アパートの小さな庭からお届けする試行錯誤満載のバラ園芸記録です。スタンダード仕立てを作ることを目標に、根域制限ポットやあぜ楽ガードを使った地植えなど色々な試みをしています。
2024.6.16花後剪定とマルチング
梅雨入り前のうちの庭はこんな感じです。
ベランダ両脇にスタンダード仕立ての台木用ノイバラ、左のフェンス前にホワイトメイディランド、正面花壇に鉢植えのラドルチェヴィータとミニバラマリリンがあります。
限りあるスペースとバラ欲がせめぎ合う毎日です。
なおこの庭の前には広めの駐車場があり強い照り返しを受けます。南向きで遮蔽物もありません。日当たりは抜群ですが夏の暑さはかなり厳しめです。
今年初めて夏を迎える鉢植えのバラ達は大丈夫でしょうか?
6月12日にフェンス仕立てのホワイトメイディランドを剪定しました。日中は暑いので作業は早朝に行います。
これは横張りのシュラブで、新苗を植えて3年目。ようやく本格的な剪定ができる大きさになってきました。
シュラブは花後どこで切ったらいいのか今までよくわからなかったのですが、内芽外芽を多少意識しながら5枚葉の上で切っておきました。
うちはスペースの都合上コンパクトにしておきたいので、切り過ぎたとしても枯れなければいいくらいの気持ちでやっています。手前に張り出していた部分をバッサリ落としたら見た目もスッキリしました。
ここでコガネムシの幼虫対策にマルチング資材を投入。
実は長繊維ピートモスと勘違いして買ってしまいました。これは杉樹皮が原料です。ピートモスの隣りに置いてあったし名前も紛らわしい〜。
まあこれもコガネムシ忌避効果を謳っているので信じて使ってみようと思います。
根元にオルトラン粒剤をまいてから厚めに敷いてみました。
この手の資材は土の表面が見えなくなるのが難点。水切れにならないよう時々めくって土の状態を確認します。
ノイバラinあぜ楽ガード。今年の2月に挿し木したもの。
鉢植えのノイバラ。3年目。
ラドルチェヴィータもマルチング済み。
黒星病にかかっていたラドルチェヴィータはベニカDXファインスプレー等が効いたのか葉の変色が止まりました。うちは3種類のスプレー剤を交替で使っています。
ミニバラマリリンはハダニ治療中のため後日敷きます。
混み合っていた枝を整理して風通しをよくしました。
2024.7.10梅雨時のバラ
剪定からひと月弱、バラ達はすくすく成長しています。
今はミニバラマリリンが綺麗に咲いています。春はうまく咲かせられなかったからうれしい♫☺️
追記:プラ鉢に巻いてあるのはアルミホイルです。遮光することで少しでも鉢の中の温度が上がるのを防ぐ目的です。
効果があるといいなあ。
写真だと花が小さい分まばらな印象になってしまいますが花数の多いバラです。
よく蕾が落ちるのは水切れのせい?ちゃんと管理できればもっと沢山咲かせられるのかな。
ラドルチェヴィータは2番花の蕾があがってきました。2番花なのに沢山ついてます。
黒星病が治り青々とした葉っぱが健やかに伸びていく様子がうれしくて毎日眺めています。
追記:7月21日のラドルチェヴィータ2番花。春より小ぶりですが綺麗に咲きました。
今朝咲いたホワイトメイディランドの2番花。
春に沢山咲いてくれたので夏場はしっかり休ませたいと思っています。今ある蕾は梅雨明けまで咲かせて早めに切ろう。
春に接木失敗したニシノマリリン(愛称)ですが、未だに断面から水が流れていて水を遣りながら様子を見ていたところ、
なんと根元から小さな芽が出てきました。
これが育つと親株はどうなるの?
