「賃貸アパートでバラを育てる🌹4」の続きです。今後はスタンダード仕立てを中心に記録していきます。
ごあいさつ
昨年まで自宅アパートで育てているバラ全般のまとめを書いていたのですが、今年からはスタンダード仕立て作りを中心に記録していくことにしました。
理由はいくつかありますが、買って1年しか経っていない鉢植えのラドルチェヴィータが癌腫病にかかってしまったことが大きいです。(写真左)
冬苗を買って市販の培養土で一度鉢増ししただけなのに…それでも半年以上経ってるから交換はダメなんですって。
(この辺を語るととっても長い恨み節になってしまったので割愛💖バラ業界の闇ですね)
皆さん、どんなに早く欲しくてもバラの冬苗は買っちゃダメです❗️
そして小まめに株元確認することをおすすめします。
他には根域制限していたホワイトメイディランドの根が想定外の方向に飛び出していたため、急遽掘り起こしてコンパクトに仕立て直しました(写真右)
※うちはアパートなので、配管や設備を傷つける可能性があることは絶対にNG
ミニバラマリリンだけは健康です(中央)
今後は花の写真だけ上げさせていただきます☺️
そんな訳で、これからはこの2本のスタンダード仕立ての完成を目指して記録を続けていきたいと思います。
2022年2月から台木となるノイバラを育て始め、昨年2024年10月に芽接ぎしました。
はじめましての方も今まで読んでくれていた方も、改めてどうぞよろしくお願いいたします。
この記録が何らかのお役に立てば幸いです。
※私の育て方はNHK出版『名人・石井強に教わるバラのウィーピングスタンダード』をお手本にインターネット上の多くの方の知識を取り入れながら手探りでやっています。
このやり方が正解という訳ではないので、参考にする場合は今後の結果と併せてご判断ください。
2025.3.1 冬の作業まとめ
2月2日。
挿し木で育ててきたノイバラ台木につるバラのピンクカクテルを芽接ぎしたものです。
少し見えにくいですが水滴が付いている下にうっすら赤い芽が見えます。赤く色付いていれば活着成功のようです♪
こちらはフロリバンダのラドルチェヴィータを芽接ぎしたもの。同じく赤い芽が見えています。
活着したようなのでペットボトルのカバーを取り外しました。
※親株のラドルチェヴィータが癌腫にかかっていることが判明したため、こちらも癌腫になる可能性があります。芽だけでも感染するのでしょうか?
なおこの鉢は転倒防止のために1年間鉢ごと地面に埋めておいたのですが、底から根が張ってしまい鉢を抜くのが大変でした。鉢は埋めない方がいいです。本当に大変なので💦
2月15日。
芽の上5mmくらいの位置で上部をノコギリで切り離しました。
私が参考にしている石井強名人の本によると芽が伸び出してから行う作業なのですが、昨年接木した際に切断面から水が流れ続ける(※過去まとめのニシノマリリン参照)という事があって失敗に終わりました。
それで今回はなるべく休眠期のうちに済ませておきたいと考え、早めに切りました。でもプロの芽接ぎ苗は芽が動く前に切っているようなので問題ないと思います。今回はちゃんと乾きました♪
(3月追記:地植えの方ちょっとだけ水が出ています。とりあえず様子見)
2月23日。
夫に手伝ってもらって鉢の方を植え替えました。
何しろ丈が長いので1人で植え替えるのは至難の業。大事な芽を傷めないよう細心の注意を払います。
鉢土は市販のバラ培養土を重いのと軽いの2種類混ぜて軽量化を試みました。古い土は他の植物で再利用します♻️
我が家はアパートながらこのように鉢や資材を置いておけるバックヤード的な場所があるので非常に助かっています。自由に使わせてくれる大家さんに感謝です✨
そういえば植え替えの時根元に亀裂ができているのを発見しました。
カミキリムシの幼虫?でも木屑は出ていなかったと思うけど…。
