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多肉植物のビジュアルや可愛さが人気で話題となっていますが、その中でもセダムは不動の人気を誇っています。セダムは粒のような葉と伸びる茎が特徴的で育てている方も多いですよね。
今回はそんな人気のセダムの種類についてご紹介します。
セダムはベンケイソウ科に属する多肉植物です。セダム(sedum)の名前は、ラテン語からきていて、「sedre=座る」という単語が由来しています。日本では「万年草(マンネングサ)」とよばれて親しまれてきました。
その由来のとおり、セダムは岩や石、壁などに着生して、ほふくするように伸びていきます。
セダムは種類が豊富で、日本には原種が30種類以上あるとされ、世界の園芸品種を含めると、その数は400〜500種類にものぼります。
背丈はセダムの種類によっても異なりますが、3cmほどのものもあれば、ほふくしながら50cmまで生長するものもあります。
セダムは見た目や葉の色や形など種類によって特徴が異なります。それぞれ特徴が異なりますが、多肉植物なので、ぷくぷくした肉厚な葉が最大の特徴といえるでしょう。
多肉植物であるセダムはあまりお花のイメージが持たれないかもしれませんが、もちろん花も咲きます。種類によって花期は異なりますが、一般的にセダムは初夏に、黄色や白の花を咲かせます。
しかし、種類によって花色のバリエーションもあり、赤、紫、ピンクの花を咲かせるセダムも存在します。秋になると赤くなって紅葉するセダムもあるので、四季折々の変化が楽しめます。
それでは、数あるセダムの中から、育てやすくてとくに人気のセダムの種類をご紹介します。
虹の玉は代表的なセダムの1つです。つやつやでぷっくりした葉がかわいらしく、多肉植物を扱う園芸店ではよく見られます。秋になると葉の色が変わり、個体や環境によって紅葉時のグラデーションが異なります。真っ赤になるものや先端だけ赤く染まるものなど、季節ごとの姿を見せてくれる魅力があります。
乙女心は葉先のみが濃い赤色に色づくので、根元の緑とのコントラストを楽しみながら育てられます。少し白みがかってマットな肌も、乙女心の特徴です。ぷっくりとした葉が可愛らしく、多くの店舗で販売されている品種です。寄せ植えやリースにも使われていることが多いです。
素敵な名前が付けられているこちらの「月の王子」は「黄麗」という別名も持ちます。葉が淡い黄色をしていて珍しく美しいセダムです。いろどりが良いことから寄せ植えとしても人気があり、差し色にもなります。
セダムのなかでも人気の品種で、葉が大きくなると斜めに倒れてきます。色の変化はありませんが、春に花が咲き、香りがあることでも知られています。増やすときは、挿し芽にします。原産地は中米です。
セダムの中でもとく人気の品種です。茎の生育とともにぷっくりとした葉が連なります。紅葉した葉がとてもキレイで、明から冬にかけてその色合いを楽しむことが出来ます。暑いのが苦手な品種なので育てる際には注意が必要ですが、寄せ植えなどでも使用されているベーシックな品種です。
レッドベリーは紅葉時期になると、見事に株全体が真っ赤に染まるセダムです。名前のとおり、紅葉最盛期には、まさに赤い果物のような見た目になり、かわいらしくて人気です。よく似た品種のオーロラよりも小ぶりな品種なので、寄せ植えのすき間植えにも使いやすいです。
小さなコロコロとした葉が集まった見ためをしているのがステフコです。秋になると淡いピンク色がだんだんと濃くなり最終的には紫色にまで変化をします。ステフコは暑さや寒さには弱く休眠します。大きく生長しないため初心者の方でも育てやすい種類です。
多肉植物というとぷくぷくとした葉が特徴的です。しかし、薄化粧の葉は薄く一見多肉植物っぽく見えません。ロゼット状につく葉は美しく、まるで緑色をしたバラのようです。紅葉するときは、葉の端から赤くなり、とてもかわいらしいです。
ネックレスのように伸びる特徴があるグリーンネックレスは垂れ下がる特徴があります。ハンギングにも使いやすい植物です。
丸い葉はコロコロしていてかわいらしく、他のセダムと比較をして、寒さに弱い特徴があるので、屋外で育てる場合は霜が当たらないように注意をしてください。
三日月ネックレスは、グリーンネックレスと同じように、綴るように伸びていくセダムの仲間です。グリーンネックレスと違うのは葉の形が、三日月型のところ。華奢なルックスで伸びていきます。
ドルフィンネックレスは、まさにイルカが海を飛び出た時のような葉の形が魅力です。他のセダムのネックレスシリーズとは、少し違っていて、茎がやや硬いのでふんわりと垂れ下がる様子が楽しめます。
玉つづりは、隙間なく丸々太った葉がつらなるセダムで、成長初期は直立して伸びますが、次第に重さに耐えられなくなり、鉢からこぼれるように伸びていきます。近似品種には新玉つづりやビアポップがあり、寄せ植えでもよく使われる人気の品種です。
ミセバヤの葉もぷくぷくとしていないので多肉植物には見えませんが、、ベンケイソウ科の植物です。その美しさから「見せたい」という意味を持つ「ミセバヤ」という名前が付けられました。
日本原産の品種で、茎が伸びて大きくなります。開花の時期は秋で白とピンクの花が咲きます。落葉性で冬は地上部が枯れます。
白雪ミセバヤはミセバヤの園芸品種で、全体的に白いセダムです。群生すると、名前の通り白雪がつもったように見える、美しいセダムです。春ごろには黄色い花を咲かせてくれます。
メキシコマンネングサは、古くから日本で育てられていて、乾燥や暑さ・寒さにも強いため、グランドカバーによく使われてきました。地植えにすれば、とくに手入れをしなくとも、勝手に増えていく、繁殖力の強いセダムです。
マルバマンネングサは、多肉植物のセダムとしては、変わった見た目をしていて、丸い葉はあまり多肉質ではありません。ただし、乾燥や暑さ・寒さに強い特徴は、れっきとしたセダム属。爽やかな色味で庭のグランドカバーにおすすめです。
横に広がって増えていくタイプなので、グランドカバー用にも適しています。秋になると葉の色が赤くなります。成長のスピードが早く、暑さ、寒さにも強いため、多肉植物初心者でも育てやすい品種です。ただし、増えすぎには注意が必要です。
セダムはぷくぷくとした見た目が愛らしく、水やり頻度も少ないことから育てやすいです。見た目だけでなく、紅葉するかどうかでも選んでみてもよいかもしれません。
ぷくぷくとした葉がだんだんと色が変わる姿は見ていて楽しいはずですよ。ぜひ育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部