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アマドコロは、北海道から九州にかけての山野に自生している多年草なので、暑さにも寒さにもとても強い植物です。アマドコロの茎や地中の根茎は甘みがあるため、山菜として食用にされてきました。
アマドコロとナルコユリはとても似ていて、アマドコロがナルコユリとして流通していることがよくあります。茎を触って引っ掛かりがあるのがアマドコロで、つるんとしているのがナルコユリです。アマドコロよりナルコユリの方が葉っぱが細長いのが特徴です。
アマドコロは斑入りの葉が美しいため、花がなくても葉にも観賞価値があります。
そんなアマドコロの育て方について紹介していきます。
アマドコロは丈夫な植物なので、日当たりから明るい日陰までどこでも育てることができます。ただし、夏の直射日光で葉焼けしたり、夏場に乾燥がひどくなると枯れることがあるので、明るめの日陰で育てるのがいいでしょう。
アマドコロを鉢植えで育てる場合、日向で育てて、乾燥しがちな季節だけ日陰に置き場所を変えて育てることもできます。
アマドコロは木漏れ日が当たる程度の日照条件があれば、花付きには問題がないので、シェードガーデンにぴったりの植物です。
アマドコロはやや湿り気のある状態を好みます。
アマドコロを庭に地植えする場合、基本的には自然の恵みだけで十分ですが、乾燥が続くときは水やりしましょう。鉢植えの場合、表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりします。
冬には地上部分がなくなりますが、完全に乾いてしまうと春になっても芽が出てこないので、乾燥しすぎないように注意して、冬でも水やりしましょう。
アマドコロは特別に肥料をあげなくてもよく育ちます。ただし、春と秋に緩効性化成肥料をひとつまみ施肥しておくと、より株がよく育つでしょう。
アマドコロの地植えは、植え付け時に庭土に腐葉土をたっぷり混ぜておくと、追肥しなくてもよく育ちます。
アマドコロを地植えで育てるときは、たっぷり腐葉土を混ぜておいた庭土を用いましょう。
鉢植えの場合、普通の培養土や、赤玉土小粒に半量の腐葉土を混ぜたものがおすすめです。水はけが悪いときは、川砂やバーミキュライト・パーライトなどをブレンドしましょう。
ポット苗は一年中植え付けが可能ですが、アマドコロの植え付け時期は、10~11月(秋)と3月(発芽前)が適期です。
アマドコロは根を深く伸ばすので、十分な深さのある場所・鉢に植えましょう。
アマドコロは根詰まりすると生育が極端に悪くなるので、鉢植えは1~2年ごとに、一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
根茎を植えて育てることもできます。横に寝かせた根茎の上に土を5cmほどかぶせます。
地植えも鉢植えも、芽の位置が偏ってバランスが悪くなったときは植え替えて配置しなおします。芽の位置と伸びていく方向を確認してバランスよく配置しなおしましょう。
アマドコロの増やし方は、「株分け」が一般的が「種まき」でも可能です。
植え替え時に株についた土をなるべくよく落とし、アマドコロの根茎の分かれ目を手で折って株分けします。株分けしたらすぐに植えつけましょう。
種まきで増やす場合は。種の周りの実を洗い流してから1cmくらいの深さで種まきします。ただし、芽が出るまでに2年ほどかかるので、ご留意ください。
丈夫なので、特になし。
日本の山野に自生する植物なので、明るい日陰に植えていれば手を掛けなくてもよく育ちます。冬に枯れた地上部分は刈り取っておきましょう。
株が混みあったり偏ったりしたら植え替えて配置しなおします。
アマドコロの花は、先端がうっすら緑に染まったスズランに似ています。開花時期の4~6月頃に、葉の付け根から、1~2個をベル状にぶら下げるようにして咲きます。切り花としても楽しまれています。
花が終わったあと、熟すと黒くなる、小さな丸い実がなります。
アマドコロの花言葉は、「元気を出して」「心の痛みのわかる人」「小さな思い出」です。
葉が美しく、小さな白いベル状の花を吊り下げて咲かせるアマドコロは、日本にも自生しているので育てやすく、シェードガーデンにぴったりの植物です。
切り花としても人気があります。同属のナルコユリと似ているため、ナルコユリとして流通していることがよくあります。
ぜひお庭や鉢植えで育ててみてくださいね。
※トップ画像はリュウさん@GreenSnap
GreenSnap編集部