漢方の花

①
カキドオシ(グレコマ)は垣通しの名のごとく蔓がどんどん伸びて行きます
マイガーデンでは今年斑入りより斑の無い方が驚く程あちこちに殖えていて、どうも蔓だけでなくこぼれ種の威力も凄いようです

漢方では連銭草と言い、煎じ液を腎臓病、糖尿病、各種結石、汁を水虫などの皮膚病に用います

春に茎が立ち上がり花が咲いた時が1番薬効の多い時

地を這う蔓ではなく立ち上がった薬効が多い部分を各種料理や、ドライにしてお茶や入浴剤にします

②③
アマドコロ(甘野老)が地下茎で増えています
横浜の家から1本だけ移植したもので、向こうでは日陰だったからか?10年で2、3本位しか増えなかったのに…

山菜として若芽を食べますが、薬効は血圧を下げる、美肌、老化防止

ナルコユリにそっくりですが、茎が角ばっているのがアマドコロ、つるっとして丸い茎がナルコユリ
花が1、2個づつが並んでいるのがアマドコロ
2～5個づつの花が並んでいるのがナルコユリ
ナルコユリの葉の方が細長い

ナルコユリも若芽が食べられるので問題ありませんが、よく似たホウチャクソウは食べられません

ホウチャクソウはイヌサフラン科なので全草が有毒
竹藪や林などの暗い所を好む陰性植物です
花も葉もよく似ていますが、ホウチャクソウだけ茎が枝分かれし、枝先に花を付けます
アマドコロやナルコユリは花の基部がくっついていて先っぽだけ少し開く程度ですが、ホウチャクソウの花は離弁しています
でも開いてないとそっくりなんです

根は前者たちと違い地下茎にはなりません

ホウチャクソウは摘むと悪臭があります(摘まないとありません)
庭植えして楽しむ分には(間違えて食べなければ)なんの問題もありません

アマドコロもブルーベリーのような可愛い実には毒があるので、実は食べないように

④
輝くギボウシの新芽
やっと!

大葉ギボウシ(ウルイ)は山菜の中でもビタミンCが最も豊富と言われています

ギボウシには猛毒のアルカロイドが含まれるものもあるため、食べるのはウルイ(オオバギボウシ)だけにするように