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芽キャベツは、キャベツを品種改良された野菜で、ミニキャベツのような小さな実がたくさん収穫できる野菜です。栽培期間は長いですが、初心者の方でも育てやすい野菜のひとつです。
今回はそんな可愛らしい芽キャベツの育て方をご紹介していきます。
芽キャベツは、キャベツの変種でベルギーが原産の野菜です。別名、子持甘藍(こもちかんらん)と呼ばれ、直径が3~4cmほどのミニサイズのキャベツのような実をわき芽にたくさん実らせます。
芽キャベツは、プランターでも栽培することができます。一年に2回の収穫時期があるので、大きめのプランターや鉢を使うのがコツです。深さ30cm、幅30cm以上の大型サイズのプランターを選びましょう。
芽キャベツは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。日差しを好みますが、比較的冷涼な場所で育つ野菜なので、夏場の暑い時期は、寒冷紗をかけるなどして、害虫と暑さ対策をしっかりと行いましょう。
春まきと秋まきで育てることができますが、夏場は害虫の被害に遭いやすいので、初心者は夏まきで育てるのがおすすめです。強い風が当たらない場所で、収穫まで、肥料が途切れないように育てましょう。
芽キャベツの種まき時期は、6月上旬〜7月中旬です。
芽キャベツは育苗期間が長く、種まきから植え付けできる苗に育つまで1カ月半ほどかかります。初心者は市販の苗から育て始めると簡単に栽培することができるでしょう。
種まきの方法は以下の通りです。
芽キャベツは、有機質を多く含み、排水性・保水性のある用土が適しています。酸性の土壌は苦手なので、地植え栽培の場合は、植え付け前に土壌を中和しておきましょう。
プランター栽培の芽キャベツは、ホームセンターなどで販売されている野菜用の培養土を使用します。自分で土をつくる場合は、赤玉土7・腐葉土2・バーミキュライト1の割合に、化成肥料や苦土石灰を混ぜたものを使うとよいでしょう。
地植えの芽キャベツは、植え付けの2週間前から土壌の準備を始めます。
芽キャベツの苗は、8月下旬~9月頃にホームセンターなどに出回ります。苗を選ぶときは、本葉が5〜6枚ほど出ていて、葉色が濃く、茎が太くしっかりしていて葉が傷んでいないものを選びましょう。
苗に病気や害虫がついていないかしっかり確認してから購入してくださいね。
芽キャベツは、基本的に多湿をあまり好みません。乾燥気味でよいくらいなので、土の表面が乾いたら水やりをします。
地植えの場合は、基本的に自然にふる降雨で十分です。プランター栽培の場合は、表土が乾いたら朝晩の涼しい時間帯にしっかりと水やりをしましょう。
夏場の暑い時期は、水やりの頻度をあげるよりも、一度の水やりでしっかりと水をやることが大切です。朝夕の涼しい時間帯に、たっぷりと水やりをすると良いでしょう。プランター栽培の場合は、鉢底から水が溢れるくらいが目安です。
プランター栽培で、受け皿を使っている場合は、受け皿に水が溜まったらすぐ捨てましょう。残った水をずっと置いておくと、余分な水分とずっと接していることになり、芽キャベツが苦手とする多湿へとつながります。
芽キャベツの冬の水やりは、夏より控えめにします。土が乾いていたら水やりをしましょう。一度の水やりは、夏と同じようにたっぷりと与えます。
芽キャベツの追肥は、植え付けから3週間後から始め、2週間に1度の頻度で行います。肥料切れを起こすと、良い芽キャベツが収穫できないので注意しましょう。
芽キャベツは茎が伸びるにつれて葉が大きく広がって倒れやすくなります。9月中旬〜10月下旬にかけて、株の背丈が高くなってきたら、支柱を立てて支えましょう。
最終的に、頂点から10枚ほどの葉を残して、そのほかの葉をすべて切り落とします。下葉かきの手順は以下の通りです。
収穫の時期がズレると、目球が開いてしまうので、時期を逃さないことがポイントです。
芽キャベツは、茎についたわき芽が結球していきます。下から順番に大きくなるので、下から順番に収穫していきます。
芽キャベツを手で優しくもぎ取るか、ハサミを使って根元からチョキンと切り落とします。
芽キャベツはひとつの株に60~70個ほどの芽をつけ、上手に育てることができれば2ヵ月間ほど収穫を楽しむことができます。
収穫後の芽キャベツは、乾燥しないように濡れたペーパータオルや新聞紙などでくるみ、袋にいれておくと冷蔵庫で1週間は日持ちします。また、すぐには使えない場合、さっと茹でてから小分けにして冷凍しておいても大丈夫です。
芽キャベツは、比較的冷涼な気候を好みます。植え付けの時期が遅すぎると、生育がうまくいかず、わき芽が育ちません。
夏場の暑い時期は、結球せずに葉が開いてしまうこともあります。育ちの悪いものは早めにかき取ってしまい、上の実を充実させましょう。不結球を放っておくと、害虫が発生する原因にもなってしまいます。
芽キャベツはアブラナ科の野菜のため、モンシロチョウの幼虫やアブラムシなど害虫の被害に遭いやすいのが特徴です。
特に、植え付け直後には害虫にやられやすいので、寒冷紗をかけるなどしてしっかりと防虫しましょう。害虫を見つけたら、その場で駆除するか、農薬や薄めたお酢などを使って駆除します。
また、芽キャベツは、「菌核病」「苗立枯病」「べと病」「根こぶ病」などの病気に注意が必要です。これらの病気は、水はけが悪い、日当たりが悪い、株元の葉が混み合って湿気がたまることで発生しやすいものです。
芽キャベツの病気を防ぐためには、下葉かきをしっかり行うことや、適した環境で育てることを意識してくださいね。
結球する様子を見守りながら、家庭菜園で育ててみるのはとても楽しいかもしれません。ぜひおうちの畑やプランターで、芽キャベツを栽培してみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部