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真っ赤な実を2つつけて双子のように実をつけることがあるサクランボについてご紹介します。サクランボは、糖質やカリウムそしてカロチンが豊富に入った果物です。
スーパーなどでも販売されている、サクランボの育て方を見ていきましょう。
サクランボを育てるときは、地植えでも鉢植えでも日当たりの良い場所で管理します。
サクランボは耐暑性や耐寒性に強い植物です。花を咲かせる条件には、寒さに当てることが重要になってきます。サクランボ栽培は寒冷地で育てるほうが良いですので、日本では関東地方より上の地域が向いています。
サクランボを鉢植えする場合は、土の表面が乾いていたら鉢底から少し水が流れてくるぐらいの水の量を与えましょう。地植えの場合は、夏の日照りが続かない限り、水やりはあまりしなくても大丈夫です。
水やりのタイミングとしては、真夏水が蒸発しやすくなるので、朝と夕方に水やりを行いましょう。芽が出てから実をつけるまでは、水切れを起こさないように注意しておきましょう。
冬場も同じく、鉢植えの場合は土の表面が乾いているときは、鉢底から少しの水が流出してくる程度の水を与えましょう。冬は水やりを控えめにしておきましょう。
サクランボを鉢植えで育ている場合は、2・5・10月頃に肥料を与えます。サクランボを地植えで育てているのであれば、2・10月に行います。
肥料はどちらの育て方でも、有機質の肥料を使うか早く効く化成肥料にしましょう。サクランボは肥料を与えすぎると、木はよく生長しますが肝心の実が付きにくくなります。
有機質の肥料を施す際は、養分の吸収を助ける働きをしてくれる石灰も散布しておきましょう。若いサクランボの木には、窒素成分を少なめに施しましょう。
サクランボを栽培するときは、水はけ及び水持ちのよい土を選ぶようにしましょう。ふかふかしていて通気性がよく、排水性・保水性そして保肥性に特化しているものものが、良い土といえるでしょう。
市販の土を使用するのであれば、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合したものをつくってください。腐葉土の代わりにパーク堆肥に変えても構いません。赤玉土は、大粒ではなく小粒を使用しましょう。
サクランボを鉢植えで育てている場合は、ホームセンターなどで販売している野菜用の用土を利用することもできます。
サクランボの苗の植え付け時期は、12月〜3月頃が適期です。鉢植えと露地植えで植え方を説明していきます。
鉢植えの場合は、苗木よりも一回りか二回り大きい鉢を選ぶようにしましょう。深さも苗より深い鉢を選ぶようにします。
鉢を用意したら、底に鉢底ネットを敷いて軽石を詰めていきましょう。鉢の一番下から3分の1程度の用土を流し込みます。根に付いている土をもみほぐし、苗は鉢の中心に置いて苗が埋まるぐらいに用土を入れていきましょう。
目安は鉢の縁から2〜3cmまで土を入れてあげてください。その後はたっぷりと水やりを行います。根と土が馴染むと株が固定されていきます。
地植えを行う場合は、日の当たりが良い場所に、直径80cm〜1mで深さが30〜80cm(苗の大きさによって変える)の穴を掘ります。ここで肥料でもご紹介した腐葉土や堆肥を3割程度混ぜておきましょう。
混ぜたあとは7〜14日間土を寝かせます。いくつも株を植え付けるのであれば、5mの間隔を空けて植えましょう。穴を開けたところが中心に来るように、サクランボの苗を植え付けて、掘り起こした土で埋めていきます。
根と土の隙間を埋めるために、土を戻す途中途中で苗を揺らして埋めていくことがポイントです。埋めたあとは根の乾燥を防ぐために株元にワラを敷いておきましょう。上級者は、黒マルチで覆っても良いでしょう。
サクランボを地植え栽培している場合は、植え替えの必要はありません。
サクランボを鉢植えで育てている場合は、根詰まりを防ぐためにも、2〜3年に1度に植え替えを行うと良いでしょう。
サクランボを種から育てることできますが、発芽率が非常に低いです。サクランボを種から育てるとなると、あの赤い実をつけるには数年かかります。また、種まきして実がなっても、味の品質が劣ることが多いです。
サクランボは自家受粉しないので、1本の苗では実が育ちません。そのため、育てる前に自家受粉できる品種を、開花が同時期の他種を植えて受粉させることが重要です。
または、花粉を購入して人工授粉させる方法もあります。ただし人工受粉させるための花粉はあまり見かけないので、なかなか入手することができないです。
サクランボの種の発芽率を上げるには、種のヌメヌメを水できれいに洗い流し、水の入ったカップなどに入れて1日放置します。1日経過して種が浮いてきたものは、ほぼ発芽しないので取り除きます。
発芽させるには気温を低く、湿度を高くさせる必要があります。
また、サクランボの種についている硬い殻を割って発芽を助けるという方法もあります。これをするときは3月以降にしましょう。早めに殻を割ってしまうと土が凍っていたときに寒さでパーになってしまいます。
サクランボの増やし方は「接ぎ木」という方法が良いでしょう。果樹園などではこの方法で育てています。ただし、根付く確率は10%とこちらもかなり低いです。
接ぎ木は植物の木同士をつなぎ合わせて、一つの植物に育てていく増殖方法です。接ぎ木を行う時期は、3・4月か7・8月に行いましょう。やり方は意図的に枝を切断しその面を利用して結合させます。
台木または穂木の特徴で接ぎ木のやり方が異なります。種類もさまざまあり、三角接ぎ、芽接ぎ、種子接ぎ、根接ぎがあります。
サクランボは病害虫に弱い植物です。病気では、灰星病・胴枯れ病・褐班病という病気にかかる可能性があります。
害虫は、アブラムシやシンクイムシ、カイガラムシなどの被害に合うことがあるので、病気とともに対策をしておきましょう。農薬を使って防除することをおすすめします。幹の中に入って食うコスカシバという虫は農薬も効きにくいです。
また、病害虫だけでなく、実を捕食する鳥類にも被害を受けやすいです。
サクランボを発芽させるための温度には、気温が5度以下の湿り気のある土の中で約3か月低温のまま育てることをします。
また、サクランボは落葉すると休眠期に入ります。このときから50〜67日間7度以下の環境で育てなければ休眠から起きないとされています。低温湿層処理を忘れないでください。
サクランボの収穫時期は5月〜6月頃です。実を収穫したあとには、即効性化成肥料を与えましょう。
サクランボの花言葉には、小さな恋人・善良な教育・上品などの意味が込められています。
食べて美味しい見た目が可愛らしいサクランボの育て方についてご紹介しました。
育てるのは困難とされていますが難問を突破してサクランボの実を収穫しちゃいましょう。
GreenSnap編集部