百合の 球根を 地下から取り出したいと思います。
オリエンタル系の 百合根は 巨大なので、できるだけ傷付けずに 掘りあげたいと思います。
その 方法を ご紹介・・・🙇♂️
今年の 我が家🏡のオリエンタル百合は、球根1つを植え付けたにも関わらず、茎 2本が立ちました。
地下での球根が 分球している可能性があるので、彫り上げたいと思います。
地上部は まだ 青々としていますが、下葉が 茶色く変色し始めているので 頃合いだと思います。
地表面から上 10㎝くらいの 所を 切断します。茎を残すのは 後に行う作業で、その『持ち手』を 確保するためです。
この位置で 茎の直径は 2.5㎝もあるので「ノコギリ」を使いましょう。
茎を中心に 半径20㎝ くらいの 円 を 掘り進めていきます。
地下の 球根は それだけ 巨大なのです。
大きな スコップで 掘り進めたいところですが、ここは 片手スコップで 丁寧に 少しづつ 作業をしていきます。
掘り進めると、茎の周りに「子球」が たくさん 出来ています。
また たくさんの 根が 出てきますが、太いのが 子球の 下根、細いのが 親茎から出た 上根 です。
下根は再生、上根は 役目が終わっているので、掘り進めるうえで 切っていっても構いません。
子球は 簡単に 剥がれます。
子球とは、人で言えば 10歳児。
種や ムカゴのような 0歳児ではなく、百合は いきなり 大きな子供を 作るのです。
育てれば 2~3年で 花を咲かせ始めます。子球の大きさも様々で、翌年から 花を咲かせる(ただし 一花)ような 大きさになっている場合もあります。
この百合の 子球は 発芽していませんが、百合の種類によっては 親にくっ付いた状態で 発芽してる 場合もあります。
私は 子球を利用しない(育てない)ので、廃棄します。
掘り進めて行って、親茎から出ていた 上根が 途切れ、そろそろ 昨年球根を植え付けた深さの頃合いになったら スコップでの 掘りを止め、素手掘りに切り替えます。
そして、親球根の 頭(矢印)を 確認したら 掘りを 一旦 止めます。
ここで 今年の 茎を 取り除きます。
1本の茎を 両手で しっかりと握り、グルっと1周 ネジって 引き抜いてください。
ここで 百合の「根」について・・
百合の根は 2種類有ります。
球根の下から出る『下根(かこん)』と、春に茎が伸びて その地下部の茎から出る『上根(じょうこん)』です。それぞれ 役目が 違います。
下根は、冬に地上部が枯れて無くなった時に 球根が 生き続けるために必要な「水」だけを吸収ための根です。この根は 肥料分を吸収しません。ですから、他の球根植物のように 球根より下に 肥料を施しても(元肥) 意味がありません。また、球根を含めて 地上部を 安定させる 役割も 担っています。
上根は、他の植物の 根と同じです。成長・開花、そして 子孫を残すために必要な 水分・肥料分を 吸収するための根です。この根は、茎が伸びないと 生えてきませんし、毎年 生え替わることに なります。
百合の球根を『深植え』にする理由は、この上根を 十分に張らせるためなのです。
百合を 鉢植えにした場合 発育が良くないのは、上根が張る余裕が 無いためなのです。深鉢で 底に 球根を置くような 工夫が 必要なのです。
古い茎を 抜き終わったら、手作業で 親球根が 1/3 程度 顔を出すまで 土を かき分けていきます。(案の定、二つに分球してました) 球根を傷付けないように 丁寧に 行います。
顔を出したら 球根から 少し離れた場所に スコップを何ヶ所か入れ、テコの原理で 球根を 起こします。この時、球根の下には 下根がありますが、少しくらい切れても 構いません。埋め戻せば 再び 生えてきます。
球根が 浮いたら、手で 取り出します。この時、数枚(少々)の 鱗片が 剥がれても 問題はありません。
二球で 17㎝ もある 巨大な ものでした。
この 二球は、手で ホロリと 別けられるはずです。
片方の 球根です。
8×16㎝。形はいびつ ですが、来年は 綺麗な 球形に なります。
球根の周りの鱗状のものは『鱗片(りんぺん)』と 言うのですが、この鱗片が 寄り集まって、球根の 頂部に 突起を作っています。ココから 来年の 茎が 立ち上がるのです。
この球根には 一つの突起なので、1本の茎が 立ち上がります。
凹んだところは、今年 伸びた 茎(先程 引き抜いた)の痕です。
もう 片方の 球根です。
9×18㎝です。
この球根には 二つの 突起が有ります。できれば二つに 分けたいところですが、手で分離するにはまだ無理のようです。そのまま 埋め戻すことにします。
来春は 二つの 茎が立ち上がって花が咲くことになり、それから来秋に 再び掘り起こして 二つに 分けることにします。
外側の 鱗片で 傷付いたものや 腐敗したものは 、取り除きます。
球根を 埋め戻します。
百合の球根は『深植え』が 基本。
普通、球根(高さ) 三つ分の 深さに 植え付けます。(どの 百合でも)
今回の 百合根は 高さ8㎝。従って 百合根の頂部が 地表から 8×3=24㎝ になるように 植え付けます。
地表から 8×4=32㎝ の 穴を掘り、ソコに 球根を置いて 埋め戻す わけです。
球根を置いて 土を埋め戻す時、いきなり 全部の土を 戻すのではなく、少し戻しては 水を注ぎを 繰り返します。コレは 球根に水を与えるためではなく、土を『締める(固める)』ためなのです。
埋め戻したら、作業は 終わりです。
百合の球根は 乾燥に 滅法 弱いです。(直ぐに 変色して萎んでしまいます) 球根を 取り出したら、その日のうちに 作業を 終えてください。
その後、防寒も 水やりも肥料も 必要ありません。来春 発芽したら 肥料も 水やりも 初めてください。
今回の作業で 出た廃棄物は、責任をもって 処分 しましょう。
凄く丁寧に教えてくださりありがとうございました🌸🌸🌸🎶
オリエンタルリリーはないけれど…勉強になりました🙏(*´︶`*)🎶🎶👍