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ユーフォルビアは、アメリカ大陸や地中海沿岸を原産とするトウダイグサ科ユーフォルビア属に分類される植物の総称です。ユーフォルビア属の植物は世界に2000種以上存在しており、その形態も多肉植物だけでなく草花、低木、サボテンなど多岐に渡ります。
今回はそんなユーフォルビア属全般の基本的な育て方と種類によって異なる点についてご紹介します。
ユーフォルビア属の育て方は、寒さと多湿に注意することが大切です。
ユーフォルビアは基本的に、耐暑性に強く、耐寒性もややあります。ただし、極端に寒い日などは室内で管理してあげる必要があります。
また、多湿を嫌うため、水はけの悪い土を使用したり、水を与えすぎるのには注意しましょう。
ユーフォルビアを育てるのには、「日当たりと水はけのよい場所」が適しています。
ユーフォルビアの種類によりますが、基本的には多湿環境が苦手なので、雨の多い6〜9月は軒下や半日陰で育てましょう。
また、真夏の強い直射日光は避けつつ、できるだけ日に当てて育てると花つきがよくなります。
ユーフォルビアを育てる土は、以下の大まかな2分類によって異なります。
草花や低木品種のユーフォルビアには、水はけのよい配合土を使用しましょう。
自作の土なら「赤玉土小粒7:腐葉土3」といった配合がおすすめです。また、市販のサボテン用の培養土を用いてもよいでしょう。
植え付ける4週間前に、腐葉土を庭土に混ぜて寝かせておき、2週間後に地植えなら1㎡あたり100~150gの苦土石灰を混ぜてさらに寝かせます。外に置くときは、雨が当たらないようにブルーシートを被せておきましょう。
多肉やサボテン品種のユーフォルビアには、山野草向けの水はけに優れた配合土を使用しましょう。
自作する場合は、「赤玉土小粒3:鹿沼土3:軽石3:腐葉土1」といった配合がおすすめです。
多くのユーフォルビアの植え付け時期は、春や秋の暖かい時期に行います(※種類によって多少異なります)。ご自分で育てている品種に合わせた時期に植えてください。
なお、ユーフォルビアには草花や多肉植物など色々なタイプがあるものの、植え方は基本的にどれも同じです。
ユーフォルビアはもともと乾燥地帯に自生している植物であるため、季節に応じて水の与え方を調整します。
ユーフォルビアの伸長期です。表土が乾いてから、水をたっぷり与えます。
ユーフォルビアの生長が緩やかになる時期です。表土が乾いてから2〜3日経った頃に水やりをするなど、乾燥気味に育てていきます。
表土が乾いてから2〜3日経った頃に水やりをするなど、乾燥気味に育てましょう。
ユーフォルビアは休眠期に入ります。2週間に1回を目安に水やりしましょう。またユーフォルビアの根張りは弱いため、暖かい日中に軽く水やりすると根を傷めずに済みます。
ユーフォルビアへ与える肥料も、以下の大まかな2分類によって異なります。
化成肥料を3〜5月と10月の年2回、少量施します。液体肥料であれば1週間に1回を目安に施してください。ユーフォルビアは多肥状態が苦手なので、くれぐれも肥料をあたえすぎないようにしましょう。
生育期に2〜3ヶ月に1回ほど緩効性化成肥料をあたえるか、1ヶ月に1回液肥を施します。休眠期である冬は、肥料をあたえないようにしましょう。
ユーフォルビアは多少の耐寒性はありますが、冬の気温が5℃以下になるような環境下では枯れてしまうこともあります。冬はできるだけ暖かい室内に移動させて管理してあげましょう。
鉢植えユーフォルビアの植え替えは、根詰まりを防ぐためにも、2〜3年に1回程度行うようにします。
地植えユーフォルビアは、特に植え替えの必要はありません。
草花や低木のユーフォルビアは、伸びすぎた茎や咲き終わった花、枯れた花があればそのたびに切り取ります。
一方で多肉植物やサボテンは基本的に剪定は不要です。1〜2年に1回ほど樹形を整えたいときに、伸びすぎた茎や枝を剪定して整えましょう。
ユーフォルビアは「挿し木」で増やすのが一般的です。
夏型の品種であれば春の5〜7月、冬型の品種であれば秋の9〜11月に挿し木しましょう。
ユーフォルビアは病害虫への耐性が他の植物とくらべ比較的高いものの、カイガラムシやアブラムシの発生に注意が必要です。発見したら薬剤散布をしたり、歯ブラシを使ってこすり落とすなど、積極的に駆除しましょう。
ユーフォルビアが枯れるときは、育てている環境の温度と水やり頻度について見直してみましょう。
気温が低すぎたり、冷房の風が直接当たっている場所は避けてください。また、土の中が湿ったままになっていないかも定期的に確認してあげると良いでしょう。
多肉植物としても親しまれるユーフォルビアですが、種類によって花を咲かせることもあります。
多くのユーフォルビアの開花時期は、4〜6月頃です(※種類によって異なります)。ただし、常緑種のものなどは、冬の間も花を見ることができます。
花自体は小さいのですが、まわりを覆う苞がやや大きめで色も鮮やかなため、全体的な存在感はあります。
繰り返しお伝えしてきた通り、ユーフォルビアには、多肉植物とされるものや、コーデックスのようにゴツゴツしたもの、寄せ植えなどにも使われる花が咲くタイプのものなど、さまざまな種類が存在します。その数は、ユーフォルビア属として2000種類以上にものぼります。
いずれも個性的な姿をしていることから人気があり、花壇の中でもひときわ目を引くユーフォルビア。
ユーフォルビアとひとくちにいっても、とても多くの種類が存在しています。まずは自分が育てたいユーフォルビアを探してみるところから始めると、とっつきやすいでしょう。
GreenSnap編集部