警告

warning

注意

error

成功

success

information

ペチュニアの育て方|摘心でこんもりする?鉢植えの植え替え時期は?

  • ナス科
  • ペチュニア属

ペチュニアは夏の花壇の女王と呼ばれるほどに、ガーデニングを彩る花として人気の高い夏の花です。

この記事ではペチュニアの植え方や基本の育て方にくわえ、雨対策・暑さ対策もご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ペチュニアの育て方のポイント

ペチュニアの育て方のポイントは、雨による泥の跳ね返りや高温多湿対策をすることです。とくに地植えのペチュニアは、雨ざらしになって枯れやすいので、初心者は鉢植えにして育てるのがおすすめです。

また、摘心(適芯)や花が終わった後に切り戻しをしていくと、株姿が乱れずにこんもり咲かせられますよ。

ペチュニアの植え付け時期はいつ?

ペチュニアの苗を植える時期は、梅雨に入る前の4月下旬〜5月までです。もしくは梅雨が明けた8〜9月に植えると秋に美しい花が咲きます。

ペチュニアは蒸れてしまうと下葉が枯れてしまったり、そこから全体に広がって株自体が枯れてしまうこともあるので、梅雨の時期に植え付けるのはあまりおすすめできません。

ペチュニア苗を花壇に地植えする方法

ペチュニア 植え付け 根鉢

  1. ペチュニアは微生物が活発な土を好むため、植える前に庭土の3割ほどの腐葉土をよくすき込んでおく。
  2. 土をなじませたら平らにならして株間が25〜30cmあくように、植え穴を掘る。
  3. ポットからペチュニアの苗を取り出し、根がびっしりと白く張っていたら、よくほぐしておく。
  4. 深植えになりすぎないよう、根鉢の肩と地面のラインがそろうように植え穴の深さを調整する。
  5. 苗と植え穴の隙間に土をいれて、手で軽く押し固める。
  6. たっぷりと水やりをして植え付け完了。

雨対策にバークチップをまいておくといい!

ペチュニアを地植えで育てると、雨がふったときの跳ね返りの泥汚れから病気が発生して枯れやすくなります。対策のため株のまわりにバークチップ(ウッドチップ)をまいておきましょう。

ペチュニアをプランターや鉢植えにする方法

  1. 鉢の底穴をネットでふさいで、鉢底石を底面が見えなくなるまでしきつめる。
  2. 市販のペチュニア用培養土を鉢の3分の1ほどいれる。
  3. ポットからペチュニアの苗を取り出し、根鉢(根とまわりの土)が白くなるほど根が回っていれば、よくほぐしておく。
  4. 土の上に苗を置いて、根鉢の肩が鉢のふち下1〜2cmの位置にくるように、土の量を調整する。
  5. 苗と鉢の間に土をいれていき、細い棒などで突きながら隙間なく土がはいるようにする。
  6. 軽く手で土を押し固めたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりする。

土はペチュニア専用の培養土がおすすめ!

多くの草花は土壌酸度(pH)が中性の環境を好むため、一般的な草花用培養土は中性になるよう調整されています。

しかし、ペチュニアは弱酸性の土壌酸度を好むため、市販のペチュニア専用の培養土を使ってあげるといいです。もしくは一般的な草花培養土に1〜2割ほど鹿沼土を混ぜて使うと、酸性に傾いてちょうどよくなります。

ペチュニアを摘心してこんもり花を咲かせよう!

ペチュニア 摘心

摘心(適芯)とは、「ピンチ」「芯止め」とも呼ばれる、植物の茎の先端をカットする剪定のひとつです。

茎の先をカットすることで脇芽の成長につながり、カットした下の葉が分岐してペチュニアがこんもりと茂り、花付きもよくなります。

ペチュニアの摘心の時期は植え付けから2週間後が目安ですが、植え付けの時点で乱れていたら同時に摘心しておきましょう。苗が若いうちに摘心をすると、ペチュニアへの負担が軽くなり、脇芽がよく分岐するようになります。

新芽が伸びたらこまめに摘心すると、美しくこんもりと茂ります。

ペチュニアの育て方

日当たり・育てる場所

ペチュニアを植える場所は、日当たりと風通しのいい場所を選びましょう。また、肥沃な土壌であることも大切なので、十分に土づくりをした場所に植えてください。

プランターや鉢でペチュニアを育てるときは、室内と屋外のどちらの場合でも、日当たりのいい場所に置いて育ててください。また、屋外で育てるときには、雨に当たらない場所に置くのがポイントです。

no-img2
松原真理子
雨任せのお水やりは楽ちんなのですが、プランターのペチュニアにはNGです。必要以上の雨が降ってしまうと蒸れたり葉が痛んだりして、枯れる原因になります。

