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球根植物は春植え・秋植えが基本ですが、中には耐寒性が高く、冬に植えてもしっかり花を咲かせる球根植物があるのをご存知ですか?
今回は12月や1月の冬まっさかりな時期でも植えられる、冬植え球根のおすすめ種類と、上手に育てるコツをご紹介します。
とはいえ、しっかりと適切に育てれば、冬に植えた球根でもきれいに咲きますよ。
そのため12〜1月に植える冬植え球根の場合でも、その生育サイクルを再現する必要があります。
つまり植え付け後1ヶ月は球根が冷え過ぎないように、しっかりと防寒対策&霜対策をし、そのあとは気温5℃程度が保たれるように管理するのが、きれいに咲かせるコツです。
ビニールトンネルは外気温を遮断する効果があるので、地中が冷えにくく、球根の凍結や霜防止につながります。
ビニールトンネルというと、少し大掛かりなイメージがありますが、最近では100円ショップでもトンネル支柱やマルチビニール、寒冷紗が販売されているので、気軽に入手できます。
マルチングとは、地表面をワラや落ち葉、市販のマルチング材などで覆って、土の温度変化を防いだり、乾燥を防ぐ防寒対策です。
落ち葉なら入手しやすいですし、ウッドチップやバークチップなら、あまり景観を損ねることなく防寒対策ができます。
秋植え球根に必要とされる低温期間の性質を利用して、冷蔵庫に8週間ほどおいてから、1〜2週間ほど気温15℃で育てるという「低温処理」という栽培方法があります。
一般的に低温処理による開花は、春咲きを早めて冬に楽しむために考案された方法ですが、秋植え球根を1月後半や2月に植えると、地域によっては必要低温期に満たない可能性があるので、あまりにも植え付けが遅くなる場合は、低温処理での栽培を検討しましょう。
スイセンは秋植えの球根としても有名ですが、その中でも、古くから日本に自生し、四季を乗り越える強さを持つニホンスイセンなら、12〜1月に植えても問題なく育ちます。
すっきりとした気品あふれる花姿が美しいです。
ユリ(リリー)もたくさんの品種がありますが、オリエンタルリリーに分類される品種は、ニホン特有種のヤマユリなどを交配してつくられた花で、耐寒性も高いものが多いです。
色が柄の種類も豊富で、大輪のものが多く、とてもダイナミックな存在感がある花です。
チューリップには約5000ほどの品種が登録されているようですが、その中でもとくに原種系と呼ばれるものは、とくに耐寒性が強く、冬に植えても強健に育ちます。
ちなみに、一般的な園芸品種でも、12月中旬までは植え付け適期とされていますが、霜には弱いのでしっかりと対策をしておきましょう。
クロッカスは霜や凍結にも強い球根植物で、赤い香辛料が取れる「サフラン」という品種が有名です。品種によっては土に植えなくとも開花するほど、強い性質を持っています。
冬に植えるのであれば、寒咲き種の「シーベリー」「アドバンス」などがおすすめです。
スパラキシスは南アフリカに自生する球根植物です。細く繊細な葉の間から、ぱっくりと花を広げて咲く姿が華やかで、「トリカラー」という品種はオレンジやピンク、茶色などの複色で咲きます。
スノードロップは下に俯いて白い花を咲かせる、儚い花姿が人気の球根植物です。
名前にスノーとつくくらいですから耐寒性が強く、必要な低温期間も短いので、冬植え向きの球根です。
シラーは星型やベル型の小さい花を、花茎の先に密集させて咲きます。もとは南アフリカなどが原産地ですが、耐寒性も高く、生育旺盛で初心者でも育てやすいです。
細かな花がつくので、花壇では主役を引き立てる脇役的な存在として重宝します。
イキシアは華奢でしなやか茎の先に、いくつも花を連ならせたように咲く球根植物です。
耐寒性は普通ですが、元の性質が強いので、防寒対策や霜対策などをしっかりすれば、初心者でもきれいに咲かすことができます。
名前の通りニラに似た匂いがしますが、そのおかげで害虫を忌避し、バラのコンパニオンプランツとしても使えます。
バビアナは南アフリカが原産の花で、紫や赤、ピンクのビビッドな花色が楽しめます。
耐寒性は強いですが霜に弱いので、防寒対策、霜対策をしっかりして育てることで、春に美しい花姿を楽しむことができます。
冬に球根を植えるときは、防寒対策や霜対策をしっかりして育ててあげましょう。少し手間がかかる分、咲いたときの感動はひとしおですので、みなさんもぜひ冬植え球根に挑戦してみてください。
GreenSnap編集部