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シシトウはトウガラシ科の中でも、辛みのないの野菜です。中が空洞の果菜類なので、家庭菜園でも育てやすく、シシトウは収穫量もかなり多いので、栽培も楽しめるでしょう。
今回は、プランターでの家庭菜園におすすめな、シシトウの育て方についてご紹介いたします。
シシトウは陽性植物なので、日当たりの良い場所を好み、よく日に当てることで生育がよくなります。生育適温25〜30℃ほどと、温暖な気候が適しています。
シシトウは深く根を張り、多湿状態も嫌いますので、シシトウを育てるときのプランターサイズは、深さ20cm以上ある深型がおすすめです。
シシトウは多湿にも弱いですが、乾燥に弱いので、水やりの回数は多めにするほうがいいでしょう。一回の水の量もかなり多めにあげてください。ただし、夏場の日中に水やりをすると、根を傷めるので注意してください。
シシトウをプランターで育てるとき、夏場は基本的に朝夕の1日2回を目安にするといいでしょう。それ以外の時期は、表土が乾燥していたら、たっぷりと水をあげてください。
シシトウを地植えで育てるとき、水やりは基本的に必要としません。ただし、梅雨明け後の晴天が続く時期に、1週間以上雨が降らないようであれば、たっぷりと水をあげてください。
シシトウは排水性と保水性のバランスが取れた用土を好みます。適正pHは5.5〜6.5程度で、酸性の土壌には弱いので、しっかりと酸度調整を行ってください。
シシトウをプランターで育てるときは、用土の配合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜたものに、用土10Lあたり、苦土石灰を10g、化成肥料を20〜30gほどまぜ、1週間なじませてから使用します。
シシトウを地植えで育てるときは、種まきや植え付けの2週間前に、畑1㎡につき苦土石灰を150〜200gまき、よく耕しておきましょう。その1週間後、畑1㎡につき堆肥を2kg、化成肥料50gを均等にまき、よく耕して畝をつくったら、1週間土をなじませます。
シシトウは種から育てることもできますが、育苗に70〜80日と時間がかかり、温度管理も必要になります。初心者では良い苗を育てるのは難しいので、苗を購入して栽培をするほうがいいでしょう
シシトウの種まきは、3〜4月中旬までに行いましょう。発芽温度は30℃前後と、高温性の種のため、温度管理をして発芽させます。
シシトウの植え付けは5月に入った、十分に暖かい時期に行いましょう。
また、苗は本葉が8〜10枚ほどついている状態が好ましいです。苗を購入するときは、節間が詰まっていて、茎が太い状態のものを選ぶといいでしょう。また、植え付けは一番花が咲いてから植えましょう。
植え付けと同時に、敷きわらをしておくと、雑草の繁殖や乾燥をふせげるのでおすすめです。植え付け時にあらかじめ黒マルチを張っておくのもいいでしょう。
5月中旬から6月上旬になると、シシトウに最初の実がつきはじめます。このタイミングと、植え付け時には、わき芽をかき取る、芽かきを行いましょう。
わき芽とは、主枝に生える側枝の付け根に、二股にわかれるように生える芽のことです。主枝と、一番花がついた枝の上下の枝2本を残して、3本仕立てにします。
シシトウは自身の高さに対して、苗が弱いので、植え付けと同時に支柱を立てて支えてあげる必要があります。苗から5cmほどはなれた場所に、60〜70cmの支柱をたてて、麻ひもなどで8の字に支柱と茎を固定しましょう。
なお、6月上旬〜下旬にかけて、3本仕立てにした後は、支柱を2本、バツ印になるように追加で立てておくといいでしょう。
シシトウは6月上旬の、3本仕立てにした時期から収穫まで、定期的に追肥をしてあげましょう。
1ヶ月に2回ほど、一株につき化成肥料20gほどを、株周りにドーナツ状にまきます。付近の土をほぐしながら混ぜ合わせ、株元に土を寄せてください。
シシトウの収穫時期は、開花から2週間〜20日ほどたったころから開始しましょう。最初の収穫から2週間ほどは、実が3〜4cmと小さなうちに収穫させたほうが、その後も長く収穫が楽しめます。収穫中期以降は、実の長さが5〜7cmほどになると、食べごろです。
シシトウの中には、実によっては辛いものがありますが、シシトウを辛くさせないコツは、あらゆるストレスを軽減させてあげることです。
ストレス要因はいくつかありますが、一番は乾燥状態を避けることです。とくに夏場から秋にかけての収穫期は、水切れを起こしやすいので注意してください。
他にも収穫が遅れるとカプサイシンがたまり、辛さが増してしまいます。早めの収穫を心がけましょう。
シシトウには、タバコガ、ヨトウムシ、カメムシ、ハダニなどあらゆる害虫が発生します。夏場によく発生する害虫には、薬剤やマルチなどで対策をしておきましょう。
また、ウリ科、ナス科の野菜に連作障害がでますので、ピーマンやナスなどを育てた畑では3〜4年ほど期間をあけてください。
シシトウは、βカロテンを多く含み、抗酸化作用などに効果を発揮します。また、食物繊維も豊富で、不水溶性のため、整腸作用などに効果的です。他にもビタミンC、K、B6、カリウムなどを含む、栄養豊富な野菜です。
シシトウを育てるときのポイントは、乾燥状態に気をつけることです。初心者は苗を購入して育てると、1ヶ月もしないうちから収穫が楽しめますよ。適度な水やりを肥料を与えると、長期間にわたってたくさん収穫できるので、ぜひ育ててみてください!
GreenSnap編集部