ともかく株自体は生きていることがわかったので、もし延命できたら今度は芽接ぎに挑戦したいです。
2024.8.28バラの夏剪定まとめ
ちょっとご無沙汰していましたがバラも私も元気です。
今年の夏の水遣りは朝1回のみ。
去年から屋外水栓を使わせてもらえるようになったおかげで今はホースで水遣りしています。ジョウロとは桁違いの豊富な水量によって庭全体が青々としています🌿✨
今年の夏も台木用ノイバラがベランダ周りで暴れています😆
去年まで7、8月の追肥は控えていたのですが「夏でも普通にあげて大丈夫」説を知り試してみました。
するとこの時期でも新芽がバンバン出て来るし、葉も去年より青々しています。なお今年は葉水をしているのでその影響もあるかもしれません。心なしか幹が太くなった気がします☺️
そして今年はホソオビアシブトクチバの幼虫が大量発生しており、毎日のように割り箸でつまんでは駆除しています。
一方シソにつく害虫のメイガが今年は全然いません。
今年はそういう年なんでしょうね。
アパート裏に置かれたニシノマリリン(マリリン要素はもうないけどw)
新芽がぐんぐん伸びてこんなになってしまいました。
台木本体に傷をつけてみたらまだ生きているっぽいのでこのまま様子を見ます。また使えるといいけど。
8月23日、2番花が終わった後花がら摘みと摘蕾だけしていたラドルチェヴィータの夏剪定をしました。
先日市内で行われたバラの講習会で新潟の夏剪定時期は8月下旬がいいと教えてもらいました。そうすると10月上〜中旬頃に開花するそうです。
まずざっくりと半分くらいの高さに切り、5枚葉の芽の上で斜めに切る。その際内芽外芽を使い分けて枝をバランスよく配置するといい位置で花を咲かせることができるとの事。ちゃんとできてるかな?
同日に剪定したミニバラマリリン。
ミニバラは鉢からはみ出さないように丸く刈るだけで、特に枝をすく必要はないとの事。
ずっと気になっていたので聞けて良かったです。
ちょっと遅れて8月27日に夏剪定したホワイトメイディランド。
修景バラは放置でも咲くらしいし、シュラブって一体どう切ったらいいの???と今までちんぷんかんぷんでしたが、基本は他のバラと一緒だそうです。
枝は切ってもまた沢山出てくるのであまり神経質にならずに重なってる所はバンバン切りました。
講習会では「夏剪定ってこんなに切ってもいいの?」という量の枝葉を落としていたため切るのに自信が持てました。
2024.10.21バラの芽接ぎに挑戦
10月の中旬から今日にかけて、スタンダード仕立てを作るために芽接ぎをしました。
2022年から始めていよいよ準備が整いました。
色々調べたところ、バラの芽接ぎの適期は9月下旬から10月末までの平均気温が25℃を下回った頃のようです。
本当はもう少し早くやりたかったのですが天候不順と長引く風邪に悩まされました。思った通りにいかないのもまた園芸の乙なところですよね。
10月17日、3年目の台木用ノイバラ。
幹の太さは2cm強で残念ながら3cmには満たないのですが、初期の育て方が下手だったためこれ以上待っても活着が悪くなるだけと判断しました。
こちらにはラドルチェヴィータを接いでいきます。
今回芽接ぎのために購入した青鋼の接木小刀です。(本職でなければカッターナイフでも充分です。私は刃物研ぎの練習も兼ねて手元に置きたくて買いました)
これで接ぎ穂から芽の部分を削ぎ取る訳ですが、期待した程スパッとは切れませんでした💧(多分研ぎ方の問題だと思うので研ぎの師匠に相談してみます)
※この作業は慣れないと失敗したりして時間がかかるので家の中でやると楽でした。
次に、切った芽の裏側についている木質部分を剥がします。爪で取りにくい場合はへらを使うといいと本にあったので家にあったネイル用のへらを使いました。これすごく便利♪
接木ナイフで台木にT字の切れ込みを入れ、へらで樹皮を押し拡げて先程の芽を差し込みます。
今回は高さ90cmほどの所に2つ芽接ぎをしました。
最後にニューメデールを巻いて完了です。
ちなみに石井強名人の本によれば、秋にやる時は葉柄(葉っぱの付け根の茎の部分)を少し残してテープから出しておくそうですが、これだと当然雨がテープ内に入り込みますよね。(しかも私の巻き方が甘い😥)
芽接ぎ後の3日間に雨が降ると失敗しやすいというネットの情報もあり、何となく雨に当たるのはまずそうだと気づいて対策する事にしました。
10月21日追記:やっぱりすき間が気になったので追加でテープを巻きました。
試行錯誤の末、ペットボトルでカバーを作りました。
根元を絶縁テープでぐるぐる巻きにしたので多分水漏れはしないかな?
