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グアバ(グァバ)は、熱帯アメリカに自生するトロピカルフルーツで、熱帯アジア原産の「バンジロウ」やブラジル原産の 「ストロベリーグアバ」などがあります。自生しているグアバの木は、高さ10メートルになるものもありますが、鉢植えですと、150センチほどに小さく育てることができ、ベランダ栽培もできてしまうところが魅力です。
ここでは、そんなグアバの育て方についてご紹介したいと思います。
グアバの生育に適した気温は20℃から30℃くらいで、バンジロウについては九州南部以南で、ストロベリーグアバについては関東以南の温暖な地域で地植えでき、それ以外は鉢植えで育てるのが一般的です。
直射日光がたっぷりと当たる日なたに置いて育て、最低気温が5℃以下になるようなら室内に取り込んでください。
グアバは、やや乾燥した土を好みます。発芽の時期や開花時期には鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをし、冬場は控え目に与えましょう。
肥料は、花芽が形成される春に1回、開花後結実し成熟するまでの夏に2回、収穫後の秋に翌年のために1回、有機質配合肥料や化成肥料(チッ素10:リン酸10:カリ10)を施します。
肥料は、与えすぎても生理落果を招いてしまいますので注意しましょう。
グアバは、水はけが良いだけでなく水もちも良い用土を好みますので、赤玉土7:腐葉土3の混合土などが使われています。
グアバは、4月から5月頃に水はけのよい用土に植え付けます。2年生苗を20リットルくらいの鉢に植え付ければ数カ月で花が咲きます。
グアバは鉢植えが一般的なので、そのまま育てているとどうしても根詰まりしてしまいます。2年から3年に1回は、植え替えをしてください。
グアバは種まきまたは挿し木で増やすことができます。
完熟した果実の果肉に付いている種を取り出して、そのまま種まき用の土にまき、土が乾かないように注意しながら管理します。
グアバは発芽率が比較的良い方なので、2週間から1カ月程度で発芽する可能性があります。
挿し木に適しているのは4月から9月頃で、枝を10センチ弱くらいの長さにカットし、挿し木用の用土(バーミキュライトなど)に挿し木します。
グアバの主なお手入れは剪定です。
伸びすぎた枝や混み合った枝など、邪魔な枝を切って内側までしっかり日が当たるようにします。また、バランスの悪いものについては、先端を切って形を整えます。
また、実が成ったら摘果して実を充実させましょう。
グアバが注意すべき害虫は、アブラムシやカイガラムシです。
アブラムシやカイガラムシは、すす病の原因になりますので、みつけたらすぐに薬剤を散布して駆除しましょう。アブラムシはテープに貼り付けて取ったり、カイガラムシは歯ブラシなどでこすり落とすという方法もあります。
また、果実が樹上で完熟しはじめると、ガやハチなどの食害に遭いやすいので、果実が急に大きくなり始めたら防虫ネットを張ったり、袋がけを行うなどして、食害を防ぐようにしましょう。
グアバの果実には、果肉が白肉の品種と赤肉の品種があります。
白肉の品種は、収穫したらすぐに冷やして、サクサクとした梨のような食感を楽しむことができるのが特徴的です。
逆に赤肉の品種は、収穫したら数日間室温で追熟させます。そして、果肉が柔らかくなったら甘くてねっとりとしたグアバの果肉を楽しみます。グアバジュースにしたりゼリーにしたりと、楽しみ方の幅も広いです。
また、グアバは果肉だけでなく、葉っぱもグアバ茶にして飲まれていますね。
グアバの果実は栄養満点で、ビタミンC やポリフェノールが豊富に含まれています。
また、グアバの葉っぱについては、実の10倍ものポリフェノールが含まれていて、気管支炎を和らげる効果や、下痢止めの効果も期待できます。
ここでは、南国生まれのトロピカルフルーツのひとつ、グアバ(グァバ)の育て方についてご紹介しました。
地植えで育てている場合などは、1度実を付けると毎年勝手に実をつけ、また落下した実から勝手に芽を出してくれるというケースもあります。
また、グアバはとても栄養価が高く、果実を食べるだけでなく葉っぱもお茶にして飲むことが可能です。
地植えだけでなく、鉢植えで育てることができますので、ベランダ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※トップ画像はこずぽんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部