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ハヤトウリは中央アメリカを原産とする、ウリ科ハヤトウリ属のつる性多年草の野菜です。一株で数百個の収量が得られるコストパフォーマンスの高さにくわえ、サッパリとした味わいが特徴で、古くから漬物やきんぴらなど、和え物として重宝されてきました。
今回は育てやすくて、いろいろな食べ方ができるハヤトウリの育て方をご紹介します。
ハヤトウリは、水はけのよい土壌を好みます。
プランターでハヤトウリを栽培する際の用土は、「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜ込んだ配合土を用意しましょう。あるいは、市販の野菜用培養土を利用してもいいです。
地植えでハヤトウリを栽培する際の用土は、植え付けする2週間前に準備して、pH6.0前後の弱酸性の土壌にしておきましょう。苦土石灰を1㎡につき100gほどまいて、その1週間後、堆肥を1㎡につき2kg、化成肥料を100gまいて、よく耕しておきます。植え付けはそのさらに1週間後に行なってください。
プランターでハヤトウリを栽培する場合は、表土が乾いてから水やりをします。水やりしすぎると、根腐れを起こす原因となるので、注意しましょう。
西日や暑夏のつよい日差しが当たると、葉がしおれることがあるので、涼しい夕方の時間帯に水やりします。
地植えでハヤトウリを栽培する場合は、ほとんど水やりは必要ありません。過度に乾燥した日が続いた場合は、水やりをしてください。
プランターの場合は、10合鉢に1株、60cmのプランターであれば1〜2株が目安となります。実の割れ目を斜め上に向けた状態で、実半分を土に植え付けましょう。
地植えの場合は、植え付ける2週間前に土作りをします。直径30cm、深さ30cmほどの植え穴を掘ると同時に、元肥を施します。あとはプランターと同じく、実の半分を土に植え付けて完了です。複数の株を植えるときは、間隔を60cmあけて植えましょう。
ハヤトウリの栽培では、親づるの生長と同時に、早い段階で支柱やネットを使って誘引していきます。最終的に、つるは全長4m以上になるので、支柱は180cm以上のものを用意しましょう。つるは垂れ下がっている箇所を、麻ひもなどで結びつけるとよいです。
ハヤトウリの親づるが30cmほど伸び、葉が6枚ほどついたタイミングで、先端部を摘み取って摘心しましょう。摘心した箇所から伸びた子づるが、長さ100cmほどになったら、ふたたび再度摘心します。つるが伸びるたびに、この作業を繰り返していきましょう。
ハヤトウリは、秋の10〜11月に実を収穫して、春の4〜5月に、収穫した実を植え付けることで増やします。
秋に実を収穫したら、来春まで実を消耗させないように、新聞紙に包んで、冷暗所で保存しましょう。
ハヤトウリの実は、一見するとピーマンのようですが、実の表面に、刺毛特有のザラつきが見られるのが特徴です。品種によって、クリーム色の実をつけるものも存在します。
ハヤトウリの食べ方は、皮と種を取り除いて、下茹でアク抜きをしてから食べるのが一般的です。生で食べることも可能ですが、少々苦味があります。
歯ごたえのある食感は、漬物、煮物、サラダや炒めものなど、どんな料理とも相性抜群です。
ハヤトウリの実は、ほとんど水分で構成されているため。栄養はそれほど含まれていません。しかし、食物繊維が豊富なので、腸内環境の改善や、ダイエットなどに最適です。
ハヤトウリは丈夫な植物ですが、ハムシやうどんこ病などに注意しましょう。梅雨の時期は病害虫が発生しやすいため、拡大を防ぐためにも、早めの薬剤散布を心がけます。
GreenSnap編集部