はやとものかずさんの御投稿で神田川には鴨🦆が沢山いることを知り、夫婦でバードウォッチング散歩に行ってみたら、想像以上に素敵な場所でした。鳥たちや人工物について豆知識📝を付しましたのでお暇な方はそちらもお楽しみ下さい😊
神田川、といってもかぐや姫のあの神田川ではなく、下関郊外の知られざる川です。
📝二級河川の神田川は、六万坊山(395.2m)のふもとに源を発し、五毛川や員光川その他を合流して神田川となり、王司と清末の境を流れて周防灘に注いでいます。延長は7~8kmに及び日頃は穏やかで、かんがい用水として流域の耕地を潤しています。昔は川舟によって運送に利用されていたという記録も残っています。しかしこの神田川も天保14年、明治37年、大正3年、同13年、昭和17年、同25年、同41年、とたびたびの洪水で大きな災害を起こしました。今では護岸工事や河川改修等により大きな災害は少なくなっています。
➖神田川の歴史説明板より
今回は神田橋から上流に向かって鶴橋まで、左岸を往復しました🚶♂️
車を駐めた場所。この辺りは神田川が形成した小月長府低地帯で、肥沃な土壌です。山口県が「ほ場整備」をして、水田や畑が広がっています。
📝 圃場:農作物を栽培するための場所のこと。水田や畑(普通畑・樹園地・牧草地)などを包括する言葉。「圃場整備」は、国や自治体が公共事業として行う、農道・耕地・用排水路の整備事業のことである。
「圃」は「田んぼ(田圃)」の「ぼ」に当たる漢字である(Weblio辞書より)
こんな風景。元山口県知事の二井さん、達筆!
てくてく歩いて神田橋に到着。これが神田川、鴨が沢山いますね〜🦆🦆🦆
御存知、マガモちゃん(オス)。メタリックグリーンに黄色のくちばしでとても分かりやすいですね。妻のお気に入りはクルンと跳ね上がったお尻の羽根(˃̵ᴗ˂̵)
📝 マガモの多くはロシア極東やシベリアで過ごし、晩秋日本に飛来します。遠くからお疲れ様。
こちらマガモちゃんの女の子。顔の縞模様と、クチバシのピンク&ブラックがキュート🩷
おっ!黒いのはもしかしてオオバンちゃん?
初めまして彡:>)8┓︎
顔を見せておくれ〜
何かが滑るように飛んでいって遠くの電柱にとまりました。トビちゃんではなく、ノスリちゃんです。またまた初めまして〜彡:>)8┓︎
📝ノスリ:日本国内で季節的な移動をする鳥、つまり漂鳥。胸や下腹が白っぽく、顔は黒っぽく見えるのでトビと区別できます。飛翔時は翼の前端に黒斑が目立ちます。ホバリングもしますが、時折地面スレスレを飛んで狩をすることから野擦です。
振り向けばアオサギちゃん。
清の文化を受け継いだ弁髪姿🇨🇳
📝アオサギ:日本最大のサギで、クワァーッと叫びながら、長い首を曲げ、脚を後方へ伸ばして飛ぶ姿はまさに怪鳥。水辺を好み、魚類・両生類などにとっては恐るべき相手です。
📝辮髪(弁髪):東アジア、北方民族の男性の髪型で、頭髪の一部を残して剃り上げ、残りの毛髪を伸ばして三つ編みにし、後ろに垂らすもの。清朝の特徴。
こちら電線上のコサギちゃん。
📝コサギ:黄色い靴下を履いた白鷺。繁殖期には後頭部に2本飾り羽が生えます。
川沿いに戻ると小鳥の声が🎶ホオジロちゃんたちでした。
📝ホオジロ:顔が白黒縞模様で体は雀に似た小鳥。チチッ、チチッと二声で地鳴きするのが特徴です。
水門を開閉するためのハンドルですね。
📝水門:河川の堤防を分断してゲートを設置する場合、その施設を水門と呼びます。閉めた時には堤防の役割を果たします。
キヅタの絡まったオブジェのような木。
通ってきた道。
僕の前に道はない。僕の後ろに道は出来る。
ベンチの向こうに黄烏瓜。
