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地中海地方原産のコールラビは、アブラナ科のとても栄養価の高い野菜です。あまり知られていませんが、日本には、すでに明治時代には入ってきていますので、意外に歴史ある野菜だということがわかります。
カブのように丸く膨らんだ茎の部分を食べるというのがとてもユニークです。和名も「蕪甘藍(かぶかんらん)」とか「蕪玉菜(かぶたまな)」などといいますが、実際にはカブではなく、キャベツやブロッコリーの仲間です。
ここでは、そんなコールラビの育て方についてご紹介したいと思います。
コールラビは日光を好むので、日当たりが良くて風通しの良い場所で育てます。生育には、20度くらいが適温だといわれています。
コールラビを畑に地植えする場合は、特に水やりは必要なく、自然の雨の恵みに任せて大丈夫です。ただし、夏場の乾燥しやすい季節には水が足りなくなることもあります。土が乾燥してしまっているようなら水やりをしてください。
コールラビをプランター栽培する場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。乾燥には弱いので、水やりには気を配りましょう。
コールラビへの肥料やりは、まずは植え付け前の畝をつくる段階で施します。畑に堆肥を1平方メートル当たり2キロ、化成肥料を1平方メートル当たり100グラムほど混ぜ込んでおきます。
そして、コールラビの植え付けから2週間たったころから追肥を始めます。追肥は月に1回から2回ほど行い、1株当たり10グラム程度の化成肥料を施します。肥料を施したら土寄せしてくださいね。
コールラビを地植えする場合は、植え付けの2週間くらい前から、畑に苦土石灰を1平方メートル当たり100グラムほどまき、よく耕しておきます。さらに、植え付けの1週間前に堆肥と化成肥料を畑全体にまいてよく耕し、畝をつくります。
コールラビをプランター栽培する場合は、野菜用培養土を使えばOKです。
コールラビは涼しい気候を好むため、夏まきをする野菜です。
7月下旬から9月上旬ころにポットに種まきをし、9月上旬から10月中旬頃、本葉が5枚前後出てきたら、植え付けをします。
根鉢を崩さないように、そっとポットから取り出したら、根鉢と同じくらいの大きさに掘った穴に植え付けていきます。畑には30センチ間隔くらいで植えていくとよいでしょう。
最後に、倒れないように株元に土寄せをして軽く押して馴染ませたら、水やりをしてください。
コールラビの増やし方は、「種まき」が一般的です。
まずは、育苗ポットに種まき用の土を入れて、種を3粒ずつまきます。そして薄く土をかぶせたら、たっぷりと水やりをしてください。
芽が出たら、葉が重なり合うような箇所の間引きをしながら育て、本葉が3枚から4枚くらいになったところで、1つのポットに対して丈夫な1本を残すようにします。さらに、本葉が5枚くらいまでに生育したら植え付けらます。
コールラビは、育ってくるにつれて、株元の 胚軸が見えてくることがあります。胚軸が見えたら倒れないように土寄せをしてください。
コールラビは、秋になって涼しくなるまでは、アオムシなどの害虫による食害が心配です。そのため、コールラビを植え付けたら、畝を寒冷紗で覆ってしまい、害虫を予防しましょう。
コールラビは種まきから収穫までの期間が、約60日から70日程度といわれています。つまり、早ければ種をまいてからたったの2カ月で収穫して食べることができるわけです。
株元の丸くなった茎の大きさが直径6センチ前後になったら食べごろですよ。丸く膨らんだ茎の下をハサミでカットして収穫してください。
収穫が遅れると、茎がかたくなって割れてしまうことがありますし、何よりも味が落ちてしまいますので、食べごろの時期を逃さずに収穫できるといいですね。
コールラビには薄緑だけでなく紫色の品種もあります。いずれも丸く膨らんだ茎の部分を食べるところが特徴的です。
料理すると味が染み込みやすいので、薄切りにしてスープや炒め物などに入れて食べるのがおすすめです。もちろんサラダにしてもおいしいですよ。味は、ブロッコリーの茎に似ています。
ここでは、ちょっと変わった野菜、コールラビの育て方についてご紹介しました。
丸く膨らんだ茎の部分を食べるというのがユニークですよね。コールラビは、ビタミンCが豊富で栄養価も高い、優秀な野菜です。
寒さにも強くてとても育てやすいので、初心者の方も栽培しやすい野菜だと言えますので、ぜひ育てて食べてみてください。
※トップ画像はウマさんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部