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スタイリッシュな外観をしているクワズイモは、地上に突き出ている芋の先から育ち、大きく広がる葉っぱをつける観葉植物です。寒さも比較的強く部屋にアクセントを取り入れたい方におすすめです。
今回は、クワズイモの育て方について詳しくご紹介していきます。
クワズイモの育て方のポイントは、強い直射日光に当てないことです。クワズイモはもともと亜熱帯のジャングルに自生する植物で、木漏れ日程度の半日陰を好みます。
そのため、鉢植えにして室内で管理し、窓際のレースカーテン越しに置くのがよいです。日陰を好むとはいえ、あまりにも日が当たらないと光合成ができず弱ってしまうので、日陰に置いている場合は、真夏を除いて定期的に明るい場所へ移動して日光浴をさせましょう。
直射日光によって葉焼けはしやすいので、日当たりさえ気をつければ、育てやすい観葉植物です。

春〜秋の生育期中は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりします。高温多湿の環境を好んでいるので、水やりのほかにも葉に霧吹きをして適度な湿度を与えると、病気にもかかりにくくなり、丈夫に育ってくれます。
冬は水やりを控えめにし、土の表面が乾いてから数日後に水やりしてください。
水やりのしすぎは根腐れを起こす原因となってしまうので、土が乾いたのをしっかり確認してから水やりをするようにしてください。

肥料は春〜秋の生育期に、10日に1回を目安に観葉植物用の液体肥料を水やりもかねて与えてください。または、固形の緩効性肥料を2ヶ月に1回ほどを目安に与えます。
害虫はハダニに注意します。ハダニは3〜10月頃に乾燥していると発生しやすい害虫です。クワズイモの葉っぱの裏にくっついて、葉っぱに白い斑点やかすり傷をつけていき、植物を徐々に弱らせてしまいます。見つけたらすぐに擦りとったり、殺虫剤を散布して駆除するようにしてください。
病気は軟腐病に注意し、進行すると芋の部分が腐って最後には根本まで枯れてしまいます。軟腐病は細菌性の病気のため伝染することもあるので、腐ってしまった部分をすぐに切り落としてください。発生したら、腐った部分は切り落として、健康な部分を新しく育て直しましょう。
クワズイモは、基本的には0〜3℃までの温度には耐えてくれる植物です。室内の気温を5℃ほどに保っていれば、冬を越すことも楽なので、1年を通して室内で育てるのもいいですね。
冬越しさせるためには、秋の終わりごろから水やりを控えめにしてあげることで耐寒性があがります。
クワズイモを同じ鉢でずっと育てると、根詰まりが起きて根腐れしやすくなります。健康に育て続けるためにも2〜3年1回植え替えをしましょう。
植え替え時期は真夏の高温期を避けた5〜9月の間です。市販の観葉植物用の培養土を用意し、一回り大きい鉢に植え替えてください。

クワズイモの剪定の時期は5〜9月の間です。剪定方法は簡単で、茎の分岐の付け根から清潔なハサミでカットするだけです。葉焼けしてしまった葉や、黄色く変色した葉を取り除きましょう。
また、葉が伸びすぎているときも剪定をしてあげると、樹形のバランスもよくなります。なお、クワズイモを剪定すると切り口から樹液ができて、触るとかぶれることがあるので、手袋をはめて剪定しましょう。
クワズイモの茎を太くさせる方法は、この3つがポイントです。
明るい日陰を好むとはいえ、葉焼けしない程度の日当たりに置くとぐんぐん成長します。
また、1年に1回植え替えて鉢をだんだん大きくしていき、葉の分岐ぎりぎりのところで深めに植えてあげると、地下に埋めた茎が太くなります。翌年の植え替えのときにどんどん土を下げて露出させていけば、太く茶色のかっこいい茎(幹)が楽しめますよ。
クワズイモの増やし方は、挿し木と株分けがおすすめです。どちらも生育期の5〜9月が適しています。
挿し木をするときは、茶色くなってきて固くなっている茎の部分を、5〜10cmほど切り取ります。切りとったものを明るい日陰で管理して、切り口の部分を1、2日かけて乾燥させます。
赤玉土を鉢に入れてからたっぷりと水を与え、切り口が乾燥した茎を土に植えていきます。根っこが生えて、新芽が出てきたところで、茎を新しい鉢へ植え替えてください。
株分けは、親株の脇から芽吹いてきた子株を切りはなす作業なので、植え替えと一緒に行えます。観葉植物専用の培養土を敷いている鉢に子株を植えてから、10日ほど日陰で管理してください。このとき、湿気の多い場所ではなく、涼しい日陰で管理することがポイントです。
新しい葉っぱが出てきたところで、半月ほどかけてから徐々に日向へと移動させるようにしましょう。
ハートの形をした葉っぱが目を引くクワズイモは、爽やかさあふれる南国の雰囲気を出してくれる観葉植物です。育て方も比較的簡単で、直射日光と水のやりすぎによる過湿に注意すれば元気に育ってくれるでしょう。
大きな葉っぱがアクセントになるので、室内の雰囲気を変えてみたいという人におすすめですよ。

松原真理子

GreenSnap編集部