スベリヒユは南アメリカを原産とする、スベリヒユ科スベリヒユ属の一年草です。
スベリヒユはとても強健な植物として知られており、欧米では古くからハーブとして扱われています。一方その生命力の高さから日本では雑草として扱われる二面性をもつ植物です。
その分栄養価に優れており、伝統料理として浸透している地域も存在しています。
今回はスベリヒユの育て方についてご紹介します。
スベリヒユの育て方:栽培する場所
スベリヒユは風通しと日当たりのよい場所で栽培します。耐暑性に優れており、どんな環境下でも栽培できる点が魅力です。その反面、繁殖力の高さから他の植物の住処を奪う雑草としての側面もあります。基本的には鉢植え・プランターでの栽培がおすすめです。
スベリヒユの育て方:水やり
鉢植え・プランターでスベリヒユを栽培する場合は、表土が乾しきったらたっぷり水やりします。地植えでスベリヒユを栽培する場合の水やりは不要です。自然の雨にまかせてしまいましょう。
スベリヒユの育て方:用土
スベリヒユは野菜用培養土を使用するのがおすすめです。道端でも元気に育つスベリヒユなので、土壌を選ばずとも育てられます。
スベリヒユの育て方:肥料・追肥
植え付けの際に元肥として、緩効性肥料を混ぜ込みます。鉢植えでスベリヒユを育てるのであれば、7〜9月の開花期に月1回液肥を施してください。
スベリヒユの育て方:植え付けの時期と方法
スベリヒユの種まきは4〜5月が適期です。発芽適温である20℃以上の環境に置くのがおすすめです。
- 育苗ポットに赤玉土(小粒)を入れる
- 重ならないように種を一粒まく
- 軽く土を被せて、霧吹きで湿らせる
- 土が乾かないようカバーを被せて管理する
- 本葉が4〜6枚になったら、プランターや畑に定植する
スベリヒユの育て方:増やし方
スベリヒユは挿し芽と種まきで増やせます。
挿し芽
スベリヒユの茎先5〜15cmを切り取って、水はけの良い土(赤玉土小粒)に挿してください。土が乾かないように半月ほど管理すれば発根します。発根したらプランターや畑に定植しましょう。
スベリヒユの育て方:収穫
スベリヒユは種まきから1ヶ月ほどで収穫時期を迎えます。その際根を残すようにして収穫すると、また生長して再度収穫可能です。
スベリヒユのレシピは色々ある!
スベリヒユは熱湯で茹でる下処理を済ませてから調理します。ほどよい酸味にさっぱりとした食感が特徴で、おひたしなどの和風料理にぴったりです。また乾燥させることで保存食ともなる器用な食材でもあります。
スベリヒユにはどんな栄養や効能がある?
スベリヒユは栄養価がとても高いことで知られている食材です。アレルギーの原因物質を抑制したり血圧を下げる効果のあるオメガ3脂肪酸をはじめ、ビタミン類、鉄やカルシウムといった成長に欠かせない栄養も豊富に含んでいます。
さらにスベリヒユは天然の抗生物質とも称されるほど薬草としての効能も高く、抗菌作用や解毒作用、利尿作用といった効果が期待できますよ。
スベリヒユの育て方:注意する病気
スベリヒユは病害虫の被害をほとんど受けない強健な植物です。誰でも安心して育てられます。
スベリヒユの育て方:どんな花を咲かせる?
スベリヒユは6〜9月にかけて、小さくてかわいらしい黄色の花を咲かせます。しかしスベリヒユが咲くのは1日に1回のみ、午前中のわずか数時間の儚い花であるのが特徴です。
スベリヒユの花言葉
スベリヒユの花言葉は、「無邪気」「元気」です。
驚くべき勢いで生長、繁殖するスベリヒユらしい花言葉をなっています。
スベリヒユの育て方を知って、料理に活かしてみよう
スベリヒユは自慢の生命力で、頻繁な手入れなしでも元気に育ちます。通常野菜を育てるコストに比べ、かなり簡単に収穫までもっていけるので、気軽に育ててみるのもおすすめですよ。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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