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昨今、大きなブームを巻き起こしている「多肉植物」。これらの多くは南アフリカやマダガスカル、メキシコなどが原産地です。店先に並ぶ多肉植物の多くは外国から来ているのか~…と思いきや、実はそうでもありません。日本にも多肉植物は生えているのですよ。
今回は、そのなかでも代表的な多肉植物をご紹介します。
海岸の岩場などでみることができます。春を過ぎる頃になるとベンケイソウ科らしい黄色い花を咲かせ、辺り一面が黄色く染まるということも…。
関東以西の地域では、雑草のように生えていることもあり、目を凝らすと見つけられるかもしれません。
日本だけでなく、朝鮮半島や中国の高山域に自生するベンケイソウ科の植物です。
こちらも弾けるような黄色い花を咲かせ、さらには可愛らしく赤い葯をつけていたり…。
ところが、ヒメキリンソウは高知県などでは絶滅危惧種。見つけたからといって無暗に採ってはいけません!
小豆島や奈良県などに自生する多肉植物。とはいえ、栽培品種が野生化したものとも考えられますが、その自生地はどんどん少なくなっているそうです。
ぼんぼりのような花を咲かせ、その花を「みせたい」ということから「ミセバヤ」と名づけられたとか。
古くから栽培されており、園芸品種も多く出回っていますよ。
暖かい地方の岩の上や屋根に生えている、ベンケイソウ科の植物。こちらは準絶滅危惧種となっており、その理由のひとつに藁ぶき屋根の家が少なくなったからともいわれています。
秋になると花序を伸ばして、白色の花を咲かせます。名前の由来は先の尖った葉が、動物の爪に似ていることから。同じ仲間には葉が平らになる「イワレンゲ」という種類の多肉植物も。
このように、日本でみられる多肉植物は「ベンケイソウ科」のもの。ご存知の方も多いかと思いますが、日本で見られる多肉植物はこの、セダムとオロスタキスと呼ばれるグループのみ。
もし、ハイキングや海岸付近を散策されるときは、注意深く探してみるのも面白いかもしれません。
ただし、生息地が減っている種類も多く、採るのではなく、観察すること。もしかしたら多肉植物栽培のヒントを得られるかもしれませんよ。
mokutaro(杢太郎)