水やり

地植え・プランター・鉢栽培に共通して、ペチュニアの水やりは、花にはかからないように株元の土へ水やりをすることが大切です。上の写真のように、花びらに水滴が溜まったままの状態はよくありません。

ペチュニアは花びらが柔らかく、水やりの衝撃で痛むことがあります。また、花や茎の間に水滴が溜まると蒸れの原因になって病気になりやすくなるので気をつけましょう。

地植えのペチュニアの水やりは基本的には必要ありません。ただし、夏場に何日も雨が降らず、株がくたっとしているようなら、朝の涼しい時間帯にたっぷり水やりしてください。

鉢植えのペチュニアの水やりは、鉢植えであれば土が乾いているなら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えてください。夏場は水分がすぐ蒸発してしまうので、朝と夕方の涼しい時に土の状態を確認して、乾燥しているときには1日に2回水やりしましょう。

肥料・追肥

ペチュニアに肥料を与える時期は3〜11月の間です。植えた後、元肥の効果が切れるころから与え始めるといいでしょう。

ペチュニアは肥料食いとも呼ばれるほど肥料を好むので、栽培中は肥料を定期的に与えましょう。とくに、開花時期の肥料を切らしてしまうと、花を咲かせなくなることがあるので注意が必要です。

肥料は栽培中、10日に1回の目安で、草花用の液体肥料を水にうすめて、水やりの代わりに与えてください。液体肥料のほうが花つきも生育もよくおすすめです。

夏場の多湿などでペチュニアに元気がないときは、肥料を十分に吸収することができないうえ、逆効果になることもあるので肥料を控えるようにしてください。秋になって涼しくなって元気に芽を伸ばしてきた頃に、再び肥料をあげるようにしましょう。

鉢植えのペチュニアの植え替え時期

鉢植えのペチュニアの植え替え時期は、早春の3〜4月または10〜11月が適期です。冬越しの難しい寒冷地では、鉢植えにして室内で育てるとよいでしょう。

ペチュニアの花が終わったら切り戻し剪定を!

ペチュニアは花が終わっても、「切り戻し」という剪定をすることで、何回か開花を楽しめます。

また、切り戻しは梅雨の蒸れ対策にも効果的なので、梅雨前に切り戻しをして梅雨明けに花を咲かせられるよう、準備をしておきましょう。

切り戻しの詳しいやり方は別途記事にしていますので、そちらを参考にしてください。

なお、ペチュニアの開花時期は長くて11月ごろまでです。ペチュニアは寒さに弱いため冬越しは難しいですが、挑戦したい方は下記の記事を参考にしてくださいね。

ペチュニアの増やし方

ペチュニア 挿し木

種まき

ペチュニアの種まきをする時期は、4月から5月が一番適しています。ですが、4月の気温が低いときは屋外で種まきをするのは避けて、室内で種まきをするようにしましょう。

ペチュニアは種まきからでも簡単に育てられるので、たくさんの花を咲かせたいときは種まきから育てるのがおすすめです。

挿し芽・挿し木

ペチュニアは切り戻した茎を使って、挿し芽(挿し木)という方法で増やせます。4〜10月の間であれば生育期なので、いつでも挿し芽で増やせますよ。

詳しいやり方はこちらの記事で紹介しています。

地植えのペチュニアが枯れる原因は?ペチュニア 寄せ植え

雨対策をしよう!

ペチュニアは花びらが柔らかいので、雨の衝撃で弱ることがあります。また、雨水が花や葉茎にたまったままの状態だと、蒸れて「灰色かび病」がおこりやすくなります。

そのため、ペチュニアには雨対策が必須となります。

地植えのペチュニアの雨対策には、先述のとおり株周りにバークチップをまいて泥の跳ね返りを防止するほか、ひどい雨のときは傘やビニールを張って雨除けをしましょう。

プランター・鉢植えはとくに梅雨の時期にはペチュニアを雨にあたらせることがないように、軒下へと移動させたりして、雨をしのげるようにしてください。

暑さ対策をしよう!

ペチュニアは暑さに強いといえども、高温多湿の環境に置いておくとたちまち弱ってしまい、葉っぱを枯らしてしまう原因ともなってしまいます。

地植えのペチュニアには、ウッドチップが地温上昇を防いでくれるので効果的です。

プランターや鉢植えのペチュニアには、コンクリートやアスファルトの地面に直接置かないよう、レンガなどの上に置いて鉢底に空間を作ってあげるといいです。そのほか、プランターや鉢植えの周辺に打ち水をしておくと周囲の温度も下がって効果があります。

害虫や病気対策をしよう!

