栽培している原種のユリをまとめていきます。
オウゴンオニユリ"ピュアゴールド"
オウゴンオニユリ"ピュアゴールド"
非常に珍しいオウゴンオニユリの無点花です!
オウゴンオニユリでも珍しいですが、斑点が無いのはほとんど見かけないと思います!
ここまで変化しているともはやオニユリとは思えませんね!
聞いた話だと北海道の栽培家さんが対馬産のオウゴンオニユリの実生株の中から見つけたとのことです👍
白花サクユリ
超珍品の白花サクユリが開花しました!
サクユリは伊豆諸島固有の原種ユリです。
世界最大のユリとも呼ばれており、花がかなり大きいですね!
純白の花なので一見カサブランカにも見えますが、ヤマユリの1.5倍くらいの花サイズです!
ヤマユリもかなりの大きさのユリですが、サクユリは更に迫力満点ですね!
青軸無点花オニユリ
青軸無点花オニユリ
突然変異で生まれた斑点の無いオニユリです。
オニユリは花びらの斑点があってこそのオニユリだと思うので雰囲気がガラッと変わりますね!
ちなみに青軸なので普通のオニユリのように茎が茶色ではなく真緑ですね!ムカゴも枝豆みたいな緑色をしています!
対馬産の2倍体のオニユリなので他の2倍体オニユリと交配すれば種子も作ることができます。
※自家受粉しないので別株が必要。
ウケユリ
ウケユリは奄美大島〜徳之島にかけて自生する日本固有種です!
香りもよく純白の花が非常に美しいです!
ユリの中では耐寒性低めで冬季に芽が出たりするので強い霜や激しい凍結は厳禁ですね。
我が家も2月の寒波で1株駄目にしてしまいました。
ベニスジヤマユリ(中越植物園さん由来)
ベニスジヤマユリはヤマユリの変種ですね。
この株は中越植物園さん由来の実生株ですが、野生でも極稀に見つかります。
最近は改良ベニスジヤマユリ"デイジー"が出回っていますが、雰囲気がやはり本物は違いますね。
ただ、デイジーとは違って開花1日後くらいから花色がくすんでくるので開花直後が1番綺麗ですね!
某フリマアプリやオークションサイトでデイジーをベニスジヤマユリと偽って販売していることがあるので要注意です。
ベニスジヤマユリ"神奈川県産"
この神奈川県産のベニスジヤマユリは毎年安定して綺麗なベニスジが入ります!
先日投稿した中越植物園さん由来のベニスジヤマユリよりも赤い部分が広いのでベニスジヤマユリというより赤花ヤマユリと言ってもいいのかもしれませんね👍
オウゴンオニユリ"対馬女連産"
対馬の女連で発見されたオニユリの突然変異種ですね!
オウゴンオニユリには対馬女連産と対馬泉産の2タイプありますが、斑点が大きく雌しべがまっすぐなのが女連産。斑点が細かく雌しべがくねくねしているのが泉産と判別することができますら、
写真のオウゴンオニユリは雌しべがまっすぐなので女連産になりますね。
女連産のオウゴンオニユリは最近は山野草ショップでもそこそこ流通し始めたので入手し易いですが、泉産のオウゴンオニユリは未だに入手難ですね。
緑花奇形花オニユリ"七又の大蛇"
由来は不明ですが、オニユリの突然変異種ですね。
種子は出来ませんが、普通のオニユリと同じでムカゴで増やすことができます!
花粉も種子もできないからか普通のオニユリよりも花持ちは良いですが、お世辞にも鑑賞価値が高いとは言えないですね〜。
サクユリ
サクユリは伊豆諸島に自生する原種ユリです。
ヤマユリを一回り大型にしたような草姿をしています!
伊豆諸島でも島によって若干斑点があったり個体差があるようです。
野生種では世界最大のユリとも呼ばれているくらい豪華な花ですね!
ヤマユリ以上にウイルス病に弱いので栽培には細心の注意を払う必要があります。
オウゴンオニユリ"対馬泉産"
山野草ショップ等で流通しているオウゴンオニユリ(対馬女連産)とは別系統の対馬泉産のオウゴンオニユリです。雌しべや花の斑点で女連産と区別することができます。
既に野生の株は消滅してしまっているため一部のマニアしか栽培していない幻のオウゴンオニユリですね!
キカノコユリ
中国南東部に自生する野生ユリです!
カノコユリの名前が入っていますが、花の形が似ているだけで全くの別種ですね!
