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レウコフィルム(レウコフィルム・フルテスケンス)は、美しい銀色の葉が特徴の常緑低木です。樹高は2〜3mほどに育ちますが、樹形が自然にまとまるため、庭木や生垣としても人気のある植物です。
剪定によってはコンパクトに仕立てることもでき、カラーリーフとして寄せ植えの花材にも使えます。地植え・鉢植えどちらでも育てやすく、濃い紫色の花も楽しめる美しい樹木です。
レウコフィルムは原産地をアメリカ南部〜メキシコとする植物で、日当たりのよい場所での管理が基本となります。花壇で植えていても、鉢やコンテナに植えていても同じです。直射日光には弱いため、夏は半日陰で育ててあげましょう。
花が咲かない原因としては、日照不足が原因となることが最も多いです。レウコフィルムはしっかり日光が当たらないと花つきが悪くなるため、できるだけ日当たりの良い場所で育てましょう。
レウコフィルムは鉢植え・地植えのどちらでも育てられます。鉢植えの場合は水はけを重視し、根詰まりしやすいため1〜2年に一度は植え替えを行いましょう。
地植えの場合は、日当たりの良い場所に植えることで、花つきがよくなり樹形も整いやすくなります。寒冷地では、冬越しのため鉢植え管理のほうが安心です。
耐寒性も耐暑性も強いレウコフィルムは、一年を通して日当たりの良い場所で育てましょう。
レウコフィルムは耐寒性が−5℃程度まであり、関東以南では屋外でも冬越しできます。ただし寒冷地では鉢植えにして室内に取り込むか、防寒対策をしてください。
レウコフィルムは乾燥気味の環境を好むので、水やりはあまりしません。逆に水をやりすぎてしまうと根腐れの原因になることがあるので、過度に与えないようにしましょう。
レウコフィルムを地植えで育てているのであれば、乾燥しすぎていて元気がない場合は水やりを行いましょう。そのほかは何もしなくて大丈夫です。
レウコフィルムを鉢やコンテナで植えたときは、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。水やりをしたあとに受け皿に水分が溜まっていたら捨ててください。
冬場はレウコフィルムにとって成長が止まる時期に入ります。冬に水をやりすぎると、すぐに腐ってしまいますので、土が乾いていても与えないでください。
土が乾いてから数日経ってから水やりをするのが適しています。
レウコフィルムに肥料を与えるときは、春〜秋にかけて与えるようにしてください。肥料は緩効性化成肥料または液体肥料を与えるようにしましょう。
緩効性化成肥料の場合、春と秋に一回ずつ与えます。液体肥料を施すならば、半月に一回で与えましょう。ただし、真夏に肥料を与えるのは控えてください。
レウコフィルムに肥料を与えることで花つきの良さであったり、順調に生育するようになります。
レウコフィルムを育てるときは、基本的に水はけの良いという土を用いましょう。乾燥を好み、過湿を嫌う植物なので、排水性のある土が良いです。
その条件がそろっていれば、土を選ばないので市販で売られている「花と野菜の土」や「草花用培養土」でも十分育てられます。もう少し水はけを改善したいときは、川砂も一緒に混ぜておきましょう。
自分で用土をつくるのであれば、赤玉土を6と腐葉土を3と川砂を1の割合で配合してみましょう。
レウコフィルムの植え付け・植え替えは、春から秋にかけてが適期です。この時期であればいつでも植え替え・植え付けを行うことができますが、根が伸びていく春に挑戦すると失敗が少ないでしょう。
苗の販売時期は春が中心で、ホームセンターでも4〜6月に入荷が多いです。
植え替えを行う場合は、元々植えていた鉢からていねいに取り、3分の1程付いている用土を落とします。一回りか二回り大きい鉢に移し替えましょう。
