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ツリガネニンジンは古くから山菜料理に使われるなど、食用としても重宝されてきた山菜の仲間です。”ニンジン”という名前ですが、野菜のニンジンの仲間ではありません。今回は、そんなツリガネニンジンの特徴や効能、食べ方のほか、花言葉や育て方などにについてもご紹介します。
ツリガネニンジンは東アジアを原産とする、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草です。
ツリガネニンジンの開花時期は、7〜11月です。
ツリガネニンジンは、風鈴や釣鐘のようなかわいらしい花を咲かせます。この花姿が、名前の由来となっています。淡い紫の花や青の花色も相まってどこか儚げな印象を受けます。
ツリガネニンジンは、滋養強壮のある山菜として昔から食用に用いられています。かぜに効くイヌリン等を含む根や若葉は、下処理を済ませることでえぐみが抜け、さっぱり味わいを堪能できます。和え物やおひたしにして食べるのがおすすめです。
ツリガネニンジンの花言葉は、「優しい愛情」「誠実」です。
可憐な花姿からにじみ出る優しいオーラを表していることに由来しているとされています。
ツリガネニンジンには、「イワシャジン」や「ハクサンシャジン」「ソバナ」などといった似た花がいくつかあります。
イワシャジンも紫色の釣鐘型の花を咲かせますが、主に山地の湿地帯(岩場)に自生します。
ハクサンシャジンも花はよく似ています。ただし、ハクサンシャジンは段になって花をつけるのに対して、ツリガネニンジンは一つの茎に2〜4つずつ花をつけます。
ソバナの花も釣鐘型でツリガネニンジンと似ていますが、ツリガネニンジンの葉が細長いのに対して、ソバナの葉は卵形をしているという違いがあります。
ツリガネニンジンは風通しと日当たりのよい場所で栽培します。春と秋はツリガネニンジンの生育期にあたるため、日中通して日光のよく当たる場所に置きましょう。真夏のような高温多湿下では日陰に移動させることが大切です。一方耐寒性は優れているため、霜の当たらない場所であればどこに置いても問題ありません。
ツリガネニンジンには表土が乾しきったらたっぷり水やりします。とくに真夏は過度な乾燥に注意が必要です。真冬は地上の茎葉は枯れ落ちているものの地中の根は生きている状態なので、表土が乾いてから3日ほどの水やりで十分です。
ツリガネニンジンは水はけのよい土を好みます。「鹿沼土6:腐葉土2:軽石1」の割合で混ぜた配合土や山野草培養土を使用しましょう。
ツリガネニンジンは長い開花期によって栄養を多く必要消費します。そのため生育期である春と秋には月1〜2回、液肥または緩効性肥料を施してください。
ツリガネニンジンの種まきは2〜3月が適期です。
ツリガネニンジンは2〜3月に種まき、6月に挿し木で増やせます。
ツリガネニンジンの茎先10〜15cmを切り取って葉を取り除いたあと、水はけのよい赤玉土に挿しましょう。土が乾かないよう注意しつつ管理すると2〜3週間で発根します。発根したらプランターや畑に定植してください。
ツリガネニンジンは開花期に入る前の、4〜5月に収穫適期を迎えます。8〜10cmほどに生長した若葉が食用となるので根本から摘み取りましょう。一度にすべての株を取らずに残しておけば、継続して収穫できます。
ツリガネニンジンはヨトウムシの被害を受けやすい植物です。放置していると葉茎が食害に合い生育阻害につながってしまうので、見つけ次第駆除しましょう。
ツリガネニンジンは育てやすさと開花期の長さが魅力の植物です。初夏から晩秋まで長くその姿を留めるツリガネニンジンは私たちに季節の移ろいを感じさせてくれますよ。
GreenSnap編集部