warning
error
success
information
観葉植物のウンベラータは生長が早く、放っておくと見栄えが悪くなることがあるので、剪定して整えましょう。また、健康に保つためにも、剪定が必要です。枝分かれさせて樹形を整える方法など、ウンベラータの剪定について、詳しくご紹介していきます。
ウンベラータは成長速度が早く、1年で20〜30cm伸びることもあり、なかには50cmほど伸びた例もあるほど生育旺盛な植物です。常緑樹高木に分類される樹木で、自生地なら地植えで10mほどに伸びることもありますが、室内観葉としては50〜150cmほどの大きさで楽しまれています。
この高さや形が保たれているのは、剪定をしているためです。もし剪定をしないと、以下2つのことが起きてしまいます。
ウンベラータは萌芽する力が強く、とくに春から夏の生育期にはグングンと新芽を出して伸びていきます。放っておくと伸び放題になって見栄えが悪くなったり、ひょろひょろと上にだけ伸びてうまく枝分かれしないので、剪定をすることで管理しやすく美しい樹形に近づけます。
ウンベラータの葉は大きくなると手のひら大にもなります。葉が密集すると日光が当たらない葉ができてしまい、株の負担になっていきます。また、通気性が悪くなったり、害虫が繁殖しやすい環境になってしまうので、定期的に葉を剪定して株の健康を保ちましょう。
ウンベラータはゴムの木の仲間です。枝を切ると切り口から樹液がでてきますので、触らないように手袋を着用することをおすすめします。樹液で洋服が汚れる場合もありますので、エプロンもあると良いでしょう。床が汚れないように新聞紙も敷いておいてください。
ウンベラータの剪定は、4〜9月(気温20〜30℃)が適期です。
この期間はウンベラータの生育期でもあるので、剪定したあと、ぐんぐんと新芽が伸びていきます。
それ以外の時期に剪定をすると、ウンベラータが弱ることもあります。特にウンベラータは寒さを苦手とし、冬になると休眠期にはいります。秋に剪定する場合は遅くとも9月下旬には剪定を終え、冬までに剪定で負ったダメージを回復させておきましょう。
まずは、どのような樹形にしたいか、ウンベラータの剪定後のイメージを想像してみましょう。
基本的には剪定したすぐ下の葉、もしくは成長点がその後の枝となって伸びていくので、どこで枝分かれさせたいかなどを事前にイメージしておくようにしてください。「成長点」については、後述します。
理想の樹形がイメージできたら、好きな高さのところで主幹を切ります。
切る場所は、幹の節や茎、成長点から1cmほど上のところにしましょう。成長点から新芽が出て、枝分かれしていきます。
主幹を切ったところから一番近い葉茎だけを残して、ほかの不要な枝は切り落としてしまいましょう
下向きに伸びている枝、内向きに伸びている枝、交差している枝、飛び出している枝があれば切ってください。
太い枝を切ったときには、癒合剤を切り口に塗っておくと安心です。切り口からの感染症を防ぎます。
剪定したあとは、明るい日陰程度の場所で1週間ほど様子を見ましょう。
葉をよく切った場合は水を吸い上げるペースも遅くなるので、いつもの水やりペースではなく、土が乾いているか確認してから水やりをしてください。
{
“@context”: “https://schema.org”,
“@type”: “HowTo”,
“name”: “undefined”,
“step”: [
{
“@type”: “HowToStep”,
“name”: “理想の樹形をイメージする”,
“text”: “まずは、どのような樹形にしたいか、ウンベラータの剪定後のイメージを想像してみましょう。基本的には剪定したすぐ下の葉、もしくは成長点がその後の枝となって伸びていくので、どこで枝分かれさせたいかなどを事前にイメージしておくようにしてください。”
},
{
“@type”: “HowToStep”,
“name”: “主幹を剪定する”,
“text”: “理想の樹形がイメージできたら、好きな高さのところで主幹を切ります。 切る場所は、幹の節や茎、成長点から1cmほど上のところにしましょう。”
