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サンパチェンスの育て方|挿し木はできない?地植えで冬越しできる?

サンパチェンスは真夏の暑さにも耐え、初夏から秋まで休まずに鮮やかな花を咲かせてくれる植物です。初心者でも育てやすいため、真夏のガーデンを鮮やかに彩り、目を楽しませてくれます。今回は、初心者でも分かりやすいサンパチェンスの育て方のコツをご紹介します。

サンパチェンスとは?

サンパチェンスは、インパチェンス属の種間雑種としてサカタのタネが開発した品種です。
成長が早く丈夫なので初心者にも育てやすい花です。

サンパチェンスは熱帯の植物のため暑さに強く、春から秋まで休むことなく次々と色鮮やかで美しい花を咲かせます。暑さが増すほどに株が大きくなるのが特徴で、暑い夏を鮮やかに彩ってくれます。

インパチェンスとサンパチェンスの違い

インパチェンスとサンパチェンスの最大の違いは、花と葉の大きさです。インパチェンスに比べるとサンパチェンスはひとまわり大きく、成長が早いことが特徴です。

真夏の強い日差しにも耐え、春から秋まで長い間花を咲かせてくれます。サンパチェンスは種をつけないため、苗で販売されています。

サンパチェンスを育てる場所

屋外の日当たりの良い場所、または半日陰を好みます。寒さに弱いため、日当たりの悪い場所に置くと花が咲きにくくなります。

温度が低いと苗が寒がり、根の生育が止まってしまいます。特に10度を下回るとダメージが大きくなります。4~5月は、最低気温が10度を下回ることがあるので、根が生育できる温度を保つよう注意が必要です。

サンパチェンスの水やり

土が乾いたら水やりをすることが基本です。過湿に弱いため、水をやりすぎて過湿にならないように注意が必要です。

花壇・地植えの場合

植え付け後2週間は、土の表面が乾いてきたら水やりをしましょう。その後は雨水だけでも育ちますが、雨の降らない日が続いて土が乾燥している時は水やりをします。

プランター・鉢植えの場合

鉢植えの場合は、過湿にならないように注意することが必要です。土の表面が乾くまでは、水やりをせず、乾いてからたっぷりと水やりをしてください。

暑さには強いのですが、葉からの水分が蒸発しやすいので、夏場は日中にしおれてしまうことがあります。そんな時は半日陰に移動させて、日中でもたっぷりと水やりをし、葉の表裏にも直接水をかけてあげてください。

サンパチェンスの土づくり

水持ち、水はけの良い土を使います。長い間花を咲かせるので、栄養のある用土を作ることが大切です。用土に腐葉土か完熟たい肥を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってください。

サンパチェンスの肥料・追肥

春から秋までの生育期は次々と花を咲かせるので、定期的に追肥が必要です。

花壇・地植えの場合

1ヶ月に1回程度、草花用の緩効性肥料を適宜置き肥します。

植え付けから2週間後を目処に、1週間〜10日置きに1度の頻度で、液肥(ネイチャーエイドなど)を水やり代わりに規定倍率に薄めて与えると良いでしょう。

プランター・鉢植えの場合

追肥は1カ月に1回程度の割合で、草花用の緩効性肥料を適量、根の中心から少し離れたところに施します。併せて植え付け2週間後から、1週間~10日に1回程度を目安に、液肥(ネイチャーエイドなど)を生育状態に合わせ規定倍率に薄めて与えるのがおすすめです。

追肥は株の生育状態(葉色が薄くなり、花が安定して開花しなくなる)を見極めながら、株の成長に応じて栽培初期は少なめ、徐々に多く与えるようにします。施す肥料は緩効性肥料を用います。速効の肥料は根を傷めてしまう危険性があるので施用を避けます。

サンパチェンスの植え付け

サンパチェンスは適度な水分を好みますが過湿に弱いため、植え付けのときは土が過湿にならないようにすることが一番のポイントです。

花壇・地植えの場合

植え付ける場所は日なた〜半日陰の場所で、水持ちと水はけがよく、風通しの良い場所が適しています。用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い反響を作ってください。株間は60cm程度で植え付けます。

