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スモモには日本スモモとヨーロッパスモモがあり、ヨーロッパスモモのことをプルーンといいます。また、スモモは貯蔵にも輸送にも向かないため、市販されているものは早採りされていて酸っぱいのですが、家庭用に栽培すれば完熟の甘くておいしいスモモを楽しむことができますよ。また、実だけでなく花を楽しむこともできます。
ここでは、そんなスモモの育て方についてご紹介したいと思います。
スモモは日当たりが良くて風通しの良い場所で育てます。
スモモは日本各地で栽培されていますが、甘くておいしいスモモを育てるには、開花の時期にあたる春先に霜がつかなくて、夏に雨の少ない地域が最適です。
スモモを鉢で育てる場合は、土の表面が乾いてから水を与えます。スモモは乾燥気味に育てた方が良いため、夏は朝と夕方の1日2回、春と秋は1 日1回、冬は月に4回から5回程度の水やりを目安にするとよいでしょう。
スモモは、年に何回か肥料を施すタイミングがあります。
まず、12月頃には有機質肥料を施します。そして、開花前の2月に即効性のある化成肥料を与えます。さらに収穫後にあたる9月頃に、翌年の生育のために化成肥料を与えます。
スモモを栽培するときは、水はけのよい土を用いましょう。スモモを鉢植えする場合は、赤玉土5:腐葉土5 の混合土などに植えつけます。
スモモは12月頃に植え付けをするのが最適です。鉢植えの場合は、3月頃まで苗木を植え付けることができます。
また、スモモは1本ではあまり結実しないため、2品種は植え付けた方がいいでしょう。植え付け後は、高さ60センチほどに切り詰めて、支柱を立てておきます。
鉢植えのスモモは、根詰まりしないよう、2年から3年に1回は植え替えるのが一般的です。
スモモの増やし方は、「挿し木」が一般的です。
果実に黒い斑点が出る黒斑病や銅枯病、形の悪い果実になってしまうフクロミ病などに注意が必要です。予防のため、3月上旬頃に2週間おきに殺菌剤を2回散布します。
アブラムシやカイガラムシが付きやすいほか、シンクイムシ類による果実の食害も心配です。
アブラムシやカイガラムシはみつけ次第殺虫剤で駆除してください。アブラムシはテープに貼り付けて駆除することもできますし、カイガラムシは歯ブラシなどでこすり落とすこともできます。シンクイムシ類への対策としては、5月末頃に袋がけをして予防しましょう。
スモモのお手入れのポイントは、剪定と摘果です。
スモモは12月から2月頃に剪定を行います。
植え付けてから3年目くらいから、前年に伸びた枝に花芽が付くようになりますので、長果枝を短く切り詰めて花芽がたくさん付く短果枝がたくさん生えるようにします。
4月から5月頃には、摘果をすることも重要です。
実の大きさが親指大になったら、枝10センチに1個くらいの果実が残るように摘果します。どの実を摘果したらよいかは、見た目にわかりやすいのでそれほど難しくありません。
受粉に成功してキレイに膨らんだ実がある一方、実が小さいままで軸が黄色くなっている実がありますので、そういった実を摘果し、キレイに膨らんだ実を残すようにしましょう。
スモモの収穫時期は、7月から9月頃です。果実がよく色づいて、柔らかく熟したら収穫しましょうなお、苗木を植え付けてから実を収穫できるまでには、約3年から4年ほどかかります。
スモモの開花時期は3月から4月と、比較的春の花々よりも早めです。スモモは鑑賞に値する、とてもきれいな花を咲かせてくれますよ。
ここでは、日本各地で栽培が可能なスモモの育て方についてご紹介しました。
スモモにはたくさんの品種があり、日本スモモの中にも1本で結実するものもありますので、育てやすい品種を選ぶこともできます。
収穫したスモモの果実は、完熟したものは生でも美味しくいただけるほか、ジャムなどにして楽しんでみてはいかがでしょうか。
※トップ画像はSORAさん@GreenSnap
GreenSnap編集部