},
{
“@type”: “HowToStep”,
“name”: “一番上の葉を残して、不要な枝を剪定する”,
“text”: “主幹を切ったところから一番近い葉茎だけを残して、ほかの不要な枝は切り落としてしまいましょう下向きに伸びている枝、内向きに伸びている枝、交差している枝、飛び出している枝があれば切ってください。”
},
{
“@type”: “HowToStep”,
“name”: “切り口に癒合剤を塗る”,
“text”: “太い枝を切ったときには、癒合剤を切り口に塗っておくと安心です。切り口からの感染症を防ぎます。”
},
{
“@type”: “HowToStep”,
“name”: “日当たりのよい場所に置いて管理する”,
“text”: “剪定したあとは、明るい日陰程度の場所で1週間ほど様子を見ましょう。葉をよく切った場合は水を吸い上げるペースも遅くなるので、いつもの水やりペースではなく、土が乾いているか確認してから水やりをしてください。”
}
]
}
成長点とはその名の通り、植物の新芽が生える成長する点です。ウンベラータの成長点は写真のように、幹に走る横線の節のすぐ上にあり、少し黒っぽい点のようになっています。
ウンベラータを剪定して樹形を整えるときは、成長点がどの位置についているかを見極めましょう。
新芽は必ず成長点から伸びていくため、伸ばしたい方向に出ている成長点のすぐ上を切ります。たとえば、右に新しく枝を伸ばしたいときは、幹の右側についている成長点のすぐ上で切ります。
ウンベラータは丸坊主にしても大丈夫です。
丸坊主とは、一切葉を残さず枝のみの姿にすること。葉が害虫や病気、葉焼けで痛んでいたら、丸坊主にしてリセットするのもいいでしょう。生育期に剪定すれば、成長点から次々と芽が生えてきます。
ウンベラータの枝を増やしたいときは、成長点の上で剪定するようにしましょう。
切り口のすぐ下の成長点から生えてくると想定して、成長点がついている向きも確認しながら切る位置を選ぶといいです。
高くひょろひょろと伸びすぎたウンベラータは、幹の途中で剪定して仕立て直すことをおすすめします。
下の方で剪定すると、写真のように地ぎわから早い段階で枝分かれし、横に広がるような樹形になりますよ。
とくに丸坊主にしたウンベラータは、写真のように新芽あちらこちらから伸びていきます。
すべてそのまま伸ばしてもいいですが、ゆくゆくは混み合ってしまうので、伸ばしたい方向の芽だけ残したり、同じ方向に向いている芽が近い位置にあればどちらかを切り落とすなどして、芽かきをして樹形を調整しましょう。
ウンベラータはゴムノキの仲間で、切り口から出る白い樹液に触れてしまうとかぶれることもあります。必ず手袋を着用することをおすすめします。切り口から樹液がたくさん出てくる場合は、ティッシュでおさえてください。
清潔なハサミで剪定しましょう。切り口から雑菌が入ることがありますので、ハサミの刃を消毒しておくと良いですよ。
すでにご紹介しましたが、剪定の時期を守らないと最悪ウンベラータは枯れてしまいます。必ず剪定時期を守るようにしてください。
一箇所ばかりを見て剪定をすると、バランスが悪くなってしまいます。またスカスカになりすぎな場所が出てくることもあるので、全体をこまめにチェックしながら剪定するようにしてください。
ウンベラータの剪定をしたら、切った枝をつかって挿し木で増やしてみましょう。挿し木とは切り口から発根させて、新たにもうひとつのウンベラータとして増やす方法のことです。
剪定するときは水を入れた深めのコップなどを用意し、剪定したらすぐに切り口を水につけましょう。水の中で切り口を斜めに切り直し2〜3時間つけておきます。
上部の葉2枚を残してあとの葉は取り除き、赤玉土小粒などの挿し木用の土に挿して水やりをしながら育てます。
ウンベラータはハサミを入れやすい植物なので、剪定も比較的かんたんです。スカスカになりすぎないように全体をチェックしながら進めてください。
伸びすぎた場所、葉が密集して通気性の悪い場所をカットすればよいだけですが、時期だけはしっかりと守るように気をつけて剪定しましょう。
GreenSnap編集部