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ミセバヤは、日本で古くから栽培されている多肉植物です。秋になると密集して咲く美しい花姿と、ぷっくらとした可愛らしい丸い葉の紅葉が楽しめます。育てるのに適した場所や水やり、手入れのポイントなど、ミセバヤの育て方についてご紹介します。
ミセバヤは、風通しがよく、日光がよく当たる場所で育てるのがベストです。とはいえ、半日陰でも十分に育ちます。暑さにも寒さにも強く丈夫で、比較的場所を選ばずに栽培できます。
ただし、ミセバヤは多湿が苦手なため、鉢植えの場合は、雨の多い梅雨の時期は雨に当たらない場所に移動しましょう。
ミセバヤの土が乾燥したら水やりをします。肉厚の葉は水分を蓄えられる性質を持っているため、常に土が湿っている状態にする必要はありません。
また、ミセバヤの休眠期にあたる冬は水やりの回数を少なくし、やや乾燥ぎみに保ちます。多湿になると根腐れを起こしてしまうので注意しましょう。
地植えの場合は、夏の暑さや雨が降らない日が続いたことで土が乾燥しているときを除き、自然に降る雨だけで問題ありません。
ミセバヤは、基本的に肥料をたくさんあげなくてもよく育つので、植え付けの際に緩効性肥料を少量施肥する程度で大丈夫です。もし株に元気がない場合は、液体肥料を与えてください。液体肥料は成分がすぐに効くので、短期間で株を回復させることが可能です。
また、ミセバヤを鉢植えしている場合は、時間が経つにつれ土の栄養が少しずつ減っていくため、春と秋に2週間に1回、液体肥料を与えて栄養を補います。
ミセバヤを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。通気性に優れた鹿沼土小粒を6、赤玉土小粒を3、軽石小粒を1の割合で混ぜ合わせた配合土を使うのがおすすめです。
また、配合土をつくるのが手間な場合は、市販の山野草用培養土でも大丈夫です。
ミセバヤの植え付け時期は、3月下旬〜4月下旬頃が適期です。ミセバヤは、地植えも鉢植えも可能です。成長すると茎が下に垂れていくため鉢植えにする場合は、少し高さのある鉢や吊り鉢、バスケットに植えるとよく映えます。
植え付けたあとは、活着しやすくするためにたっぷりと水を与え、1週間程度は日陰で管理し、それから日が当たる場所に移動させてください。
ミセバヤの根づまりを防ぐためにも、2年に1回ほど1回り大きい鉢に植え替えましょう。植え替え時期も、植え付け同様、3月下旬〜4月下旬頃が適期です。
ミセバヤの増やし方には、「種まき」や「株分け」などがあります。
種まきの場合は、花が咲いたあとにできる種をまきます。株分けは、植え替えのタイミングで行うとよいでしょう。根を傷めないように注意し、1株に3〜4芽つくように分けて植えていきます。
種まきをしない場合は、花が咲いたあとに花がらを取ってしまいましょう。種の形成のために栄養が取られてしまうからです。また、枯れた下葉なども取り除き、通気性をよくするよう心がけましょう。そうすることで軟腐病を予防できます。
ミセバヤは、蒸れた環境にいると軟腐病になることがあります。軟腐病は、土中に生息する細菌が原因で起こる病気です。感染すると株の根元に病斑が生じ、やがて茶色く変色して腐敗していきます。
水やりのしすぎなどに注意し、多湿にならないようにして防ぎましょう。発病した株は、取り除いて処分してください。
また、アブラムシやナメクジも湿度が高いときに発生しやすいので、風通しをよくして防除しましょう。アブラムシは歯ブラシなどでこすり落とすか、薬剤を散布して駆除しましょう。ナメクジは見つけ次第、取り除いて退治してください。
ミセバヤには、以下のような種類も存在します。
手入れの手間があまりかからないミセバヤは、園芸初心者に特におすすめの多肉植物の仲間です。日光によく当て、多湿にならないように気をつければ、元気に育ってくれます。お気に入りの種類を見つけて、ぜひ育ててみてください。
※トップ画像は日曜大工さん@GreenSnap
GreenSnap編集部