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すらっと真っ直ぐに伸びた葉っぱと特徴的な花を身につけるストレリチアは、品種によってがらりと特徴を変える植物です。花を楽しむもの、観葉植物として葉っぱを楽しむものなど様々です。
そんなストレリチアの育て方と特徴を見ていきます。
南アフリカの暖かい地域が原産のストレリチアは、暑さには強い一方、寒さには比較的弱い植物です。十分に日光に当たらないと、ほとんど花が咲くことはありません。
日当たりの良い場所を確保できれば、一年中室内に置いて育てることもできますが、できれば春夏は葉焼けに注意しながら屋外で管理し、冬になったら室内に取り込むようにしてあげましょう。
ストレリチアは、日光を好む植物です。ストレリチアの花つきを良くするためには、屋外や室内なら南向きの窓辺などに置いて、日光によく当てる必要があります。
ただし40℃以上になると、葉っぱが丸まってしまったり、苗にダメージが出て枯れてしまうので注意しましょう。
花を鑑賞する目的がなければ、室内の明るい場所において育てることもできます。
また、霜に当たると枯れる原因になるため、冬は室内で管理しましょう。
ストレリチアを室内で育てるときは、いずれもエアコンの風が直接ストレリチアに当たらないように注意してください。
ストレリチアを育てるときは、水はけがよい土を使用することが好ましいです。
観葉植物用の培養土を使うか、もしくは自分で配合したものであれば、「赤玉土5:パーライト3:腐葉土2」、もしくは「小粒の赤玉土7:腐葉土3」の割合で混ぜた土を使用します。
ストレリチアは、多肉植物のように根に水を貯め込むことができる、乾燥に強い植物です。そのため、表面の土が乾いてきたら水やりするくらいで大丈夫です。
ストレリチアが生育期に入る4〜10月には、都度たっぷりと水を与えるようにしましょう。ただし、多湿になりすぎないように注意しましょう。
ストレリチアを地植えで育てている場合には、根付いたあとに、よほど極端に乾燥する日が続かない限りは、水を与える必要はありません。
冬はストレリチアの休眠期に当たりますので、水やりは控えめにします。
あまり水を与えすぎると、根から水を吸いきることができず、根腐れを起こす原因となります。やや乾かし気味にして、水やりの回数をできるだけ減らしましょう。
土の乾燥が気になるときは、ストレリチアの葉っぱの表面部分に霧吹きで水を吹きかけてください。色とツヤを保つことができるので、冬は葉水もおすすめです。
ストレリチアは4〜10月の成長期には、新しい葉っぱをどんどん生やして大きくなっていきます。そのため、肥料を与えることで生育をサポートする必要があります。
「窒素、リン酸、カリウムの3要素が棟梁入った肥料」もしくは「リン酸がやや多めに入っている肥料」を置き肥する、もしくは「液体タイプの肥料」を水やり代わりに与えます。
置き肥の場合は、緩行性のあるものを2ヶ月に1回程度、液体タイプのものは2週間に1度程度のペースで与えるのが望ましいです。
一方で冬場の時期に関しては、生育が緩やかになるため、この時期に肥料を与える必要はありません。
ストレリチアは寒さにあまり強くないため、気温2〜3℃(低くても0℃)以上の環境で冬越ししましょう。
鉢植えで育てている場合は、気温が下がってきたら、徐々に室内へ移動させてあげます。
霜にあたってしまうと枯れてしまう可能性があるので、屋外で冬越しさせる場合は比較的温暖な地方である必要があります。ただし、海沿いで霜が降らないような暖かい地方では、屋外で冬越しできることも珍しくないです。
ストレリチアは毎年新しい葉っぱをどんどんと生やして、根もどんどん横へ広がっていきます。
根が鉢いっぱいに広がりすぎると、根詰まりを起こして生育が衰える原因となります。それにより、立ち枯れや花つきが悪くなり、根も太くなってしまいます。
放っておいたストレリチアの根をほぐすのは大変ですので、1年もしくは少なくとも2年に1回ほどは、植え替えてあげる必要があります。
ストレリチアの植え替え時期は、5〜9月頃が適期です。地植えで育てている場合は、遅くとも10月のうちに済ませましょう。
植え替え方法は、以下の通りです。
株の大きさが気になる場合には、植え替えと同時に株分けをしておきましょう。
ストレリチアは一度葉っぱを切り落としてしまうと、同じ場所から新しい葉っぱは生えてこないという性質があります。そのため、ストレリチアを増やすためには、根っこごと切り分ける「株分け」の方法が望ましいです。
株分けをしたあとは、根が傷んでしまっているので、明るめの日陰で1ヶ月ほど管理します。
また、ストレリチアは種子を身につけるので、そこから育てて「実生」させる方法もあります。
ストレリチアにつきやすい害虫として、硬い殻をかぶったカイガラムシが挙げられます。特に日当たりや風通しが悪い場所で育てているとつきやすく、ストレリチアの栄養を吸い取ってしまいます。
薬を散布して避けたいですが、殻が邪魔となって効きづらいです。数が少ない段階でブラシを直接こすりつけて落としましょう。気温が高くなってきたり、乾燥し始めてきたら要注意です。
また、ナメクジやヨトウムシも比較的付きやすい害虫といえます。すぐさま枯れるなどのダメージにはなりませんが、葉っぱが痛む原因となります。定期的に見守って駆除したり、防虫剤をあらかじめまいて防ぐ必要があります。
ストレリチアは、比較的病気にかかりにくい植物です。それでも注意が必要なのは根腐れで、とくに水はけの悪い状態であったり、水の過度な上げすぎで起こってしまいます。
南アフリカが原産のゴクラクチョウ科(バショウ科)に属しているストレリチアは、8種類の原種に、ノンリーフといった園芸種を合わせると、およそ10品種が存在しています。
代表的なストレチア・レギネは高さ1〜2mほどの小型種で、オーガスタは高さ4〜10mほどの大型種です。
ストレリチアは、品種によって花の形・色は異なるため、ここでは極楽鳥花と呼ばれる代表的なストレリチア・レギネを例にご紹介します。
ストレリチア・レギネの開花時期は、5〜10月となっています。
大株に育ったストレリチアは、この季節になると、オレンジに尖って広がった萼の中から、青色の伸びた花弁をつけ、その姿はまるで派手な極楽鳥のような花を咲かせます。
花持ちの長さは2週間ほどと長めで、1つのつぼみからは5回程度の花を咲かせます。
凛々しく真っ直ぐに伸びた葉っぱが特徴的なストレリチアですが、1つのつぼみから何度も花を咲かせるストレリチア・レギネ、主に葉っぱを鑑賞目的とする花をあまり咲かせないストレリチア・ニコライなど様々な品種があります。
育て方はほとんど同じなため、この記事を参考にしながら用途・雰囲気にあった品種を育ててみてください。
takenaka