とりあえず殺虫剤をかけて乾かした後トップジンMを塗っておきました。わかる方コメントで教えてください🙏
3月2日
毎年バラの根元をガーデニングモスでマルチングするのですが、追肥やオルトランを撒く時に除けるのが面倒でした。
でも専用のシートはサイズが限られている上に結構お高い…。
そこで今年はホームセンターで安く売っている根巻布を丸く切って下に敷いてみました。なかなかいい感じかも♪
今年はこれで試してみます。
2025.3〜 新芽の成長
3月14日
ラドルチェヴィータの芽。
鉢を日向に出したら芽が動き始めました。
つるバラピンクカクテルの芽。
反対側の方(左側のとげみたいなやつ)も芽吹いています。
4月9日。ラドルチェヴィータの芽。
つるバラピンクカクテルの芽。
毎日わくわくしながら成長を見守っています。
4月17日。ラドルチェヴィータの芽。
久しぶりの強い日差しを浴びて外葉が少ししんなりしてしまいました💦
去年もこの時期の日差しにやられたから気をつけないと❗️
今はアパート裏で休ませています。
つるバラピンクカクテルの芽。
伸びて茎っぽくなってきました。
4月21日。つるバラピンクカクテル。
10cmを越えたので1回目の摘芯。
こうすると芽が増えていくらしいです。
4月23日。ラドルチェヴィータを摘芯。
葉が開いたと思ったら急に大きくなりました。親株そっくりの元気さでうれしい☺️
葉焼けが心配で日向に戻すタイミングを測りかねています。
でも個人ブログ等を拝見していると、6月ごろまで順調に育っていた接木苗のその後が書かれていない事が多いのです。残念ながら夏を越えられなかったのかも…。
そう仮定すると、この鉢植えは無理して日向に置かずにこのままアパート裏で育てる方が無難な気もしています。幸い朝日の当たる明るい日陰なので夏も安心です。
早く大きくしたいのは山々ですが、枯れたら取り返しがつかないので慎重に育てていきます。
2025.5〜 日照管理
5月1日。ピンクカクテルの葉が少し黄色っぽくなっているのに気づきました。
これは葉焼け?それとも肥料焼け?
どちらの可能性も考えられるため、まず化成肥料を取り除いて水を沢山あげました。栄養分を洗い流さないと🚿
ここは駐車場に面した南向きの場所なので、良過ぎる日当たりと夏の高温に注意する必要があります。
そこで銀色の一松模様で有名なダイオランネットを購入。遮光率45%で遮熱性もありとの事。
家庭菜園用のアーチ支柱が丁度よく収まりました。
5月7日。新しい芽が出てきて安心しました。
日が当たると木漏れ日みたいな感じです。
風通しも良さそう。
こちらはラドルチェヴィータ。
日照不足にならないように雨や曇りの日はなるべく表に出していますが鉢が重くて移動が大変です💦
追記:位置を変えたらアパート裏でも午前の日照が確保できるようになりました。これでひと安心。
5月16日。ラドルチェヴィータの脇芽が増えてきました。
撮影後に1番伸びている茎を2度目の摘芯。
日照不足で黒々していた葉も今は健康的な緑色に。
5月17日。ピンクカクテルが昨日見た時より急成長していました。夕方あわてて撮影して3本摘芯。(翌日+1本)
つるバラは芽の成長が遅い分枝になってからが早いのかも。
5月23日。ピンクカクテルの根元が盛り上がってきました。多分カルスです。いずれ台木を覆いつくして立派なクラウンになりますように🙏
ラドルチェヴィータの方は時々こんな風にぐったりする事があります。(親株では起きない)
初めて見た時驚いてネットで調べたら、バラを扱うお店のブログに「雨上がりによくある症状で、数日で元に戻る」と書かれていて実際その通りでした。でもびっくりしますよね。
6月4日。ピンクカクテルが大きくなってネットの穴からはみ出しています。高さ全然足りてなかった…。
こうなったら梅雨入り前にネットを外して直射日光に慣らしていこうと思います。これだけ成長したらもう大丈夫かな?
