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フィカス・バーガンディは東南アジアを原産とする、クワ科フィカス属の観葉植物です。
”バーガンディ”(紅色)の新芽がやがて黒い葉になる色の変化から「クロゴム」と呼ばれています。観葉植物としておなじみのゴムの木の仲間であることから強健な性質をもち、初心者でも簡単に育てられるのも魅力のひとつです。
今回はフィカス・バーガンディの育て方についてご紹介します。
フィカス・バーガンディは風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。
葉つきのよい健康的な株に育てたい場合は、春〜秋のにかけて屋外で栽培しましょう。
フィカス・バーガンディは他のゴムの木よりもとくに葉色に気を遣うため、夏の炎天下では30〜50%の遮光をし、葉焼けを防ぎます。遮光ネットや寒冷紗を使うことで簡単に遮光できます。
気温が35℃を超えるよう猛暑日は、屋内に入れるか日陰に移すようにしてください。
耐寒性は優れないため、8℃を下回るような日々が続く冬場では屋内に入れて育てましょう。
フィカス・バーガンディはある程度の耐陰性をもつため、屋内でも十分育てられます。日当たりのよい窓際に置いて栽培しましょう。真夏の直射日光は葉焼けの原因となりかねないので、炎天下の日はレースカーテンを設置してください。
フィカス・バーガンディには季節や気温に合った水やりが大切になります。
フィカス・バーガンディには水はけのよい土が適しています。「赤玉土小粒(もしくは草花用培養土)7:腐葉土3」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。腐葉土特有のにおいが強い場合は、観葉植物培養土を使用しましょう。土の表面を赤玉土や鹿沼土などの無機質の土で覆うと、コバエの発生を抑えられます。
青々とした葉つきのよいフィカス・バーガンディを育てたい場合は、春〜秋の生育期にかけて肥料を施します。緩効性化成肥料を月1回置き肥するか、規定量の2倍に希釈した液肥を10日に1回あたえましょう。
葉先が黄色くなる症状が見られた場合は株の生育不良の可能性があるため、窒素が多く含まれた肥料を施して対処します。
フィカス・バーガンディは5〜8月の暖かい時期に植え付け・植え替え適期を迎えます。根が混み合うことにより起こる根詰まりを防ぐため、1〜2年に一度植え替えしましょう。
フィカス・バーガンディは剪定で受けたダメージの回復が早い春〜秋の生長期に剪定しましょう。枝先に数枚の葉を残すようにして剪定すると、より早い回復が見込めます。枝の切り口からこぼれる白い樹液にふれると皮膚がかぶれてしまうおそれがあるため、ゴム手袋を着用して作業しましょう。
フィカス・バーガンディは挿し木で増やせます。
フィカス・バーガンディはハダニ、カイガラムシの被害を受けやすい植物です。ハダニやカイガラムシは葉裏に寄生して栄養を吸い取ってしまい、株の生育を阻害してしまいます。被害が拡大する前に殺虫剤を吹き付けるか、歯ブラシで擦り落とすなど駆除しましょう。
フィカス・バーガンディは新芽の赤色から葉の黒色へと変化するため、生長を目で見て楽しめる植物です。重厚感のある葉色と佇まいから思わず目を奪われてしまいますね。
GreenSnap編集部