしましょう。
冬場は休眠し、翌年の春には新しい葉が伸びていきます。
長年ニラを栽培していると、株が大きくなり、密集して葉が細くなり、全体的に弱ってきます。植え付けから3年を目処に、株分けと植え替えを行いましょう。
ニラの株分けは、ニラの休眠期である2月から3月に行います。春の生長に向けて小さな新芽が育ち始めるこの時期に株分けを行うことで、順調に育てることができます。
ニラは、うどんこ病、さび病、白絹病、灰色かび病に注意が必要です。多湿の環境では弱りやすくなるので、水やりのしすぎに注意しましょう。
また、害虫では、アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシの被害に注意が必要です。こまめに葉裏をチェックして、虫がついていないか、葉が変色していないか確認してください。
虫が大量についている場合は、野菜に使える殺虫剤を使用して駆除しましょう。
一度植えれば同じ場所で何年も栽培できるニラは、プランターや畑に植えておくととても便利な野菜ですね。日陰でも栽培することができ、日光が弱いとむしろ柔らかい葉を収穫することができます。
家庭菜園にとてもおすすめのニラを、ぜひ栽培してみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部