プランター・鉢植えの場合

最初から大きな鉢に植え付けてしまうと、土がなかなか乾かず、サンパチェンスが苦手な過湿の状態になってしまいます。最初は5〜6号鉢に植え付け、株が大きくなるにつれて鉢のサイズを上げていくと、失敗が少なく大きく育ちやすくなります。

サンパチェンスの植え替え

植え付けから1〜2ヶ月程度経ち、根が回ってきた頃を目安に10号鉢に植え替えするのがおすすめです。

サンパチェンスの増やし方

サンパチェンスは挿し木で数を増やすことができますが、PVP品種登録をされている植物です。法人だけではなく、個人でも増やすことが禁止されています。

PVP品種登録とは、種苗法の登録品種ということです。この表記のある種苗を育成者の許諾なく繁殖、譲渡する行為は、損害賠償などの刑事罰の対象となる場合があります。増やしたい場合は、毎回苗を購入しましょう。

サンパチェンスの手入れ

切り戻し

茎が伸びすぎてバランスが悪くなった時には、枝先から1/3〜1/2を目安に切り戻します。切り戻し後の水やりは過湿気味になりやすく根腐れの原因になるため、水をやりすぎないように注意しましょう。

花がら摘み・蕾摘み

株がある程度大きく育ってくると、株姿が乱れたり、花つきが悪くなってくることがあります。そんな時は、花がら摘みと蕾摘みをすることで再び見事な花を咲かせることができます。

花がらを取るときは、花首を横に倒すと簡単に取ることができます。蕾の咲く茎の先端は大切な部位なので、傷つけないように注意しましょう。

花と蕾を全て摘み終えたら、薄めた液体肥料を水代わりに与えます。1週間に1回くらいのペースで液体肥料を与えましょう。早い場合は、蕾摘み後、2週間くらいで花が咲き始め、1ヶ月ほど経つと再び見事な花を楽しむことができます。

寒さに弱いサンパチェンスが梅雨や冬越しをするには?

サンパチェンスは本来多年草の植物ですが、耐寒性が弱く冬越しが出来ないため一年草扱いとなっています。最低気温が10度を下回ることが多い春の時期は、鉢植えの場合は、夜は室内に取り込むのが良いでしょう。

地植えの場合は、マルチやポットキャップを利用して防寒対策をするのが良いでしょう。また、水をやる時は、根を冷やさないように「くみ置きの水を使う」など水温に気をつけましょう。

梅雨の越し方

気温が高くなる6月頃でも、長雨が続く場合や気温の低い日は室内に取り込むのが良いでしょう。梅雨が明け、日差しが強くなってくると元気に花が咲き出します。

冬越しの方法

冬越しをしたい場合は鉢に植え替えて、室内に取り込んで管理しましょう。室内で冬越しする場合、10度以上の気温を保つことで枯れるのを防ぐことができます。室内に取り込んでからは、水やりを控えめにして管理しましょう。

サンパチェンスがかかりやすい病気・害虫

アブラムシ、ハダニやホコリダニに注意が必要です。風通しの良さと日当たりの良さを調整することが大切です。薬をかける場合は咲いている花を摘んで、葉の裏まで満遍なく薬がかかるようにすると効果的です。

サンパチェンスの花の色を寄せ植えで楽しもう

鮮やかな赤、ジューシーなオレンジ、優しいピンク、白、ラベンダーカラー、濃いパープルなどサンパチェンスには多くの種類があります。葉に斑が入る斑入りの品種もあり、黄色の斑が入る鮮やかな葉はトロピカルな印象です。

同色系で寄せ植えると、真夏にぴったりの鮮やかな寄せ植えが気分を明るくしてくれるでしょう。

※トップ画像はPhoto by KKENさん@GreenSnap

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