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実をジャムにするとおいしいアンズ(杏/杏子)は、実は花もとても美しいのをご存じでしたか。
このページでは、花も果実も楽しめる杏の育て方をご紹介します。これからお庭にお迎えして、収穫した果実を楽しみたい方はぜひご参照ください。
アンズの植え付け時期は、休眠期である12〜3月が適期です。植え付け前に元肥を土に混ぜておき、植え付けたらたっぷりと水やりしてください。
アンズは一本でも結実しますが、日当たりが悪いと花付きが悪くなったり、果実が付きにくくなります。
アンズは湿気を嫌います。土は水はけ、水もちの良い土にしてください。市販の用土で問題ありません。ブレンドさせる場合は、赤玉土と腐葉土の割合を7:3で混ぜるのがおすすめです。
アンズは地植えであれば、水やりは降雨のみで十分です。ただし、植え付けたばかりの頃や夏の日照りが続くたときは水やりをしてください。
鉢植え栽培の場合は、土の表面が乾いて白っぽくなってきたら、鉢の底から水が流れ出すくらいたっぷりと水やりをしましょう。
アンズの肥料は有機肥料または、速効性化成肥料を与ます。地植えの場合は2月と10月、鉢植えの場合は2・5・10 月に施してください。
アンズは、黒星病、灰星病、胴枯病にかかることがあります。通気性をよくして、定期的に剪定するようにしましょう。
アンズにはカイガラムシ、アブラムシ、シンクイムシがつくことがあります。シンクイムシはアンズの果実に入ることがあるので、見つけたら取り除きます。たくさん虫がついてしまった場合は殺虫剤を使いましょう。
鉢植えのアンズは生長とともに根が伸びて、鉢が窮屈になっていくので、3年に1回の頻度で植え替えをしましょう。
アンズの植え替え時期は、植え付けと同じ12〜3月が適期です。鉢植え栽培では、根詰まりや根ぐされを防ぐために定期的な植え替えが大切です。
地植えのアンズは植え替えの必要はありません。
アンズは放っておいても生長しますが、樹形が乱れて生育が悪くなることがあるので剪定をしましょう。
アンズの剪定時期は12〜1月が適期です。剪定する枝は、弱ったものや周囲から飛び出した枝、古い枝です。カットする際は途中からではなく、根元から切り落としてください。
ずっと剪定をしないままだとどんどん枝が太くなります。太い枝を剪定すると、杏の株全体が弱ってしまうので注意しましょう。
地植えの場合は、3mを目安にして、それ以上大きくならないように剪定するようにしてください。
アンズは接ぎ木で増やすのが一般的な一方で、挿し木で増やすのは不向きとされています。
接ぎ木は2〜3月が最適です。接ぎ木とは、2つ以上の植物を接ぎ合わせて1つの植物とすることです。なんでも台木にすることができるわけではありません。
台木は種から育てたアンズを使用します。台木をカットして切断面に密着するように、増やしたい杏の枝を密着させます。テープなどを利用して固定してください。
アンズの花は3〜4月頃に開花時期を迎えます。
アンズはバラ科サクラ属であるというだけあり、花はとても美しいです。ウメに似ていますが、ウメの花よりも大きくて派手で見ごたえがあります。
アンズはバラ科サクラ属の植物で、英語名はアプリコットです。中国、モンゴルが原産で、カラモモと呼ばれることもあります。
花は桜やウメのように美しい特徴がある杏は香りもよいですよ。花だけでなく果実も楽しめ、ジャムなどで食べることもできます。アンズをお庭で育てて、収穫してみてくださいね。
GreenSnap編集部