これで2〜3週間後に葉柄がポロッと取れたら活着成功らしいです。もー毎日見に行っちゃう😆
さらに週末の雨に備えてビニールシートを掛けておきました。万全の体制❗️
でも同じアパートの人は何やってるのか気になったでしょうね😅今はもう外しています。
10月21日、こちらは今年の2月に挿し木した台木用ノイバラ。
元々太かったのと地植えでの肥育が良かったらしく、半年ちょっとで太さ2.6cmになりました。木が古くなるほど活着率が悪くなると聞いたので、あとは接木してからゆっくり太くなればいいと思います。
これには義実家から穂木をいただいたピンクカクテル(つる性)を接いでみることにしました。
本当は小輪のつるバラを接いでウィーピングスタンダードにしてみたい気持ちもあったのですが、新しく買っても置く場所がないので諦めました😢
でもピンクカクテルだって綺麗だし花つきもいいしトゲ無いし(重要)、あと遠目で見れば安曇野っぽく見えないこともない(かもしれない)
何より私が怖いものなしの初心者🔰時代にげんこつ剪定して毎年花を咲かせるようになってくれたため愛着が湧きました。うちでも咲いてくれるといいな〜☺️
剪定がてら採らせていただいた立派な穂木。
春のマリリン接木の時は使える育った枝が少なくてケチった挙句失敗しましたし、先日のラドルチェヴィータの時は慣れていなくて枝を何本も無駄にしてしまいました。充実した穂木を潤沢に用意するためには、やはり親木が身近にないと難しいですね。本に書いてある事は正しい。
接ぎ芽を乾燥させないよう水に浸しながら作業しています。
今回は活着率を少しでも上げたくてメネデールも使ってみました。小さな努力も大事。
作業中の写真はあまりよく撮れてなかったので省略。高さ140cmの所に2芽接ぎました。
こちらは穂木の葉が既に落ちていたので、YouTubeで公開されている篠宮バラ園さんの芽接ぎの方法に倣って完全にテープで密封しています。これならカバー無しでいいかな。
でもこの方法だと成否の判定がわからないので、大人しく来年の春まで待つことにします。お願い新芽出てきて〜🌱
今回は初めてバラの芽接ぎに挑戦しました。
今年の2月の接木は色々な要因で失敗しましたが、芽接ぎは露地で管理できるという利点があり、温室やビニールハウスを持たない一般家庭では接木よりも成功しやすいんじゃないかと思います。
今度こそ成功することを期待しています。もし失敗したら次は…ってだめだめ余計なフラグ立てない❗️
10月25日追記:接木失敗後のニシノマリリン(愛称)ですが、やはり親株の方は枯れてしまいました。
芽接ぎで再挑戦したかったのに残念💧
2024.10.29芽接ぎその後と秋のバラ
芽接ぎ12日目のラドルチェヴィータ。
葉柄が茶色く枯れてきましたが中の樹皮はしっかり緑色のままです。期待しつつもうしばらく様子見☺️
こちらは8日目のピンクカクテル。
特に変化は見られませんが、テープの内側に水滴が付いているのがわかります。どうやら乾燥の心配はなさそうですね。
少し遡って10月6日。
ラドルチェヴィータの3番花はこんな風に満開を迎えました。
程よく横張りに枝が広がり、花数とのバランスがとれていると思いました。今までで一番好きな形かも😊
花の形もよし。
ビタミンカラーで秋の庭を明るくしてくれます。
ミニバラマリリンはなかなかベストショットが撮りにくいのですが、9月の中頃からずっと花が咲き続けています。
これは今朝の写真。かわいいピンクの花がいっぱい。
来年はもっとこの魅力が伝わるように樹形を整えて液肥とかこまめに与えて株を埋め尽くすくらいに咲かせてみたい💕
地植えのホワイトメイディランドは10月中旬から咲き始めました。
夏剪定したら長い枝がびょんびょん伸びてきて、その先端にだけ花をつけています。
春はもっとステムが短くて扱いやすかったのに、秋は完全に別物ですね。
しかしこの広がって枝垂れ咲く樹形こそがシュラブローズの真価なのだと感じます。枝が多い方が絶対に綺麗✨
このバラは広い庭の後方に植えて自然樹形で育てたら、さぞかしいい風景を作るんだろうなあ…。
今はまだ人に迷惑をかけるほどではなく大家さんも笑って容認してくれていますが、誘引してこれだとちょっと考えものですよね。来年は冬剪定でかなり短くしてみる予定です。
ナチュラルな雰囲気のかわいいバラ。
どうにかこの庭に置いておけるようがんばってみます。
ねー
鉢がキラキラしてる?アルミ箔?
我が家もバラは消毒するだけでツボミは詰んでます。
秋に頑張ってもらわないとなぁ