ペチュニアを育てる時に注意する病気には、葉を枯らしてしまう灰色カビ病というものがあります。

灰色カビ病は、株が清潔に管理できていなかったり、風通しの悪いところで育てていたり、アブラムシや病原菌が増殖してしまうことでなってしまいます。

予防策としては咲き終わった花びらや、弱っている葉っぱなどをすぐに取り除くことが効果的です。

放置していると、病原菌が広がってしまいます。アブラムシを見つけたときには、オルトラン薬剤を散布してアブラムシを駆除しましょう。

ペチュニアの育て方は夏の高温多湿対策がポイント!

ペチュニアは育てやすい花ではありますが、それでも日本の夏の気候で育てる場合にはしっかりとポイントをおさえて育ててあげる必要があります。

地植えでもプランター・鉢植えでも、今回ご紹介した雨対策や高温対策が栽培成功のカギとなるので、この2つに注意して育ててみましょう。

no-img2
松原真理子
近年はペチュニアもさまざまな品種を見かけるようになりました。八重咲きの品種や変わった色のペチュニアなど、お気に入りのペチュニアを見つけて楽しんでください。

この記事を監修した人

松原真理子

haco garden design 主催。大阪芸術大学環境デザイン学科卒業。 住宅設計の仕事を経て関西・中部圏でガーデンプランナーとして活動。現在は鹿児島県在住。 「庭のある暮らし」「植物のある暮らし」を提案。全国のガーデンのデザイン~施工メンテナンス、 花育活動を行う。一級造園施工管理技士・一級土木施工管理技士
Web:https://lit.link/hacogardendesign

ペチュニアの新着コラム

ペチュニアの冬越しできる耐寒温度は?寒冷地や室内の置き場所を解説の画像

ペチュニアの冬越しできる耐寒温度は?寒冷地や室内の置き場所を解説

ペチュニアの切り戻ししないとどうなる?失敗しない時期はいつまで?の画像

ペチュニアの切り戻ししないとどうなる?失敗しない時期はいつまで?

ペチュニアの種類・品種一覧|人気品種や色が美しい八重咲き品種紹介の画像

ペチュニアの種類・品種一覧|人気品種や色が美しい八重咲き品種紹介

ペチュニアの増やし方は挿し芽が簡単?適した時期や失敗しないコツの画像

ペチュニアの増やし方は挿し芽が簡単?適した時期や失敗しないコツ

ペチュニアの寄せ植えと相性のいい花!花壇に地植えしない方がいい?の画像

ペチュニアの寄せ植えと相性のいい花!花壇に地植えしない方がいい?

おすすめ機能紹介!

【無料で利用できる】写真を撮るだけ!アプリが植物・花の名前を教えてくれる『教えて!カメラ』のご紹介!

ペチュニアの基本情報

ジャンル
草花
形態
多年草
学名
Petunia ×hybrida
別名
原産地
南米

ペチュニアの性質

栽培難易度
易しい
耐寒性
やや弱い
耐暑性
普通
耐陰性

時期

肥料
3月 、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月
開花
3月 、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月
収穫
5月 、6月

ペチュニアの新着投稿画像

みんなのペチュニアの育て方

いいね
39

ペチュニア展3️⃣

ヨコハマシリーズetc
by.白山吉光
いいね
48

ペチュニア展2️⃣

スーパーチュニアシリーズ
by.白山吉光
いいね
45

ペチュニア展1️⃣ 百合が原公園

ギュギュシリーズ
by.白山吉光

花の種類

バラの画像

バラ

年間を通して日当たりのよい場所で育てます。真夏の直射日光も問題ありません。
チューリップの画像

チューリップ

日当たりの良い場所で育ててください。
サクラの画像

サクラ

日本人に最も馴染みのある植物の一つです。ソメイヨシノが代表的な品種ですが、園芸品種で300以上もあり...
カーネーションの画像

カーネーション

年間を通して日当たりのよい場所で育てます。真夏の直射日光も問題ありません。
ネモフィラの画像

ネモフィラ

真夏の直射日光は避けますが、日当たりのよい場所で育てます。秋まきの一年草なので越冬する必要があります...
ガーベラの画像

ガーベラ

花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白など多彩で、色によって花言葉が変わります。花形もバリエーション豊...