同じ大きさの鉢にもう一度植え替えるには、株分けをしましょう。もしくは土を落とす量を、少し増やして植え替えてみてください。
植え付けを行う手順は、水はけの良い土であれば地植えでも可能です。そうでない限りは、鉢植えにしておきましょう。春になると園芸店などではポット苗が売られていますが、流通量の少ないので、見つけたら購入しておくことをおすすめします。
ポットからきれいに取り、一回り大きい鉢に植え付けてあげましょう。
地植えを行うときは、1年だけ鉢植えで育てたあと、次の春に植え付けます。植える場所に30cmほどの穴を掘ります。掘った土の3割ほど「腐葉土」を混ぜて植え戻しましょう。
レウコフィルムの増やし方は「挿し木」がおすすめです。挿し木の適期は5〜7月頃の気温が安定した時期です。
挿し木は新しく伸びてきてしっかり固まった新芽を使いましょう。挿し木に使う部分を10〜15cmほどの長さに剪定します。下についている葉があれば取り除いておきましょう。挿し穂を1〜2時間水につけ、新しい土に挿します。
レウコフィルムは放っておくと枝が込み合い、風通しが悪くなりやすいため、定期的な剪定がおすすめです。剪定の適期は春〜初夏と秋の開花後です。
伸びすぎた枝を軽く切り戻し、枯れ枝や混み合った枝を間引くように整えると、美しい樹形を保つことができます。強剪定は株に負担がかかるため避け、少しずつ形を整えるようにしましょう。
レウコフィルムに起こる病気には、「すす病」と呼ばれているものがあります。すす病は葉や花などに黒ずみや黒い斑点が出てくる病気です。カイガラムシやアブラムシなどの害虫の排泄物及び分泌物をエサにして発生します。
すす病にかかってしまうと美しさを損なうことはもちろん、光合成を行うなど蒸散を妨げることになります。黒ずんだ葉は取り除き、その後殺虫剤を撒きましょう。
レウコフィルムにかかる害虫にはハダニがあります。ハダニを発見したときはすぐに駆除に取り掛かります。害虫を見つける前の予防として殺虫剤を撒いておくと良いでしょう。
レウコフィルムは耐寒性・耐暑性の両方とも強いですが、日本の真夏は原産地よりも暑いのでレウコフィルムは耐えられません。真夏は、半日陰で管理しましょう。
冬は、耐寒性が-5度にも耐えられる植物です。関東地方から南の都道府県までであれば、外で冬を越すことができるでしょう。関東より北の地方では、室内管理に取り込みましょう。
冬に屋外で管理したい場合は、根の部分に腐葉土を敷き詰めて土が凍らないようにしておきましょう。
日本で一般的に流通する品種は、「レウコフィルム・フルテスケンス(フルテッセンス)」が代表的です。原産地では、17種類ほどの品種があるとされ、全てが北アメリカ南西部からメキシコにかけて分布しています。
レウコフィルムは、春の終わりかけの5月〜7月と、秋の10〜11月に開花します。
レウコフィルムの花は、紫にピンクがかった色をしています。品種によっては、白色や紫に青の入った花を咲かせるものもあります。
レウコフィルムの花言葉は「敬慕(けいぼ)」です。 「敬って慕う」という意味があり、落ち着いた銀葉と上品な花色のイメージにもぴったりの花言葉ですね。
大切な人への感謝や尊敬の気持ちを伝えるシーンなどぜひ活用してみてくださいね。
銀色の葉っぱが美しく、春と秋の開花期には彩りも楽しめるレウコフィルムは、鉢植えでも庭植えでも育てやすい常緑低木です。
日当たりの良い場所と水はけの良い土を選び、乾燥ぎみの水やりと軽い剪定、冬の防寒ポイントさえ押さえれば、庭木や生垣、シンボルツリーとして一年中楽しめます。
ホームセンターや園芸店で苗を見かけたら、ぜひお庭やベランダにお迎えして、レウコフィルムのある風景を作ってみましょう。

GreenSnap編集部