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実をジャムにするとおいしいアンズ(杏/杏子)は、実は花もとても美しいのをご存じでしたか。このページでは、花も果実も楽しめる杏の育て方をご紹介します。これからお庭にお迎えして、収穫した果実を楽しみたい方はぜひご参照ください。
アンズは太陽の光を好みます。杏は地植えでも鉢植えでも育てることができますが、可能な限り日当たりのよい場所で育てましょう。
日当たりが悪いと、花付きが悪くなったり、果実があまりつかなくなることがありますので、気をつけてください。
アンズは湿気を嫌います。土は水はけ、水もちの良い土にしてください。市販の用土で問題ありません。ブレンドさせる場合は、赤玉土と腐葉土の割合を7:3で混ぜるのがおすすめです。
アンズを庭に地植えする方が多いと思いますが、地植えであれば水やりは降雨のみで十分です。夏の日照りが続く時期のみ水やりをしてください。ただし、植え付けたばかりの頃はまだ根が安定していません。この時期はたっぷりと水やりをして、乾燥させないように気をつけてください。
また、アンズは鉢植えでも栽培できます。この場合は、土の表面が乾いて白っぽくなってきたら、たっぷりと水を与えましょう。鉢の底から水が流れ出すくらい与えて大丈夫です。
アンズは有機質肥料か化成肥料を与えます。庭植えの場合は、2月と10月、鉢植えは2月、5月、10 月が適した時期です。
アンズの植え付けをする前に、土に肥料を混ぜておいてください。植え付け時期は、杏の休眠期である12月から3月の寒い時期が適期です。植え付けしたばかりの頃はしっかりと水やりを忘れないようにしてくださいね。
地植えでアンズを育てる場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、必要に応じて植え替えをすることになります。生長と共に根が伸びていくため、いまある鉢では窮屈になってしまいます。
根詰まりや、根ぐされを防ぐためにも、植え替えをしましょう。鉢は大きすぎるものではなく、ひとまわり大きなものをおすすめします。
植え替えはいつでもできるわけではなく、適する時期は12月から3月です。植え付けの時期と同じなので覚えやすいですね。3年に1度くらいの頻度で植え替えをしましょう。
アンズは放っておいても生長しますが、見栄えが悪くなることがあります。手入れとして剪定をしましょう。
剪定時期は12月から1月が適期です。剪定する枝は、弱ったものや周囲から飛び出した枝、古い枝です。カットする際は途中からではなく、根元から切り落としてください。
ずっと剪定をしないままだとどんどん枝が太くなります。太い枝を剪定すると、杏の株全体が弱ってしまうので注意しましょう。
地植えの場合は、3メートルを目安にして、それ以上大きくならないように剪定するようにしてください。
アンズは「接ぎ木」で増やすのが一般的です。「挿し木」でアンズを増やすのは、不向きとされています。
接ぎ木は2月から3月が最適です。接ぎ木とは、2つ以上の植物を接ぎ合わせて1つの植物とすることです。なんでも台木にすることができるわけではありません。
台木は種から育てた杏を使用します。台木をカットして切断面に密着するように、増やしたい杏の枝を密着させます。テープなどを利用して固定してください。
アンズは、黒星病、灰星病、胴枯病にかかることがあります。通気性をよくして、定期的に剪定するようにしましょう。
杏にはカイガラムシ、アブラムシ、シンクイムシがつくことがあります。シンクイムシは杏の果実に入ることがあるので、見つけたら取り除きます。たくさん虫がついてしまった場合は殺虫剤を使いましょう。
アンズの花は3〜4月頃に開花時期を迎えます。
アンズはバラ科サクラ属であるというだけあり、花はとても美しいです。ウメに似ていますが、ウメの花よりも大きくて派手で見ごたえがあります。
アンズはバラ科サクラ属の植物で、英語名はアプリコットです。中国、モンゴルが原産で、カラモモと呼ばれることもあります。
花は桜やウメのように美しい特徴がある杏は香りもよいですよ。花だけでなく果実も楽しめ、ジャムなどで食べることもできます。アンズをお庭で育てて、収穫してみてくださいね。
GreenSnap編集部