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ガーベラはすっと伸びる花茎の先に、豊富に花びらをつけて咲くキク科多年草の草花で、40種類以上の品種が存在します。花色、大きさ、花びらの形、咲き方など、さまざまな種類・品種が存在していることから、寄せ植えやアレンジメントにも人気があります。そんなガーベラの育て方を、鉢植えや地植え別でそれぞれご説明します。
ガーベラの育て方は、日当たり加減が重要です。基本的に日当たりの良い場所で育てます。鮮やかな花を咲かせるためにも、株全体に日光が当たるように、葉茎を剪定あげると良いでしょう。
また、ガーベラは寒さには弱いため、冬の時期は鉢植えで室内に移動させるのが好ましいです。
うまく手入れをすれば、長い期間開花を楽しむことができ、かつ毎年開花を楽しむことができます。
ガーベラは日当たりの良い環境を好みます。
ただし、夏場の直射日光の当たりすぎは、葉焼けを引き起こす原因となるので気をつけましょう。
ガーベラを育てるときは、ベランダの日当たりのよい所に置いておくことをおすすめします。夏は直射日光が強すぎると枯れてしまうので、日陰の風通しの良い場所に場所を変えてあげましょう。
また、ガーベラの花に水がかかると傷んで、花が枯れる原因となります。梅雨の時期は、雨に当たらないように屋根下や室内などに移動させると良いでしょう。
ガーベラは乾燥気味の土壌を好むので、水はけのよい土で育てましょう。
また、有機質に富んでいるものが良いため、「小粒の赤玉土5:腐葉土3:バーミキュライト2」の割合で配合した土を使用してください。市販の園芸用の土を使用しても問題ありません。
鉢植えの場合は下に軽石を敷くと、さらに水はけが良くなります。
ガーベラは一般的には花苗を購入して育てますが、種まきからでも育てることができます。種まきから育てる場合は、時期や気温に気をつけましょう。
ガーベラを種まきから育てる場合は、4月から5月の間に種まきをしましょう。ガーベラは寒さに弱くデリケートなので、最低気温や夜間の気温が15°以上ある日が続くようになったら種まきしてください。
ガーベラを種まきから育てるときは、地植えでも鉢植えにする場合でも、ポリポットに種まきをして育苗してから、鉢上げ(植え替え)をして育てます。
手順は次のとおりです。
ガーベラの植え付け時期は3〜5月もしくは9〜10月頃が適期です。ガーベラの生育適温は10〜20°なので、そのくらいの気温の時期を目安にしてください。
ガーベラの苗を鉢植えで育てるときは、苗より一回り大きい鉢に植えましょう。3号苗なら4〜5号鉢に一株植えるのがおすすめです。プランターで複数株育てる場合は、株間を20cmほどとってください。
手順は次の通りです。
ガーベラを庭や花壇に地植えして育てるときは、株間を30cmほどあけてうえましょう。ガーベラは乾燥した環境を好むので、盛土した場所に植えるようにするとよく生育します。
手順は次のとおりです。
ガーベラの成長期と開花期には、土の表面が乾いていると感じたときに水を与えるようにしましょう。そうすると根腐れせず健康に育ちます。
冬の時期は、寒さでガーベラの成長が鈍るので、水やりの頻度を落とします。また、気温が下がりすぎてしまうと、ガーベラは休眠してしまうので、さらに回数を減らす必要があります。
ガーベラは湿気より乾燥を好むので、冬は定期的にではなく土の状態を確認してから水やりを行いましょう。そうすることで、花が枯れずに開花期で綺麗なガーベラの花を見ることができますよ。
ガーベラを植えるとき、事前に土にゆっくりと効果が現れる粒状の肥料を混ぜておきます。
ガーベラの花が開花したときは、液体の肥料を10日に1回のペースで追肥してあげます。このとき使用する肥料は、窒素成分が多くないものにしましょう。
ガーベラの植え替え時期も、植え付け時期と同じく3〜5月もしくは9〜10月頃です。
ガーベラは根が成長すると根づまりをおこし、成長しにくくなってしまうので、毎年植え替えを行う方が良いでしょう。
植え替えの際に株が混み合っているようであれば、3等分にして、1株1株を別の鉢植えに植えるか、プランターで間隔をあけて植えます。
根っこが絡まって株を分けにくい場合は、ナイフなどを使って、太い根を傷つけないように注意しながら株分けをしましょう。
冬の時期は、気温が0度以下になるとガーベラの葉っぱが枯れて休眠します。
休眠してしまっても、また春には芽吹いて成長してくれるので、完全に枯れてしまったと勘違いして処分してしまわないように注意しましょう。
ガーベラの花の開花時期は、おおよそ4~10月頃です(種類・品種によって、春咲き、秋咲きと分かれている場合もあります)。10℃以上の気温を保っていれば、通年で花を楽しむこともできます。
ガーベラの花があまり咲かず、葉っぱばかりになってしまうという場合は、「日当たり」と「肥料」について見直しをしましょう。
ガーベラは日陰でも成長はしますが、あまりにも日当たりが悪いと葉っぱばかりが茂ってしまいます。茎のつけ根を適度に切り取り、株全体に日光が当たるようにしてみてください。
また、ガーベラへ与える肥料に窒素が多く含まれるときも、葉っぱが茂りやすくなってしまいます。肥料の量についても、一度見直しをしてみましょう。
ガーベラは宿根草であるため、冬に地上部が枯れても、暖かくなるとまた芽を出してくれます。翌年の花に栄養をたくさん与えてあげるためにも、花が終わったら、地上部は根本から切り落としておきましょう。
なお、鉢植えのガーベラにも寿命はありません。もし花が枯れてしまっても、捨てることはせず、同じように手入れをしてあげましょう。
ガーベラの増やし方は、「株分け」が植え替えと一緒にできるのでおすすめです。
株分けやり方は、根づまり予防のために一度鉢から取り出した株を分けて植えます。そこからだんだん成長し、その成長した株は、さらに分けて増やすことができます。増やす際はあまり深めに埋めず、苗を少し高めに植えると、水はけもよくなるのでおすすめです。
育てているガーベラからとれた種を蒔いても大丈夫ですが、現在のガーベラと同じくらい美しい花が咲くとは限らないので、増やす際は少し手間はかかりますが、簡単な株分けをおすすめします。
ガーベラを育てるときに、特に気をつけたいのが梅雨の季節に現れやすいうどんこ病です。うどんこ病とは葉っぱに白い粉がつき成長を妨げる病気です。
この白い粉はカビの胞子なので、見つけ次第すぐに取り除き、ダコニール1000などの薬剤を散布しておきます。放置しているとほかの葉っぱにも感染する可能性があるので、早めに発見して対処する必要があります。
またオンシツコナジラミという害虫がつくことがあり、ガーベラの汁を吸いフンを落として病気を誘発する害虫なので見つけ次第薬で駆除します。葉を揺らすと一時的にはどこかへ飛びますが、また戻ってくるので駆除を徹底しましょう。
今回はガーベラについてご紹介させていただきました。
人気の高い定番の植物であるガーベラですが、そのガーベラにも素敵な花言葉があったり意味があったりして意外な魅力にも気づいていただけたのではないでしょうか。
過酷な環境でなければ育てやすくプレゼントやインテリアとしてもぴったりのお花なので、鉢植えやプランターなどでぜひ自分の気になった品種を見つけて育ててみてください。
GreenSnap編集部