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鉢植えの紫陽花(アジサイ)は、花後か落葉後の休眠期に植え替えます。頻度は1〜2年に1回が目安です。根を大きく整理する作業は休眠期に行い、花後は根を傷めないように鉢増ししましょう。
植え替え時期の選び方と写真付きの手順、地植えへの移植、植え替え後の管理を解説します。
植え替えは、時期によって根の扱いが変わります。月は目安とし、地域の気温や落葉、花が終わったかどうかを見て判断してください。
| 時期の目安 | 作業と注意点 |
|---|---|
| 落葉後〜芽吹く前(11〜3月ごろ) | 根を整理する植え替えや庭の株の移植。厳冬期は避け、寒冷地では3月以降を目安にする。 |
| 花が終わったあと(5〜7月ごろ) | 購入した鉢花などの鉢増し。花が終わってから行い、根を大きく崩さない。 |
| 秋(9〜10月ごろ) | 残暑が落ち着いてからの鉢増し。根を大きく切る作業は落葉後まで待つ。 |
ギフト用の鉢花は小さな鉢で根が混み合っていることがあります。花が終わったら根の状態を確認し、必要に応じて一回り大きな鉢に植え替えましょう。真夏の暑い時期や、土が凍るほど寒い時期は避けてください。

寒冷地は、寒さで株が傷まないようにするため、3月に入ってからの方が良いですよ。

鉢植えのアジサイは根を伸ばせる範囲が限られます。根詰まりすると水や養分を吸収しにくくなり、生育が悪くなるため、1〜2年に1回を目安に植え替えます。
年数だけで決めず、次のような変化がないか確認しましょう。
これらの変化は根詰まり以外でも起こります。鉢の中で根が混み合っているか、土の状態も合わせて確認してください。

鉢増しには、今より一回り大きく、底に排水穴のある鉢を用意します。土は水はけと水もちのよい、市販のアジサイ専用土や花木用の培養土を使えます。
土壌酸度で花色が変わる品種は、酸性の土で青系、中性〜弱アルカリ性の土で赤・ピンク系になりやすい傾向があります。ただし、白花など土を変えても同じように色が変わらない品種もあります。専用土は青花用・赤花用などを確認して選びましょう。
用土の配合や草花用の土を使う方法は、関連記事で確認できます。

株元を支えながら鉢を傾け、アジサイをそっと抜き取ります。枝や茎を強く引っ張らないようにしましょう。
抜けないときは鉢の内側に沿って細い棒を差し込み、根鉢と鉢の間をゆるめます。柔らかいプラスチック鉢なら、側面を軽くもむと取り出しやすくなります。

通常の鉢は鉢底ネットと鉢底石を入れ、その上に新しい土を入れます。写真の例では排水性のよいスリット鉢を使い、ネットや鉢底石は入れていません。
写真の土は、青い花向けに鹿沼土7:ピートモス3を混ぜたものです。市販のアジサイ専用土を使う場合は、製品の説明に従ってください。

根鉢とは、根と土がひとまとまりになった部分です。花後や秋に鉢増しする場合は、根鉢を大きく崩さずに新しい鉢の中央へ置きます。
落葉後の休眠期に植え替える場合は、根鉢の外側を軽くほぐし、古い土や傷んだ根を取り除きます。根の状態を見ながら作業し、健康な根まで一律に短く切らないでください。
根鉢の上面が鉢の縁から3cmほど下になるよう、底の土の量を調整します。もとの植え付けの深さを保ち、株元を深く埋めないようにしましょう。

根鉢と鉢の隙間に土を入れます。細い棒で軽くつつき、大きな隙間が残らないようにしてください。
鉢の縁から3cmほどの水やり用の空間を残し、表面を軽くならします。水がしみ込みにくくなるほど強く押し固めないようにしましょう。

鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。土が沈んで隙間ができたら土を足し、受け皿にたまった水は捨てましょう。
庭に植えたアジサイは、鉢植えのような定期的な植え替えは必要ありません。場所を変える必要がある場合は、落葉後から芽吹く前の休眠期を選び、厳冬期を避けましょう。
鉢植えから地植えにする場合も、休眠期か花後が目安です。西日を避けられ、水はけと水もちのよい場所を選びます。根鉢が収まる穴を掘り、もとの株元の高さを保って植え、水をたっぷり与えてください。

植え替え後は風通しのよい明るい日陰で管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまで水を与えましょう。冬は霜や凍結にも注意してください。
植え替え直後に追肥を急ぐ必要はありません。新芽が動き、生育が再開してから、肥料の表示に従って与えます。元肥入りの培養土を使った場合は、肥料を重ねて与えすぎないようにしてください。
しおれたときは、まず土の乾き具合と置き場所を確認します。土が乾いていれば水を与え、強い日差しや風が当たる場所から移しましょう。土が湿っているのにしおれる場合は、水を足し続けず、排水や根の傷みも確認してください。
株元から複数の芽や枝が出ていて、それぞれに根を残せる株は、植え替え時に株分けできる場合があります。どの株も手で簡単に分けられるわけではありません。
根を整理する休眠期に株元を確認し、分けられる部分だけを清潔な刃物などで分けます。枝と根がそれぞれに残るようにし、無理に細かく分割しないでください。分けた株は別々の鉢に植え、植え替え後と同じように水やりと置き場所に気を配ります。
鉢植えでは1〜2年に1回を目安に根詰まりを確認し、花後の鉢増しと休眠期の根の整理を使い分けましょう。地植えで花色や花付きが気になる場合は、すぐに移植するのではなく、土の状態や日当たり、剪定の時期も確認してください。

藤原正昭

GreenSnap編集部