6月8日。ピンクカクテルのネットを外してみたところ。2ヶ所の接ぎ芽両方から枝が増えつつあります。
(今まで後ろ側の芽の初期生育が遅かったのは、日当たりは勿論のこと実験的にタケノコ芽を挿し芽として使ったせいだと考えられます。こちらはまず短い枝として成長し、そこから複数の細い枝を伸ばしています。根元から脇芽が出ているので問題なさそうですが、最初から素直に普通の芽を使っておいた方が良いでしょう)
※7月4日訂正:現在は脇芽も増えて問題なく育っているため、そこまで大きな問題ではないかもしれません。
部分的に新芽の葉が萎れているのを見ると、やはりネット無しでの夏越しは難しそうです。
そこで夫の手を借りて一旦ネットごとアーチ支柱を抜き、新たにポール支柱を立てて括り付ける「下駄を履かせる」方式で高さアップしました。
これで土に埋まっていた20cm分稼げたのでネット内部にゆとりが生まれました。しばらくこれで様子を見ます。
ラドルチェヴィータの方は枝がしっかりしてきました。でも根元からの脇芽がまだ出てきません。
樹形を考えるとやはり2ヶ所から枝が伸びている方がかっこいいので、秋になったらもう一度芽接ぎしようかと考えています。
2025.7〜 酷暑を乗り越える
7月4日。先月ネットの高さを上げたピンクカクテルですが、元気過ぎてすぐにネットからはみ出してしまいました。冬に剪定するからいいや。
1年目からつぼみを沢山つけていますが全て摘蕾しています。来年まで我慢我慢。
半月前から有機肥料を置き始めました。
7月19日。ピンクカクテルの夏花。
舌の根も乾かぬうちに咲かせてしまいました。てへっ☆
でも初の開花はやっぱりうれしい☺️
見落としや手の届かない所でちょこちょこ花をつけています。
自分用メモ:つるバラやシュラブの夏剪定
50〜55日後に花が咲く
9月1〜5日ごろにその枝の半分くらいの場所で切る
枝数を増やすのは自然に任せて秋花を咲かせるのを目的とする
7月22日。ラドルチェヴィータも初開花。
なかなかいい脇芽が出てこなかったので少し負荷をかけてみようと思い一輪咲かせてみました。それと根元を隠していた葉も取り除きました。
少しは効果があったのか、ようやく新しい枝が伸びてきてほっとしました。
8月26日。つるバラピンクカクテルがプチ満開を迎えました。夏顔だけどかわいい〜💕
摘蕾が間に合わず咲かせてしまいましたが、9月上旬になったら剪定して秋の花も咲かせてみたいと考えています。
2025.9〜 最初の秋
9月4日。猛暑も和らぎ少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。どうやら夏越しは成功したようです♪
この日はラドルチェヴィータの夏剪定をしました。
でも今年は花を咲かせません。
来年に向けて樹形を整えつつ芽接ぎの成功率を上げるために体力を温存させます。
追記:花を咲かせないなら夏剪定は不要でしたね😅まあ細枝が多かったので樹形を整えたい気分だったのでしょう。
9月6日。ピンクカクテルも夏剪定。
こちらは充分大きくなったので秋の花も咲かせてみたいと思っています。
が、この花の性質をまだ把握していないため本当に咲くかどうかはわかりません。「葉のついた枝の3分の1程度を切る」そうですが若干切り過ぎかな。なかなか教科書通りにはいきませんね。
2025.10.2 今日はラドルチェヴィータの芽接ぎをしました。
芽接ぎ後の数日間の天気が晴れであることが成功率を上げるカギで、特に日本海側の秋は雨が多いため天気予報をチェックして計画を立てておくことが重要です。
現在の樹形はこんな形です。このままでも悪くないのですがやはり当初考えていた通り反対側にも枝が欲しいなと。
なお去年使った親木が癌腫病を発症してしまったため、穂木に使う枝もこの株から採りました。芽接ぎ苗から芽を採ってさらに芽接ぎするって何か変な感じですね😅
