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【紫陽花の冬越し】冬の剪定方法は?葉が落ちないときはどうする?

紫陽花は毎年花を咲かせるため、冬のお手入れが翌年の開花を左右する大切なポイントになります。冬の過ごし方を知っておくことで、地植えの場合も、鉢植えの場合も、より長く健康的に紫陽花を育てることができますよ。

このページでは、読者の皆様が最も知りたい「冬の剪定方法と最適な時期」や「植え替えのタイミング」など、紫陽花の冬越しに必要な管理方法を詳しく解説します。

この記事を読んで、翌年も立派な紫陽花の観賞を楽しみましょう!

冬の紫陽花は「休眠期」。地上部が枯れても心配いりません。

紫陽花は、11月頃から葉が紅葉し始め、翌年の2月頃まで休眠期に入ります。多くの植物と同様に、紫陽花にとっても寒い冬は春に美しい花を咲かせるための準備期間となります。

紫陽花は、冬になると茎の上部(地上部)が枯れてしまいますが、根は生きて活動を続けているため、心配はいりません。

活動を止めている時期を休眠期と呼びますが、この時期にお手入れすると株への負担が少ないため、植え替えや植え付け、挿し木などの作業を行うのに適した時期でもあります。

冬になっても紫陽花の葉が落ちないときはどうする?

紫陽花は秋〜冬になると葉が落ちるイメージがありますが、すべての紫陽花がそうとは限りません。紫陽花には落葉性と常緑の2種類があり、落葉性の場合は秋に紅葉してから葉が落ちます。

一方で、常緑のものは落葉しないで一年を通して緑色の葉をつけた状態のままです。そのため、冬に紫陽花の葉が落ちないからといって、何かをしなくてはいけないということはありません。

ただし、常緑の紫陽花は寒さに弱い性質があるので、冬場の管理が大切になります。自宅で栽培する際は、種類に応じて適した冬越し対策をしましょう。

それでは、紫陽花の冬越しの方法について詳しく見ていきます。

鉢植え・地植え別、紫陽花の「冬の管理」

鉢植え・地植え別の紫陽花の冬の管理方法は以下の通りです。詳しくは下記にも記載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 鉢植えの紫陽花:場所と水やり

    • 管理場所:日当たりの良い場所に置く。冷たい風や霜が当たらないよう、軒下や壁際に移動させる。
    • 水やり:休眠期は水分をあまり必要としません。土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷりと与える程度でOK。(乾燥させすぎないように注意)
  • 地植えの紫陽花:防寒対策

    • 防寒の必要性:基本的に地植えの紫陽花は丈夫ですが、東北地方などの寒冷地では防寒が必要です。
    • 具体的な対策:藁や寒冷紗(かんれいしゃ)で覆う「冬囲い」で、雪の重みや凍結から守ります。

鉢植えなら日当たりのいい場所で管理を!

鉢植えの紫陽花は、屋外では日当たりがよく、風が当たらない場所で冬越しましょう。半日陰の環境でも育ちますが、元気よく育てるためには日の光に当ててあげることが大切です。

紫陽花は冷たく乾燥した風が苦手で、風に当たり過ぎると枯れてしまうこともあるため、風が直接当たらない場所で管理するのがポイントです。ちなみに、冬越しの際はキャスターが付いている台車を使うと鉢の移動が便利ですよ。

冬の寒さが厳しい地域では、鉢植えの土の表面にチップや腐葉土などを置いてマルチングすることで、乾燥などを予防できます。

常緑の紫陽花は寒さに弱いため、室内に取り込み、気温が5℃以下にならないように管理しましょう。室内では、エアコンの乾燥した風が直接当たらない場所で管理しましょう。冬でも水やりを忘れず、肥料も与えてあげることを意識してくださいね。

地植えなら防寒対策や冬囲いを!

地植えの紫陽花は、朝と夜の気温が10℃以下になるようであれば寒冷紗(かんれいしゃ)を使用します。紫陽花の周囲に支柱を立てて寒冷紗を設置することで、冷たい風が当たらないようにしましょう。

ビニール製のものでは、冬でも気温が上がると蒸れることがあります。内側の気温をコントロールするためにも、寒冷紗を使用するのがおすすめです。

また、東北地方など特に寒さの厳しい地域では、「冬囲い」をすることが欠かせません。木材などで紫陽花を囲むことで、寒さ対策はもちろん雪の重みからも守る役割があります。冬囲いは、11月中旬頃までに済ませておきましょう。

翌年の開花を確実にする「冬の剪定」の最適な時期と方法

紫陽花の剪定は、夏(花後すぐ)と冬の年2回行うことができます。

紫陽花は必ずしも剪定が必要な植物ではありませんが、冬の剪定を行うことで、株の健康を保ち、翌年も見栄えのする美しい花を咲かせることができます。

冬剪定に最適な時期は、休眠期に入る11月〜2月頃です。特に、寒さが本格的で株が完全に休眠している1月〜2月ごろに行うのが理想的でしょう。

冬剪定では、枯れ枝・混み合った枝を中心に取り除く「透かし剪定」または「間引き剪定」が基本となります。風通しをよくして、病害虫を防ぐのが目的です。

花を咲かせるための花芽は前年の夏にできるため、枝を短く切りすぎると翌年咲かなくなる可能性があります。新しい枝は残し、古く弱った枝を取り除くようにしましょう。

鉢植え紫陽花の「植え替え時期」:根詰まり解消は休眠期に

生育旺盛な紫陽花は、放っておくと大きくなりすぎて根詰まりしてしまいます。紫陽花が休眠期に入っている11月〜2月の時期に、鉢植えの場合は植え替えをしてあげるといいでしょう。

紫陽花の植え替えの最適な時期は、根への負担が少ない休眠期(11月〜2月頃)です。特に12月〜2月の寒肥の時期に合わせるのがおすすめです。

紫陽花の植え替えでは、今よりも一回りほど大きな鉢を準備します。鉢の中に鉢底石を敷いた後、用土を入れてください。次に根鉢を崩さないようにしながら、紫陽花の株を新しい鉢に入れ替えましょう。割りばしなどで土を突いて、隙間がないようしっかりと土を入れてください。

紫陽花を植え替えるときは、直射日光が当たらない場所で作業することをおすすめします。紫陽花は一年を通して土が湿った状態を好むため、直射日光を避けることで土の乾燥を予防できるからです。

紫陽花の冬越しが終わりはじめたら…

寒い冬の時期を乗り越えると、紫陽花の新芽が膨らみ始めます。この時期は挿し木や株分けなどで紫陽花を増やすことができるので、ぜひ挑戦してみましょう!

この時期に行う挿し木は「休眠枝ざし」と呼ばれ、挿し木した後日当たりのよい場所で管理して水やりすることで、約3ヶ月後には発根します。一般的な紫陽花の挿し木は5〜7月頃、または9月頃が最適な時期なので、春を過ぎた場合はこの時期に挿し木しましょう。

紫陽花の株分けは11〜3月頃が適期で、大きく育った株を掘り上げて根の部分を半分に切り分けてください。株分けすることで紫陽花全体を小さく維持することができるので、管理しやすくなります。

紫陽花を上手に冬越しさせて、翌年も美しい花を咲かせましょう!

今回は、紫陽花の冬の管理方法について解説しました。シーズンに美しい紫陽花を咲かせるためにも、冬の時期のお手入れはとても大切な作業です。

この記事で解説した冬の管理方法を参考に、ぜひご自宅の紫陽花を丁寧に冬越しさせてください。冬越しを成功させて、翌年もまた、見事な紫陽花を咲かせましょう。

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