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バナナは、食用として日本で広く親しまれる熱帯果実。野生種の突然変異で生まれた、東南アジア原産のバショウ科の植物です。
手でむいて手軽に食べられるバナナの実は、子どもから大人まで大人気。そんなバナナの木は、実は自宅でも育てることができるんです!温度・日照・水分に常に気を付けて育ててあげれば、おいしい実を収穫して楽しめますよ。
今回は、バナナの木の育て方と収穫方法などについてお伝えしていくので、バナナを育ててみたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
バナナの栽培適地は、日本では沖縄・小笠原諸島など温暖な地域です。20~30℃が栽培に適した温度となっています。そのほかの地域で育てる場合は、鉢植えで温室栽培するのが一般的となっています。
春から秋は屋外で、直射日光が十分に当たる場所で育てます。日光が不足すると軟弱な株に育ち、果実も小さくなってしまいますので、日照時間はなるべく長いほうがよいです。
バナナは意外にも気温が0℃以下になっても耐えることができますが、果実を収穫したいなら冬場は室内の暖かい場所で管理が必要です。最低気温が10℃以下にならないようにしましょう。
熱帯原産のバナナは、水分蒸発量の多い植物です。特に春から秋の生育期間中は、水をよく吸い上げます。土が乾いたら十分に水を与えてあげましょう。
特に夏の季節やバナナの実をつけている時期は、土がすぐに乾きます。最低でも1日1回は水やりしてください。夏に水切れを起こすと生長を阻害する原因となるので注意しましょう。
一方、冬の水やりは控えめにし、乾かし気味に管理してあげてくださいね。
4月から10月の生育期間中は、有機質肥料を2カ月に1回、液体肥料を月に1~2回与えます。肥料が足りなくなると葉が黄色くなるので、注意してください。
バナナの栽培には、水はけの良い土が適しています。赤玉土小粒7:腐葉土3などがよいでしょう。
バナナの木の栽培では、特に病気の心配はありません。
ただし、乾燥するとハダニやカイガラムシなどの害虫がつきやすくなりますので、葉水を行いましょう。また、害虫の温床となるので、枯れ葉をこまめに取り除き、未然に防ぎます。
バナナの木の植え付け・植え替え時期は4月から5月が適期です。水はけの良い用土に植え付け・植え替えしましょう。
根詰まりを防ぐため、徐々に大きな鉢に植え替えて、最終的には12号鉢以上の大きな鉢で育てていきます。すでに根腐れを起こしている場合は、腐ってしまった部分を切り取ってから植え替えてあげてください。
バナナの木の苗は、塊茎が太くて短く、葉があまり開いてないものを選ぶとよいでしょう。
バナナの木の増やし方には「株分け」という方法があります。
4月から9月頃に、土が根になるべく多くつくように株分けをします。土がほとんどついていない状態で分けた場合、地上部を切り戻しておけば新しい芽が出てきますよ。株分けしてから、2~3年後に実を収穫できます。
バナナの木は剪定の必要はありません。
バナナの木の枯れた葉は根元から取り除きます。放置しておくと、枯れ葉から病害虫が発生しかねないので注意が必要です。また、株が大きくなると根元から新芽が出てきます。一つだけを残して、ほかは摘み取ってしまいましょう。
バナナの木の幹の古皮ははがしてください。枯れた古皮が幹についたままだと、見た目も悪く古皮の内側に虫が侵入してしまうことがあります。
バナナの収穫時期の目安は、7月から9月です。バナナの木の花が開花してから70~100日ほど経つと、四角形だった実の断面が丸みを帯びてきます。その後、バナナの実の色が淡い緑色になったタイミングで収穫します。
収穫したバナナは、常温で黄色になるまで追熟させてくださいね。バナナの実は甘く、手で皮をむくだけで手軽に食べることができることもあって、老若男女問わず人気。水分や酸味が少なく、糖質のバランスがよい高エネルギー食品でもあるんです。
良い実を付けるために摘花・摘果をしましょう。
バナナの花が咲いたら、開花1週間後に摘花します。雌しべ・雄しべが発育不全または退化した中性花と雄花芭を摘み取ります。
バナナの実がなったら、一番下の段の実を摘み取りましょう。実が大きくなってきたら支柱を立ててあげます。
バナナには様々な品種がありますが、生食用の「サンジャクバナナ」・「ミバショウ」と調理用の「リョウリバナナ」に大別されます。家庭用として特におすすめなのは、矮性種の「サンジャクバナナ」。1~2mの高さで実を付けます。
熱帯原産のバナナの木をうまく栽培するには、温度管理・水やり・日照時間などに気を付けてあげる必要があります。
今回ご紹介した育て方のポイントを参考にして、甘くておいしいバナナの実を収穫して楽しんでくださいね。
GreenSnap編集部