去年の失敗痕がまだ痛々しい😣
そしてまた今年も失敗する可能性を考え、高さを変えて2箇所芽接ぎすることに。もし両方成功したら片方は捨てます。
芽接ぎに使う道具は昭三作の本職用接木小刀ピストル型。
家庭でやる分にはカッターナイフで充分なのですが、趣味で刃物研ぎをやっているため興味をそそられて買ったものです。
こういう刃物は研がないと切れないので刃研ぎの練習がてら使っています。
1つ終わって2つめの芽を挿したところ。
やり方は去年と同じですが、この台木は4年ものなので樹皮が厚く開くのが大変でした。成功率も下がるので失敗しても今年が最後かな。
半分の太さに切ったメデールテープを巻いて完了。
丸で囲った部分が今回芽接ぎした場所です。(右上が本命)
今年も成功するといいな〜わくわく☺️
2025.10.10 夏剪定から1ヶ月と少し、待望のピンクカクテル秋の開花です。
これは咲き始めの色。
2、3日で褪色してこの色になります。
平咲きのせいか写真だと単調に見えてしまいますが実物は趣があって綺麗です。
夏より花数こそ少ないものの一輪一輪が大きくなりました。色の濃さもプラスに働いています。
この品種をスタンダード仕立てにしている事例が見つからず不安もありましたが、秋にこれだけ咲くなら適正あるんじゃないでしょうか?
株は充分大きく育ったので来年からはスタンダードらしくもっとコンパクトに仕立てていく予定です。
2025.11.6 先月から咲き続けているピンクカクテル。
もうしばらく楽しめそうですが、来週からアパートの改修工事が始まるので邪魔になる枝葉を切らなくてはなりません。
こんな綺麗な時に切るのは本当に残念😢
でも足場を組んだ時に枝が出てると危ないですしね。切ったお花と蕾は花瓶に生けて飾りました。
枝を誘引しながら邪魔にならない所まで切り詰めました。
高くてやりにくい位置ですからトゲの少ない品種でよかったとつくづく思います。
2022.11.8 すっかり徒長気味のラドルチェヴィータ。
日陰に置いているせいもありますが、芽接ぎの活着を優先させるために秋花を咲かせないよう摘蕾したら茎をぐんぐん伸ばしてまた新しい蕾をつけました。
これはつまり、バラが花を咲かせようとしていた時に摘蕾してしまったため、行き場を失くした養分によって茎が徒長したのではないかと推測しています。だから花を咲かせて負荷をかけることも必要なんですね〜❗️失敗だけど勉強になりました。
もう咲かないと思いますが今ある蕾はこのまま見守ることにします。
半年過ぎてるから交換しないの件、納得いかないですよねー😟もしかして〇〇の家⁉️私はそこでいつも通販で買ってたんですが大苗で買ったメルヘンツァウバーとシャリマーに癌腫がでました。シャリマーは冬に土替えしてたらなんか根の中心部に丸い玉があって念の為写真撮ってメールしてみたら癌腫ですと。夏に鉢増ししようとしたメルヘンの根元にコブがあってそれもメールで連絡したら癌腫なので交換しますが今在庫無いので冬苗で送りますの状況でそのことも伝えると本当は半年過ぎてるので交換保証ないのだけれど、メルヘンのこともあるのでシャリマーも交換しますが大苗がないので春に新苗でメルヘンと同梱して送りますということになりました👍HCだと保証がないからまあいいかと思いましたが、半年保証を考えると新苗購入のほうが良いかなと思ってました😃
私もスタンダード作ってます😙もっとも成功したのはラドルチェだけですが😅
他のは芽が定着しなかったり、伸びてきたのが風でもげたり😭ここのとこ成功率悪くて、去年芽接ぎしたのが2本成功したようなのですが失敗続きで台木の長さがたりなくなってきたので、今年採取したノイバラでまた挿し木してからの挑戦です。
お互い頑張りましょうね😽