ウイルス病に強く非常に育てやすい原種ユリです
オニユリ"通常花 3倍体"
一般的なオニユリです!
対馬のオニユリとは違って種子は出来ませんが、対馬産のものよりも大型で強健ですね。
強健でムカゴが沢山できるので数年経つとオニユリの群生が出来たりします。
ベニスジヤマユリ"産地不明"
産地は分かりませんが、以前投稿した神奈川県産と同時期にお迎えした株です。
残念ながら昨年から怪しい模様が葉に出ており、隔離して栽培していましたが、ウイルス病で間違いないですね。
なかなかユリのウイルス病は対策が難しいです。特に野生の株からの鱗片増殖球や木子等で増やされたものは発症はしていなくても元々ウイルス病を持っていることが多いので環境の悪化や変化で発症することがあります。
実生やメリクロンはウイルスフリーなので比較的維持しやすいです。
桃花ヤマユリ"岩手県産"
岩手県で発見された非常に珍しい桃花のヤマユリです。ベニスジヤマユリは最近は鱗片増殖球やメリクロン球が少量流通するようになってきたものの、桃花のヤマユリはほとんど栽培例が無いと思われます。
ベニスジヤマユリとは雰囲気が全然違いますね!実物の花が見られて大満足です!
赤斑点花ヤマユリ"路地裏のギボウシさん由来"
2022年に路地裏のギボウシさんからお迎えしたオリジナル実生花のヤマユリです!
那須錦という赤斑点花のヤマユリを交配に使っており、ヤマユリ特有の黄筋がなく、スッキリとしたイメージの花ですね!
丹後コオニユリ
京都府の丹後海岸に自生する矮性種のコオニユリです!
普通のコオニユリよりも草丈はかなり低めです!
ヤマユリ"那須小町"
栃木県で見つかった桃花のヤマユリです。
紅筋は関東以北で旅々発見されていますが、桃花は非常に珍しいです!
それにしても栃木県はやたら突然変異のヤマユリが見つかる気がします。
赤斑点の那須錦や紅筋ヤマユリや桃花の那須小町や素芯花等が栃木県で見つかっています。
環境なのか遺伝性のものなのかは分かりませんが興味深いですね!
タモトユリ
鹿児島県トカラ列島・口之島に自生する野生ユリです!
乱獲のため野生の個体は絶滅しており、栽培家からの実生株が今現在出回っています。
恐らく現在出回っている上向きで咲く園芸品種のユリはタモトユリ由来の形質だと思われます。
香りも非常に良く、上向きに咲く清楚な花につい見惚れてしまいます!
キバナキカノコユリ
キカノコユリの黄花変種です。
キカノコユリは中国南東部原産のユリでに日本のカノコユリとは別種になります。
キカノコユリは中国原産なものの、このキバナキカノコユリはアメリカで栽培されている株の中から突然変異の個体が見つかったと聞いています。
原産国ではなく海外で変種が見つかるパターンはあまり聞いたことがない気がします。
タキユリ
タキユリはカノコユリの変種です。
長崎県・高知県・徳島県に自生し、崖から垂れ下がるようにして開花するのが特徴的です!
八重咲きオニユリ
八重咲きのオニユリです。
2倍体か3倍体かは分かりませんが、どのみち蕊が花弁になっているため種子は作れません。
普通のオニユリ同様ムカゴで増やすことができます。
覆輪斑オニユリ
花はごく普通のオニユリですが、葉に覆輪斑が入るのが最大の特徴です。
こちらも発見場所が分からないので種子が出来るかは分かりませんが、ムカゴからでも斑入りの苗が作れるので増やすこと自体は簡単です。
素芯ヤマユリ
素芯花のヤマユリです。
素芯なので花の斑点模様だけでなく雄蕊の色も異なっています!
非常にサクユリに雰囲気が似ていますね!
ノヒメユリ
九州と沖縄の一部のみに自生する原種ユリです!
原種ユリの中でも最小クラスで花は3cm前後しかありません。
アシュウユリ(亜州ユリ)
徳島県で発見されたカノコユリとヤマユリの自然交雑種になります。
カノコユリの方が形質が遺伝しやすいのか見た目はほぼカノコユリですが、花びらのカールがカノコユリよりも緩かったり花期がヤマユリとカノコユリの丁度中間くらいなのが特徴的ですね!
今は沢山の品種改良のユリが輩出されていますが┅この原種ユリには敵わない感を受けました。
白サクユリ┅相当の大きさなんですね😲‼️見てみたいものです。