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ガステリアは、南アフリカが原産地のススキノキ科ツルボラン亜科ガステリア属の多肉植物です。地面に近い場所に肉厚の葉が広がる姿は、牛が横になっている姿にも見えることから、臥牛(がぎゅう)とも呼ばれている種類もあります。
左右交互に肉厚の葉が広がる珍しい形とその育てやすさから、人気のある植物のひとつです。
ガステリアは直射日光の当たらない、明るく風通しのいい屋外で育てます。ただs耐寒性はあまり強くないので、暖かい地域以外では冬に霜を避けて屋内で育てるといいでしょう。
ガステリアへは、土の表面が乾いてから2~3日後くらいに水を与えます。乾燥ぎみの環境が適しているので、水をやりすぎないよう注意しましょう。
夏場には鉢内が高温多湿にならないように水やりの回数を減らします。冬には休眠状態になり、水があまり必要なくなります。月に1~2回程度を目安に水やりしましょう。
ガステリアへは4~6月頃と9~10月頃に、液体肥料を月に1回程度与えます。遅効性の固形肥料を少なめに与えるのもいいでしょう。
ガステリアを育てるときは、水はけのよい用土を用いましょう。市販の多肉植物用の用土か、赤玉土中粒、鹿沼土、腐葉土を同量と、少量の軽石中粒を混ぜた用土に植えます。
ガステリアの植え付け・植え替え時期は、4~5月頃が適期です。根が深く伸びるので、鉢植えの場合には深い鉢に植え付けしましょう。
植え替え時には、枯れた根や葉を取り除いてから植え替えします。子株が出ているときには、子株を取って別の鉢に植え付けすると増やすことができます。植え付け・植え替えは根が乾かないように気をつけて行いましょう。
ガステリアの増やし方は、「株分け」もしくは「葉挿し」が一般的です。
ガステリアの植え替え作業のタイミングで、子株を取って、別の場所へ植え付けましょう。
こちらも株分け同様、植え替え時に、葉挿しの一番下から葉を2枚ほど取り、切り口を数日乾かして、土に軽く挿しておきます。
ガステリアを育てるときは、軟腐病(ナンプビョウ)やカイガラムシに注意が必要です。
高温多湿の状態がつづくと軟腐病になる場合があります。軟腐病は土の中の細菌によって生じる病気で、この病気にかかると地面近くの葉や茎などが変色して柔らかくなり、腐敗が進みます。
風通しの良い場所で水はけの良い用土を使用すると予防しやすいでしょう。高温多湿の時期には、微生物防除剤で予防をすることもできます。発病した株は処分します。
カイガラムシは、高温で乾燥した環境で発生しやすい害虫です。カイガラムシは葉や茎などについて吸汁するため、葉の色が抜けて生育が悪くなるなどの問題が生じます。葉の根元につきやすいので、見つけたらすぐに除去しましょう。
ガステリアの花の形は、胃に似ているといわれています。このことから、「gaster(胃)」という名前が付けられたそうです。
ガステリアの花の開花時期は4~7月で、この頃になると、花芽を上に長く伸ばして小さな花をたくさんつけます。
今回はガステリアの育て方や植え付け・植え替え方法をご紹介しました。
乾燥に強く、水やりの回数が少ないため、手がかからずに育てやすい植物です。また、明るく風通しの良い場所で比較的簡単に育てることができます。
重なって生える厚みのある葉などが個性的な多肉植物なので、インテリアのセンスアップにも役立つでしょう。
※トップ画像は銀月さん@GreenSnap
GreenSnap編集部