📝キカラスウリ:烏瓜の仲間ですが果実は黄色。雌雄異株。塊根は栝楼根(カロコン)という生薬で、解熱、止渇、消腫などの作用があり柴胡桂枝乾姜湯、柴胡清肝湯などに配されます。種子を日干しにしたものも生薬、栝楼仁(カロウニン)。こちらは咳・痰に用いられます。
水辺に再びオオバンちゃん。今度は顔を見せてくれました。白い額板がとても目立ちます。
📝オオバン:日本各地で増加中の水鳥。頭を振りながら泳ぐ黒白の鳥です。白い頭部の連想から、英語で「額がハゲあがっている」ことをas bald as a cootと言うそうです。
水中には野鯉。良いサイズです。
📝コイ:コイ科の大型淡水魚。体あるいは味が「肥えている」からコイという説あり。日本のコイは全て大陸からの移入種と考えられていましたが、体高の低い「ノゴイ」は日本古来の種である可能性もあるとか。身近な魚ですが謎だらけ。寿命は長く、100年を超えるものもいるそうです。
お馴染み、カルガモちゃん。鏡カルガモになっています🪞
📝カルガモ:最も身近な鴨で、日本各地で子育てを見ることができます。先端が黄色いクチバシがトレードマーク。
鴨たちの飛翔。荘厳ささえ漂い‥
「すいません、なんも言えねぇ」😭
カルガモちゃんやマガモちゃんは飛ぶ時、羽の青が美しーのです✨
結構歩いた地点に東屋あり。分かってらっしゃる。擬木製ですね。
📝東屋(あずまや):庭や公園などに設けられた、柱と屋根だけの休憩用の小さな建物。四阿とも。景色の良い場所に設置されがち。
📝擬木:コンクリートやプラスチックなどの素材を利用した木を模したもの。自然への憧れの表出ですね。
こんな看板が!夏場は要注意⚠️🥶
📝マムシ(ニホンマムシ):日本固有の毒蛇。出血毒に加え神経毒も持っているようですが、毒量は少なく、死亡例は多くありません。夏の終わりに交尾し、メスは体内に精子を貯蔵、翌年この精子を用いて授精します(遅延授精)。妊娠期間は約90日で、夏の終わりに2 - 3頭の幼蛇を産みます。出産間隔は2 - 3年。生後3 - 4年で成熟するそうです。皮を取り去って乾燥させたものが生薬「反鼻(はんぴ)」、胆嚢を乾燥させたものは「蛇胆(じゃたん)」で、滋養強壮に優れた効果があります。
面白い冬芽・葉痕発見。妻曰く、アルパカ🦙
センダンの木で合ってますか?
神田橋の一つ上流側の鶴橋。妻曰く「橋って有難いものなのね。渡れない不便さを経験して初めてそれが実感出来るのよ。『〇〇と△△の架け橋になりたい』っていうコメントも違って聞こえるようになりそう」ギュッ✊(猫村さん風)。
📝 ガーダー橋:ガーダーとは桁(けた)のこと。柱(橋脚)の上に板を渡しただけの一番シンプルな形の橋がガーダー橋(桁橋)で、丸木橋もこれですね。長くなると柱を増やさないといけないので、もっぱら短い橋に使われる形式です。
里山の風景。櫨の紅葉が残っていて鮮やかです。
♪貧〜しさにぃ 負けたぁ〜
いぃぇ 世間にぃ 負けぇたぁ〜
熊笹の上にモズちゃんの女の子。
宮本武蔵が好みそうな構図⚔️
📝モズ:日本最小の猛禽で物真似名人。ハヤニエが有名です。オスは眼を含む黒い帯がクッキリしています。
センダンの実でしょうか?
最後にカルガモちゃんが居住いを正して見送ってくれました。またね〜👋
およそ3km、1時間ほどの川べり散歩、ご一緒下さりありがとうございました。知られざる下関を紹介するプチ散歩はまだまだ続く?予定です。お楽しみに〜🤗
大阪にも日本橋があった時のような感動😊
谷川俊太郎の『道程』なんか挟むところもニクイですね😉
そう、家のすぐ近くの江戸川は渡ればすぐ千葉県なのですが近くの橋から北の方面には何キロも次の橋がかかってません💦
もしもあったなら、向こう岸の盆踊りにも飛び込み参加できそうなのに(音は聞こえるので)なんて思ったりする日々です😄
オオバンさんは額がわかりやすいですよね😊
ちなみに近所の川では今の時期だとヒドリガモがどっさりいます😁