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醜男
2025/10/13
宮城野萩(ミヤギノハギ)
マメ科ハギ属の落葉半低木。東北、北陸、中国地方の山野に自生する。日本海側に分布するケハギの園芸品種といわれる。庭や公園に植えられているハギはほとんどが本種。高さ1〜2m。枝は下垂して花期には先が地に接するほどになる。葉は互生。花期は7~10月。花は紅紫色。長さ約1.5㎝ほどの蝶形花で、旗弁が強く反り返る。果実は豆果。長さ約1㎝。種子は1個。
名前の由来は不明。宮城野は、現在の宮城県仙台市内にあった原野の名前である。『古今集』に宮城野のハギを詠んだ歌があり、古くはハギの名所として知られたことによりミヤギノハギの名が付いたという説があるが、実際には宮城野にはミヤギノハギは自生せず、ツクシハギが多い。かつての宮城野の地は現在、楽天イーグルスのホームスタジアムや陸上競技場などになっている。ミヤギノハギと宮城野との関係は不明だが、ミヤギノハギは宮城県の県花として親しまれ、県章はミヤギノハギの3出複葉を図案化したもので、平仮名の『み』を表している。また、ミヤギノハギは夏から秋にかけて咲くことから、ナツハギとも呼ばれる。ハギの名前の由来は、毎年春に根元の古い株から新しい芽を出すので、『生え芽(はえき)』『生え木』の意味でもあるという。漢字の『萩』は日本独自の訓読み(日本で作られた国字説もある)で、中国ではヨモギ属のことである。ちなみに、ハギには『花妻』という別名もあり、『万葉集』にも詠まれる。鹿がいつもハギに寄り添うことから、ハギの花を鹿の妻に見立てたことに因む。但し、鹿がハギに近づくのは、単にハギの花芽を食用としているから。ハギと鹿の取り合わせは和歌のほか、工芸品の意匠の題材としても繰り返し好まれる。
出典『樹木の事典 600種』『ボタニカルアートで楽しむ花の博物図鑑』『樹木 見分けのポイント図鑑』『草木の種子と果実』『樹木の名前』『同志社女子大学ホームページ』
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醜男
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名前の由来は不明。宮城野は、現在の宮城県仙台市内にあった原野の名前である。『古今集』に宮城野のハギを詠んだ歌があり、古くはハギの名所として知られたことによりミヤギノハギの名が付いたという説があるが、実際には宮城野にはミヤギノハギは自生せず、ツクシハギが多い。かつての宮城野の地は現在、楽天イーグルスのホームスタジアムや陸上競技場などになっている。ミヤギノハギと宮城野との関係は不明だが、ミヤギノハギは宮城県の県花として親しまれ、県章はミヤギノハギの3出複葉を図案化したもので、平仮名の『み』を表している。また、ミヤギノハギは夏から秋にかけて咲くことから、ナツハギとも呼ばれる。ハギの名前の由来は、毎年春に根元の古い株から新しい芽を出すので、『生え芽(はえき)』『生え木』の意味でもあるという。漢字の『萩』は日本独自の訓読み(日本で作られた国字説もある)で、中国ではヨモギ属のことである。ちなみに、ハギには『花妻』という別名もあり、『万葉集』にも詠まれる。鹿がいつもハギに寄り添うことから、ハギの花を鹿の妻に見立てたことに因む。但し、鹿がハギに近づくのは、単にハギの花芽を食用としているから。ハギと鹿の取り合わせは和歌のほか、工芸品の意匠の題材としても繰り返し好まれる。
出典『樹木の事典 600種』『ボタニカルアートで楽しむ花の博物図鑑』『樹木 見分けのポイント図鑑』『草木の種子と果実』『樹木の名前』『同志社女子大学ホームページ』